極寒の真冬の時期に見られる、幻想的な風景、雪が降る寒冷地で観測できる自然現象の一つにダイヤモンドダストがあります。
見れれば思わずうっとりすること間違いない自然現象ですが、漢字だとどう書くかご存じでしょうか?
うーん、何だろう?「光氷雨」とかかな?
「ダイヤモンド」とあるから「金剛石氷」じゃない?
恐らく「氷」という漢字は使うだろうと、推測はできるでしょう。
ということでダイヤモンドダストの漢字表記、そして中国語表記も一緒に解説していきます!
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ダイヤモンドダストの漢字表記は?
それでは正解の発表です。ダイヤモンドを漢字で書くと
細氷
となります。
え!?たった2文字なの!?
呆気に取られた人も多いのではないでしょうか?
カタカナだと「ダイヤモンドダスト」と9文字なのに、それが漢字だとたった2文字だけって、ちょっと違和感がありますよね?
ということで、ここからはどうして「ダイヤモンドダスト」が「細氷」の2文字だけになるのか、その由来を詳しく探っていきます。
「細氷」の名前の由来は?
そもそもダイヤモンドダストの本来の意味は、
大気中の水蒸気が昇華(液体を経ずに固体となる現象)してできた微細な氷の結晶が、雪のように降る自然現象です。
つまり「微細な氷の粒の雨」だから、略して「細氷」となるわけです!
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「ダイヤモンド」の漢字は使わないの?
「ダイヤモンドダスト」の漢字表記が「細氷」だと説明しましたが、これでも納得行かない人もいるかもしれません。
そもそも名前に「ダイヤモンド」とあるから、この部分をそのまま漢字にして「金剛石雪」か「金剛石氷」でもいい気がします。
しかし「ダイヤモンドダスト」というのは、あくまで氷がダイヤモンドのようにキラキラ光る様子から名付けられました。
言い換えれば、比喩表現に過ぎません。
仮に「金剛石氷」と表現しようものなら、「ダイヤモンドで出来た氷」か「ダイヤモンド並に硬い氷」が降るのかと誤解されてしまいます。
「ダイヤモンド」の漢字表記を知っている人がやってしまいがちな、ひっかけ問題だね
「氷霧」とは違う!
気象学や天気に詳しい人なら「氷霧」という漢字も思いつくかもしれません。
しかし「氷霧」とは、あくまで氷が霧のように大気中を浮遊する現象、ダイヤモンドダストとは全く異なります。
間違って「ダイヤモンドダスト」を「氷霧」と書かないようにしましょう!
おまけ:中国語表記は?
中国語だとどう表記するのでしょうか?
答えは、「钻石粉」となります。そして「ズァンシンフェン」と発音します。
うわ、これまた難しそうな漢字だな!
実はこれ、「ダイヤモンドダスト」をそのまま中国語で置き換えただけです。
どういうことかと言いますと、まず最初の2文字である「钻石」は「ダイヤモンド」を意味する中国語です。
そして最後の「粉」ですが、これは「ダスト(dust)」が「粉(塵)」を意味するので、そのまま「粉」という字を中国語でも用いていることになります。
またダイヤモンドダストと同じく、寒冷地方で見られる自然現象がオーロラですね。
そのオーロラの漢字表記を知りたい方は、以下の記事を参照ください!
北緯地方で観測できるオーロラはなぜ発生するのか?その原理と仕組みは太陽からの荷電粒子とスペクトルが関係しています。高校物理の知識が使えます。また人工衛星、地上にいる人間に影響が及ぶのかも解説します。
まとめ
今回はダイヤモンドダストの漢字表記を紹介しました。それではまとめと行きましょう。
- ダイヤモンドダストを漢字で書くと「細氷」の2文字
- 「氷霧」は別の自然現象名
- ダイヤモンドダストの中国語表記は「钻石粉」
ダイヤモンドダストは、氷点下10度以下で起きやすいので、もし観測したい場合は防寒対策を徹底しましょう!
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