1921年に光量子仮説に基づく光電効果の理論的解明の功績で、ノーベル物理学賞を受賞した物理学者といえば誰でしょう?

答えは「アインシュタイン」です。もはやニュートンと並ぶ物理学会の巨匠と言えます。


ですが、「アインシュタイン」という名前を漢字で書けと言われたら、凄く悩みませんか?

金髪の若者

「アインシュタイン」の漢字表記って本当にあるの?

外国人男性

「藍種他印」とか、もしくは「愛素田員」かな?




調べてみたらなんと「アインシュタイン」の漢字表記はちゃんと存在したのです。それもとても意外な字でした。詳しく見ていきましょう!




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「アインシュタイン」を漢字で書くと?

では答えの発表です。「アインシュタイン」を漢字で書くと

愛因思担

となります。

若いギャル

なんとなく、それっぽくは読めるかも?

恐らく正答できた人は、ほぼいないのではないでしょうか?

当て字だろうとは予想できるでしょうが、改めてそれぞれの漢字がどの音に該当するか見ていきましょう!

  • 「アイ」が「愛」
  • 「ン」の部分が「因」
  • 「シュ」が「思」
  • 「タイン」が「担」

に該当しています。

「愛因思担」を一文字ずつ全て音読みすると「アイ・イン・シ・タン」となりますから、確かにこれで「アインシュタイン」と読めなくはないです。



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「愛因思担」の由来は中国語?

そもそも「愛因思担」という表記は、本当に日本語表記なんでしょうか?

その予想は当たっていて実は「愛因思担」は中国語が由来となっています。

もちろん厳密には少し違っていて、中国語が由来とはなっていますが、ほかにも表記の候補はあります。


試しに「アインシュタイン」で中国語辞書を検索すると、なんと「爱恩斯担」という表記にぶつかりました。

発音は「アイインスタン」、「爱」は「アイ」、「恩」は「イン」、「斯」は「ス」、「担」は「タン」となります。

「爱」という漢字は「愛」の簡体字(中国本土やシンガポール、マレーシアで使用される漢字表記)になります。


「愛因思担」という表記、中国語の「爱恩斯担」を比べると、「恩」と「斯」だけ変わっているだけで確かに似ていますね。

日本語の漢字として表記した場合、「恩」だと音読みで「オン」となるから「因」で代用した形になります。


次に「斯」という漢字は確かに「シ」と読みますが、あまり馴染みがない漢字です。

「斯」は指示語の「この、これ」という意味がありますが、この漢字を使うよりは同じく「シ」と読む「思」で代用したほうが、伝わりやすいと判断されたのでしょう。

ただし敢えて「斯」のままで表記していることもあります。つまり「愛因斯担」でもOKです。


※アメリカの発明王「エジソン」の漢字表記についても、記事にしていますので、よければ御覧ください。

因みにほかの有名外国人だと、

  • ナポレオン=奈破翁
  • シェイクスピア=沙翁
  • コペルニクス=歌白尼
  • ベートーベン=貝多芬
  • ニュートン=尼通
  • コロンブス=闇龍

という表記です。こうしてみると、意外な表記ばかりですね。




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「アインシュタイン」を英語で言うと?

アインシュタインはドイツ人です。そのため英語の表記も変わっていて、「Einstein」となります。

ドイツ語が由来ですが、発音は英語でもドイツ語とほぼ同じで「アインスタイン」です。

また本名は「アルベルト・アインシュタイン」となりますが、本名込みでの綴は「Albert Einstein」となります。

実は「アルベルト」の部分が、英語とドイツ語で発音が異なります。

  • Albert:英語だと「アルバート」
  • Albert:ドイツ語だと「アルベルト」

日本語の場合はドイツ語の発音をそのまま引用していますが、英語は基本「er」の部分を母音で「アー」と伸ばして発音する規則があるので、こうなるわけです。

まとめ

今回はアインシュタインの漢字表記について解説してきました。

  • 「アインシュタイン」を漢字で書くと「愛因思担
  • 愛因思担」の表記の由来は中国語から、中国語では「爱恩斯担」
  • 「アインシュタイン(Einstein)」は英語でもドイツ語でも発音は一緒
  • 「アルベルト(Albert)」は英語だと「アルバート」、ドイツ語だと「アルベルト」と発音

理系の人は、知っておけば雑談のネタとして使えますよ。

また中国語の論文を読む時には登場する可能性だってあります、中国人留学生との交流にも役に立つことでしょう。

ほかにも意外なカタカナ名を漢字で表現してみました。気になる方は以下の記事もどうぞ!

またアインシュタインと言えば、特殊相対性理論でも有名です。その特殊相対論についても知りたい方は、ぜひ以下の記事も御覧ください!







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