いろいろな金属との合金で用いられる元素と言えば「チタン」!
鉄よりも軽く、耐久性と耐熱性にも優れたチタン合金は、航空機や潜水艦、自転車など様々な材料に用いられます。
ではその「チタン」を漢字だとどう書くわかりますか?
難しいけど、多分当て字で「馳炭」かな?
まさか「地端」だったりして?
いろいろな当て字表記が出てきましたが、さすがに分かる人は少ないですね。
また同じく合金として有名な「ステンレス」の漢字表記も気になりますね。
今回は「チタン」と「ステンレス」の漢字表記を詳しく見ていきましょう!
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「チタン」を漢字で書くとこうなる!
合金として利用されることで有名な「チタン」、記号で「Ti」と表記されます。
漢字表記はとても意外な一文字になります!
え?この一文字だけで「チタン」なの?
かなり変わった表記になりましたね。一体全体どうしてこんな表記になるのか凄く疑問です。
実はこの表記、分かる人にはわかると思いますが、日本語表記ではありません。
「チタン」がどうして「鈦」になるのか、詳しく見ていきましょう!
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「鈦」の由来は中国語?
「鈦」という表記ですが、これは中国語の表記になります。中国語なので発音は「タイ」となります。
因みに中国語には簡体字と繁体字という2つの表記があります。
上で紹介した「鈦」は繁体字ですが、簡体字だと「钛」と表記します。篇の「金」の部分が若干砕けていますね。
この2つの違いを簡単に説明するなら
- 簡体字は中国本土、マレーシア、シンガポールで用いられる
- 繁体字は台湾、香港、マカオで用いられる
となります。
2つの表記、しっかり使い分けられるようにしましょう。
因みに「鈦」という漢字ですが、分解すると「金偏」に「太る」と書きます。
「金が太る」から「折れない、欠けることがない」という縁起的意味合いもあるとして、印鑑の素材としても使われるほどです。
友人が自慢げにチタン製の印鑑を披露してたな
「チタン」の語源とは?
今でこそ「チタン」という単語は、日常でもよく聞く言葉ですが、そもそも何が語源となっているのでしょうか?
正式名称は英語で「titanium」と書きますが、実はこの元素の名付け親はドイツ人の化学者だそうです。
そのドイツ人の化学者が「チタン」と名付けたわけですが、これはギリシャ神話に登場する地球最初の子「ティーターン」から来ています。やはり非常に優れた強靭さと耐久性を備えたその性質をなぞらえているんでしょうね。
「ステンレス」の漢字表記は?
「チタン」の漢字表記について解説してきましたが、お次はクロムが含まれた合金「ステンレス」の漢字についても紹介しましょう!
やはりこちらも日本語での漢字表記はありませんが、かつては「不銹鋼(ふしゅうこう)」と呼ばれていたそうです。
ただこの表記も実は中国語が由来となっています。「ビウシュウガン」と発音します。
因みにこちらもやはり簡体字表記があり、「不锈钢」と書きます。
まとめ
今回は「チタン」、及び「ステンレス」の漢字表記について紹介しました。それでは今回の内容の振り返りです。
- 「チタン」を漢字で書くと「鈦」、中国語で発音は「タイ」
- 「鈦」は「金が太る」と書くので、印鑑の素材にも用いられる
- 「チタン」の語源はギリシャ神話の「ティターン」から
- ステンレスは漢字で「不銹鋼」、発音は「ビウシュウガン」
「ステンレス」の漢字表記は意外と難しかったですね。中国語の「チタン」も覚えておけば何かと役に立つでしょう。
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