中央アメリカにある美しい海、「カリブ海」、一度行ってみたい場所ではあります。
世界史や映画の影響で海賊の海としても有名ではありますが、「カリブ」って漢字で書けますか?
これは当て字で「化理部」かな?
「加利武」でしょ、違うかな?
そもそも漢字表記があるのかさえ、疑問になります。本当にあるのでしょうか?
調べてみると「カリブ」の漢字表記はちゃんとあったようです。詳しく見ていきましょう!
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「カリブ」を漢字で書くとこうなる!
それでは「カリブ」の漢字表記を紹介します。調べたところ、いくつも候補がありました。
え? こんなに表記があるの!?
なんと四つも表記がありました。一体どうしてこんな表記になるのか凄く疑問です。
それぞれの由来について、もう少し詳しく見ていきましょう!
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「カリブ」の漢字表記の由来は?
「加里比」と「加利比」と「加勒」と「加勒比」
結論から言うと、「カ・リ・ブ」をそれぞれの音読みに適した漢字であてはめた当て字です。
いずれも漢字の「加」から始まる点では共通していますね。基本的に多くの外国地名は幕末・明治初期に、西洋の人の往来が頻繁になるとともに、漢字で表現することが流行って編み出された表記となります。
まずは「加里比」及び「加利比」の表記ですが、それぞれ分けて考えます。
- 加:音読みは「カ」
- 里(利):音読みは「リ」
- 比:音読みは「ヒ」
全部合わせて「カ・リ・ヒ」、かろうじて「カリブ」と読めなくはないです。でも、最後の「比」を「ブ」と読むのは少し無理がある気もします。
「比」を「ブ」と読む地名の漢字は、「ケンブリッジ」もそれに該当します。漢字だと「堪比日」とも書きます。
次に難しい漢字を使う「加勒比」の表記ですが、これもそれぞれ分けて考えます。
- 加:音読みは「カ」
- 勒:音読みは「ロク」
2文字目は全然読みが違うじゃないか!
今度は二文字合わせると「カ・ロク・ヒ」で、読みが全然合いません。
それもそのはず、なんとこの表記は日本語の表記ではないからです。
「カリブ」の中国語表記が「加勒比」?
「加勒比」という表記ですが、実はこれ中国語が由来となっています。
実際中国語辞書で「カリブ」と検索すると、確かに「加勒比」と表示されています。
発音は「チャーレェイピー」、こちらも「カリブ」という音からはやや離れていますね。
中国語をそのまま輸入した形ではありますが、「加勒比」とか「加勒」だと二文字目の「勒」がやや難しく見えます。
そもそも常用漢字ではないので、より簡易な漢字でより「カリブ」の音に近づけるため「里」や「利」が、採用された形になるわけです。
おまけ:「カリブ海」周辺の国々の漢字表記!
「カリブ」の漢字表記を紹介してきましたが、実はカリブ海には多くの国々があります。その中で代表的な国の名前の漢字表記をいくつかご紹介しましょう。
- ドミニカ共和国:「土弥尼加共和国」
- ベネズエラ:「委内瑞拉」
- コロンビア:「哥倫比亜」
- コスタリカ:「哥斯達黎加」
- キューバ:「玖馬」
- ジャマイカ:「牙買加」
- パナマ:「巴奈馬」
改めて見ると、カリブ海周辺の国々は難しい漢字ばかりだね
まとめ
今回は「カリブ」の漢字表記について紹介しました。それではまとめといきましょう。
- 「カリブ」を漢字で書くと、「加里比」と「加利比」と「加勒」と「加勒比」
- 「加里比」と「加利比」は、漢字の音読みで当て字
- 「加勒」と「加勒比」は中国語表記が由来、発音は「チャーレェイピー」
最後までご覧いただきありがとうございます。
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