突然ですが皆さんに質問です。「竜巻」という言葉を英語で言うと、何と言うでしょう?

少年

それは知ってる! 「トルネード」だ!




正解です。確かに「竜巻」は英語で「トルネード(tornado)」となります。

でも実はもう一つ、別の言い方があるってご存じでしたか?

それが「ツイスター」という言葉、実はこの言葉も「竜巻」を意味します。


映画通の人なら、この言葉を聞いてアメリカの映画を思い出した人も多いでしょう。

金髪の若者

1996年に公開された映画だね。巨大な竜巻が出てきた驚いたよ!

「トルネード」と「ツイスター」、同じ「竜巻」を意味する英単語ですが、一体この二つはどう違うのでしょうか?詳しく見ていきましょう!




スポンサーリンク

「トルネード」と「ツイスター」の違いとは?

キャラ1

トルネードってのは知ってるけど、ツイスターってのはあまり馴染みがないな

英語の綴りはそれぞれ「トルネード=tornade」、「ツイスター=twister」となります。

両方とも英語が語源ではあります。この二つの英語は、本当に日本語でも同じ意味になるのでしょうか?


詳しく調べたら、実は二つの英単語は微妙に違っていました。まとめると以下のようになります。

「竜巻」の正しい英語表現はトルネードツイスターはアメリカの口語としての表現



「ツイスター」はアメリカの口語的な表現なのです、どうりであまり聞かないわけですね。

でもどうして「ツイスター」の口語が「竜巻」になってしまうのか、そもそも「ツイスター(twister)」って本来どういう意味なのか、気になりますよね。

ここからは「ツイスター」の意味について、もっと深く調べてみましょう!




スポンサーリンク

「ツイスター(twister)」の意味を詳しく!

「ツイスター(twister)」という単語も、竜巻を意味します。

冒頭でも紹介しましたが、1996年に公開された『ツイスター』というアメリカ映画があるのですが、僕はこの映画を見て「竜巻の英語ってツイスターなのか。」と知りました。

goo辞書で調べてみても「twister」って検索すると、確かに「竜巻」という意味が載っています。


だけど元々は「ねじりドーナツ」を意味する言葉のようで、竜巻の英語名としてはあまり一般的ではありません。

竜巻の形状が渦を巻いてまるでねじりドーナツのように見えるから、比喩的にとらえた言葉のようですね。


またもっと厳密に解釈すると、「ツイスター」が小型の竜巻で、「トルネード」は大規模な竜巻に用いられるそうです。

正確に使い分けている人がいるかはわかりませんが、あくまで口語的な表現のようなのでもし竜巻を英語で表現したい場合は、無難に「トルネード」でよさそうです。



スポンサーリンク


「竜巻」を意味する別の英語表現とは!?

実は「竜巻」を意味する英語は、トルネードとツイスターだけではありません。

調べてみたら、ほかにも英語の表現がありました。いくつかご紹介しましょう。

whirlwind

whirlwind」も竜巻を意味します、「ワールウィンド」と発音します。

正確な意味としては「旋風、つむじ風」になります。旋風やつむじ風は、小型の竜巻と思ってください。

因みに「a whirlwind visit」で「あわただしい旅行」という意味になります。

spout

spout」も竜巻を意味する単語です、「スパウト」と発音します。

ただし、こちらは本来「噴出する、噴き出す」を意味する動詞となります。


例:Water spout from a faucet.
水が蛇口から噴き出す。

名詞として使われる場合は、「(水が噴出する)噴出口、(ポッドなどの)飲み口」の意味になります。

「噴水、噴流」の意味でも使われ、これが「竜巻」という意味に転じて使われるようになりました。

好青年

「噴水」が勢いよく上部に噴出されると、「竜巻」っぽく見えるね


女性キャスター

「wind(風)」をくっつけて、「wind spout」という表現もするよ



「竜巻」の発生のメカニズムはフィギュアスケートの選手の回転が速くなる原因とも関係しています、詳しくは以下の記事でまとめています!

ハリケーンやサイクロンは違う!


同じ気象用語で「ハリケーン(hurricane)」や「サイクロン(cyclone)」という英語もあります。

これらの英語は熱帯低気圧の「台風」の別名となります。簡単に言えば

  • 「ハリケーン」はアメリカで発生する大型の台風
  • 「サイクロン」はインド洋上で発生する台風

となります。

「竜巻」とは全く違うので、混同しないようにしましょう!


まとめ

今回は「トルネード」と「ツイスター」の違いを詳しく見ていきました!それではおさらいしましょう。

  • 「ツイスター(twister)」は「トルネード(tornade)」より口語的な表現
  • 「twister」は元々「ねじりドーナツ」という意味、それが転じて「竜巻」となった
  • 竜巻を意味する英語はほかにも、「whirl wind」、「spout」などがある



もし「台風」の英語を「ツイスター」だと主張する人がいても間違いではありません。

ただしあくまで口語的な表現ですし、アメリカ以外の国では恐らく通用しないので注意しましょう!

また余裕があれば、「whirlwind」、「spout」などの英語もおさえておきましょう。

※因みに「竜巻」と同じく渦を巻いた低気圧の「台風」との違いについて、詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!




スポンサーリンク