ゴマやアーモンド、ひじきになどに多量に含まれるミネラルと言えば「マグネシウム」!

化学の授業でもよく登場しますが、サプリとして毎日摂取している人も多いのではないでしょうか?

ではここで問題です。「マグネシウム」を漢字で書いてみてください。

少年

うーん何だろう。当て字で「魔具根歯卯武」かな?

若いギャル

「真具音洲無」じゃないかな?

いろいろな当て字表記が出てきましたが、さすがに分かる人は少ないですね。

そもそも漢字表記があるのかさえ疑問になりますが、本当にあるのでしょうか?

今回は「マグネシウム」の漢字表記を詳しく見ていきましょう!




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「マグネシウム」を漢字で書くとこうなる!

「マグネシウム」とは原子番号12の元素で、記号で「Mg」と表記されます。

漢字表記があるのか疑いたくなりますが、ちゃんとあります!それもかなり意外な表記でした。


苦土

麻倔涅叟母

若いギャル

まさか3つもあったなんて!

どれもこれも意外な表記だったと思います。

特に最後の表記とか漢字5文字もありますね。一体全体どうしてこんな表記になるのでしょうか?

それぞれの「マグネシウム」の漢字の由来について詳しく見ていきましょう!




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「镁」の由来は?

まず1つ目の表記である「」ですが、結論から言うとこれは中国語表記となります。

発音は「メイ」、なんとNHKが発行する雑誌にもその名前が載りました。


「金偏」に「美しい」ですが、「マグネシウム」が人間が生きるのに必要なミネラルの一種で、美や健康を保つのにも効果的であるとわかれば、納得がいきます。

あるいは炎色反応が美しいから、という理由付けもできます。

いずれにしろ「金偏に美しい」と書いて、「マグネシウム」と覚えておきましょう。


しかし中国人にはこの漢字は「メイ」と発音する金属系の何か、という印象しか抱きません。

また発音が「マ」ではなく、「メイ」となっているのは、英語の発音と近づけているからでしょう。

英語だと「magnesium」と書きますが、発音は「マ」と「メ」の中間くらいになります。


因みに「ナトリウム」は中国語で「钠(鈉)」、「カルシウム」は「钙」と書きます。

原子番号95の「アメリシウム」も同じ発音?

実は「镁」と同じ発音をする元素として、原子番号95の「アメリシウムAm」があります。

こちらは中国語の漢字で「镅」と表記するのですが、発音がなんと「メイ」、「镁」と同じになります。

ただし原子番号95、あまりメジャーな元素でもないので、中国語で「メイ」と発音されたらほぼ「镁」だと思ってもいいでしょう。



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「苦土」の由来は?

2つ目の漢字表記は「苦土」です。

この表記だけ特殊で、実は農業用語となります。

昔からマグネシウムという元素は農業の肥料として欠かせない元素です。


正式には「酸化マグネシウム」(MgO)のことを指しますが、なめた時に「苦い味がする」というのが由来です。

肥料として畑に舞う時は土のように粉末状にするので、「苦い味がする土」、だから「苦土」というわけです。

男性1

マグネシウムが産出される鉱石のことを「苦灰石」とも呼ぶよ

「麻倔涅叟母」の由来は?

麻倔涅叟母」という表記ですが、これは幕末に活躍していた宇田川榕菴という蘭学者によって記された表記です。

『植学啓原』という書物に「苦土 酸化麻倔涅叟母」と記載されています。

今ではほとんど見ませんが、江戸時代や明治時代には外来語に馴染みのない日本人に向けて、外来語に漢字表記を当てることを生業としていた学者もいます。


「麻倔涅叟母」の漢字をそれぞれ分けて考えますと、

  • 「麻」は音読みで「マ」
  • 「倔」は音読みで「クツ」
  • 「涅」は音読みで「ネ」
  • 「叟」は音読みで「ソウ」
  • 「母」は音読みで「ボ」、「モ」

全て音読みで繋げても「マ・クツ・ネ・ソウ・モ」となり、なんとなくですが「マグネシウム」と聞こえます。

2文字目の「クツ」を「グ」、そして3文字目の「叟」を「シウ」と読めば、「マクツネソウモ」が「マグネシウモ」となり、だいぶ近くなりました。


そして5文字目の「母」はこの場合「ム」と読むわけですが、実は同じような当て字で「リチウム」は「利知烏母」、「アルミニウム」は「亞爾密紐母」と書きます。

「母」を「ム」と読むことで「マグネシウム」となり、確かに「マグネシウム」に繋がりました。


元素記号で最後に「ム」で終わる名前の漢字表記は、最後は漢字の「母」という規則があるみたいです。

「リチウム」や「アルミニウム」以外にも「ナトリウム」、「カルシウム」もやはり同様です。


「マグネシウム」の語源とは?

今でこそ「マグネシウム」という単語は、日常でもよく聞くようになりましたが、そもそも何が語源となっているかご存知でしょうか?

英語で「magnesium」と書きますが、実は語源は産地であるギリシャのマグニシア県の名前に由来しているとされています。

この地域では鉄鉱や磁鉄鉱が幅広く産出され、古くから錬金術師たちに知られていました。

まとめ

今回は「マグネシウム」の漢字表記について紹介しました。それではまとめといきましょう。

  • 「マグネシウム」を漢字で書くと「镁」と「苦土」と「麻倔涅叟母」
  • 中国語では「镁」、「メイ」と発音する
  • 「苦土」の由来は、酸化マグネシウムから、肥料用語である
  • 麻倔涅叟母」は蘭学者によって考案された当て字
  • 「マグネシウム」の語源はギリシャのマグニシア県の名前から

中国語表記を見かける機会も増えたので、中国語の「マグネシウム」も覚えておけば何かと役に立つでしょう。

ほかにも意外なカタカナ名を漢字で表現してみました。気になる方は以下の記事もどうぞ!







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