日本が野球のWBCで優勝したのが2009年、日本は野球がかなり強くて人気のある国です。

ただし2017年と2013年の本大会では、日本は準決勝で敗退してしまい優勝から遠ざかっています。

しかしWBCの出場国や野球人気が強い国の顔ぶれを見てみると、日本、韓国、中国、台湾といった東アジアの国々と、アメリカ、カナダ、パナマ、ブラジル、メキシコ、プエルトリコ、ドミニカ共和国、キューバといった中南米の国々が中心となっています。

ヨーロッパに目を移すと、オランダとイタリアとスペインしかありません。

ヨーロッパでは野球と言う競技そのものが人気がないと言われていますが、何故なのでしょうか?

その原因を詳しく考察していこうと思います!




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野球発祥の経緯について

野球の起源について

ヨーロッパで野球が不人気な理由を解説する前に、まず野球が誕生した経緯や国について解説します。

 
野球発祥の国と言われているのがアメリカですが、その野球の起源と言われているスポーツがイギリスのタウンボールというスポーツです。

このタウンボールというスポーツは、投手がボールを投げて、打者がそれを打ち返し、そのボールが転がっている間に4つの塁を全て回れば得点が入るというものでした。

どことなく野球と似ている感じがしますが、アメリカに渡った当初は地域によってルールもバラバラでした。

現代野球の父と評されるカートライト
現代野球の父と評されるカートライト

1840年頃にニューヨークのマンハッタンで消防団のリーダーだったアレクサンダー・カートライトという人物によってこのタウンボールの統一ルールが策定されました。

その内容は以下の通りです。

・チームの人数を攻撃側と守備側それぞれ9人ずつにし、
一方のチームが攻撃中には相手は全員がフィールドに散らばり守備につく。

・フィールドを菱形に設定し、ホームベースに鉄のプレート、
その他3つのベースに砂を入れたカンバス地の袋を置く。塁間は42ペイス。

(1)打者が3球を空振りし、その最後の球を捕手が捕球したとき

(2)打球がノーバウンドまたはワンバウンドで捕球されたとき

(3)打球が相手側に捕球され、走者よりも先に塁に送られるか、
走者が塁に着くより先にボールでタッチされたとき

(4)捕球しようとする相手の邪魔したとき…

以上の場合に攻撃側はアウトとなる。3アウトで攻守が交代。

・一塁または三塁の外側に出た打球はファウルとなり、
打者が塁に進むことやそれによって得点が入ることはできない。

・21点を先取したチームが勝ち。

※Wikipediaより

ご覧のように3アウト交代制、ベースの数、チームの人数を9人とするなど、まさに現在の野球のルールの基礎ともなっています。

カートライトは現代野球の父と称されて、1938年にアメリカ殿堂入りし、1953年にはアメリカ合衆国議会で正式にその功績を承認されました。

 
唯一おかしい点と言えば21点先取した方が勝ちと言うルールですが、これに関してはあまりにも時間がかかりすぎるということで、1857年に「9回終了時点で得点が多かったチームの勝ち」と変更されました。




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ヨーロッパでは何故人気が出ない?

1の項目で説明したように、野球のルールを確立させた国はアメリカですが、その起源となったスポーツはイギリスのタウンボールと言われています。

 
ただこうしてみると野球の歴史は160年くらいしか経ってないので、サッカーに比べればまだ歴史は浅いと言えます。

ヨーロッパではサッカーが大人気スポーツとなっていますが、その歴史は野球よりも古く、イギリスで産業革命が起きた18世紀頃には確立していたとされています。

 
サッカーはイングランドで誕生しましたが、必要な用具も少なく、ルールとしても単純なため、ヨーロッパのみならず世界各国に普及しました。

もちろん日本やアメリカでもサッカーは人気スポーツですが、ヨーロッパや南米の比ではありません。

故にアメリカで発達した新しいスポーツを導入してスポーツ産業として発展させようにも既にサッカーが巨大な地盤を誇っているために、プロスポーツとして確立しにくい現状があります。

 
またサッカーとは違って、野球はまずルールがややこしいことと、必要な用具が多すぎるというのも挙げられます。

さらに攻守がハッキリ分かれているため、サッカーのような常にハラハラ・ドキドキするといった展開にもならず、退屈な場面が多いことも理由だそうです。

 
ただそんなヨーロッパでもWBCに3か国だけとはいえ出場していることから、近年徐々に広まりつつあるようです。

そんなヨーロッパの野球の強豪国はイタリアとオランダと言われていて、特にイタリアでは米のメジャーリーグに在籍する選手も少なからずいるそうです。

また2013年WBC大会では、日本の糸井選手が対戦したマエストリ投手も日本のオリックス・バファローズで活躍したことがあります。

イタリアはサッカーも強豪なので、野球と並んで日本の最大のライバル国になる日も来るかもしれません。
 

アメリカでも野球離れが進んでいる?

アメリカでは野球、アメリカンフットボール、アイスホッケー、バスケットボールの4つのスポーツが国民的人気スポーツとなっていて、特に野球は1970年代までは、アメフトを抜いて最も人気のあるスポーツでした。

 
しかしここ数年ではある変化が起きています。

近年の世論調査によると、アメリカ国民の約3割程度しか野球を国民的娯楽とみなしていないそうで、約7割近くも人気があると答えたアメフトと大差をつけられてしまいその人気の低迷ぶりが伺えます。

それどころかそれまであまり人気がなかったサッカー人気が、アメリカで高まりつつあるようです。




またワールドシリーズの全米視聴率も近年は低下傾向にあります。

年配の人達にはまだ根強い人気があるそうですが、特に顕著なのは若年層で、「若者が好きなスポーツ選手トップ30」という調査によると、野球選手が一人も30位以内にランクインしていないという結果になりました。

 
その野球離れはWBCの視聴データにも表れていて、2次ラウンドの会場でも空席が目立ち、視聴率も数%程度しかないそうです。

もっともこの時期(3月頃)というのは、バスケットボールやアイスホッケーのシーズンが佳境に入っていて、大半の視聴者はそちらを優先します。

 
WBCの開催を主導していたのはアメリカですが、そのアメリカ国内での関心度の低さと、野球離れが進んでいるというのは何とも皮肉です。

 
日本でも近年はスター選手がメジャーに行ったり、また今大会では2刀流の大谷選手が出場を辞退したことも影響して、もしかしたら今まで以上に注目度が低下するかもしれません。

 
ただいくらスポーツ自体の人気が下がっても、やはり世界大会なので優勝はしてほしいと願っています。
 

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