紫色を帯びた綺麗な宝石、といえば何でしょう?
答えは「アメジスト」、英語で「Amethyst」と表記します。
ではこの「アメジスト」、カタカナ5文字ですが、漢字だとどう表記するかわかりますか?
なんだろう。当て字で「雨次素斗」かな?
「紫鉱石」、それとも「紫宝石」かな?
いろいろな表記が出てきましたが、さすがに悩んでしまいますね。
今回は「アメジスト」の漢字表記について紹介します、合わせてほかの宝石類の漢字表記もいくつか紹介していきます。
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「アメジスト」を漢字で書くとこうなる!
「アメジスト」とはご存知紫色をした宝石です。普段はカタカナでしか見ないでしょうが、ちゃんと漢字表記はあります。
「紫」が名前につくのは、なんとなくわかる気がするけど
結構あっさりした表記だと思います。
でも改めて「アメジスト」がどうして「紫水晶」になるのでしょうか?
それは「紫色をした水晶」だから、と答えてしまいがちですよね。
では「水晶」ってどういう意味か、説明できますか?
意外と「水晶」と言われて、多分説明できない人は多いかも知れません。
ということで「紫水晶」の正確な意味について、詳しく見ていきましょう!
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「紫水晶」の表記の由来は?
そもそも「水晶」とは、別名「石英」という無色透明の結晶を意味します。
化学的な知識になるのですが、「石英」とは「クォーツ」、または「クリスタル」を意味し、二酸化ケイ素で出来た鉱物のことです。
二酸化ケイ素というと凄く難しく聞こえますが、「ガラス」と同じ成分になります。
つまり「アメジスト」と「ガラス」は、化学的には同じ物質になります。
「アメジスト」って、「紫色をしたガラス」になるのか
もちろんこれだけだと、「アメジスト」が紫色に光る理由になりません。
そもそもガラスは無色透明ですが、「アメジスト」が紫に発色しているのは、含まれる鉄イオンの量の差です。
ここは本当に難しいので、ざっくり説明しますと、「アメジスト」の化学組成は光のスペクトルの黄色を吸収して、代わりに補色である紫の光を通過する構造になっています。
紫の光を通過する、だから紫色に見えるわけです。
「水晶」は「水精」とも書くけど、意味は全く同じだよ
その他の宝石類の漢字表記
アメジスト以外にもいろいろな色に満ち溢れた宝石がたくさんあります。代表的な宝石類の漢字表記を紹介しましょう。
- ダイヤモンド:金剛石
- ラピスラズリ:藍方石・黝方石(深い青色、藍色をした方ソーダ石)
- トパーズ:黄玉(薄い黄色をした珪酸塩鉱物)
- アクアマリン:藍玉・水宝玉(薄い青色の緑柱石)
- ルビー:紅玉(赤色をしたコランダムの変種)
- サファイア:蒼玉・青玉(コランダムでルビー以外の総称)
- エメラルド:翠玉・緑玉(緑色の緑柱石)
- パール:真珠(貝から採れる宝石)
- オブシダン:黒曜石(火山岩の一種)
「アメジスト」の英語は?
「アメジスト」はれっきとした英語ですが、英語だと「amethyst」と書きます。
しかし発音にかなり癖がある単語で、「エマシスト」と発音します。
「酔わせない」という意味のギリシャ語「amethustos」が由来となっています。
「アメジスト」の中国語表記は?
「アメジスト」の漢字表記について解説してきましたが、実はお隣の中国では3つも表記がありました。
中国では「アメジスト」は「紫晶」、「紫玉」、「紫石英」と書きます。
発音はそれぞれ「ズーヂン」、「ズーユー」、「ズーシーイン」となります。
まとめ
今回は「アメジスト」の漢字表記について紹介しました。それではまとめといきましょう。
- 「アメジスト」を漢字で書くと「紫水晶」
- 「紫水晶」の由来は、「アメジスト」が「紫色をした水晶(石英)」だから
- 「水晶」は二酸化ケイ素の結晶、「ガラス」と同じ成分
- 「アメジスト」は英語だと「amethyst」、発音は「エマシスト」
- 中国語では「紫晶」、「紫玉」、「紫石英」と表記する
中国語もどことなくですが日本語と似ています。また英語での発音はかなり癖があるので、注意が必要になりますね。
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