水や液体、ジュースなどの単位としてお馴染みなのが「リットル」ですね。
コンビニでペットボトルを買うと、その容器の体積として「〇リットル」という表記がされています。
だけど似たような言葉としてあるのが、「デシリットル」です。さらに「ミリリットル」や「cc」という言葉もありますね。
ではここで一つ問題を出します。
いきなりこんな問題が出されて、瞬時に換算できる人がいたら、学校の算数の授業内容がしっかり頭に入っている人ですね。
ただ突然出されて瞬時に解ける人は多くないでしょう、僕もその一人ですが。
友達に凄く料理の得意な子がいたけど、すぐに解けてたからビックリ!
同じ体積の単位なのですが、今回はそれぞれの定義の違いと換算をわかりやすく解説していきますよ。
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リットル・デシリットル・ミリリットル・ccの違い
リットル・デシリットル・ミリリットル・ccの4つは、いずれも体積を示す重要な単位です。
それぞれの定義の違いを簡単に解説するとこうなります。
- 1リットルは記号で「L」、体積1,000㎤と同じ
- 1デシリットルは記号で「dL」、1リットルの10分の1で0.1L
- 1ミリリットルは記号で「mL」、1リットルの1,000分の1で0.001L
- 1ccは体積1㎤と同じ
デシリットルとミリリットルは、それぞれリットルに接頭辞の「デシ(d)」と「ミリ(m)」がついた単位です。
「デシ」が10分の1、「ミリ」が1,000分の1を表しています。
ここで気づくと思いますが、㏄が1㎤で1リットルが1,000㎤なので、「1cc=1㎤=0.001L=1mL」になります。
すなわち「1cc=1mL」であることも導けますね。
因みにccとは「cubic centimetre」(キュービックセンチメートル)の略で、意味は「立方センチメートル」です。
4つの単位のそれぞれの換算!
定義についての違いをもとに、冒頭でも紹介した例題を説いてみましょう。
まずはデシリットルへの換算です。
1デシリットルが1リットルの10分の1なので、1デシリットルの10倍が1リットルです。
すなわち300リットル=3,000デシリットルと換算できます。
次はミリリットルへの換算です。
1ミリリットルが1リットルの1,000分の1なので、1ミリリットルの1000倍が1リットルになります。
よって300リットル=300,000ミリリットル(30万mL)と換算できます。
最後はccへの換算ですが、これはmLと同じ尺度です。
すなわち300リットル=300,000mL=300,000ccと換算できます。
なお全ての単位を互いに換算する早見表を作ったので、ぜひ参考にしてみてください!
因みに文章で表現しますと、
- 1Lは10dL、1,000mL、1,000cc
- 1dLは0.1dL、100mL、100cc
- 1mLは0,001L、0.01dL、1cc
- 1ccは0.001L、0.01dL、1mL
となります。
それについては以下の記事で詳しくまとめています!
普段の生活で何気なく使う水ですが、1リットルあたりの重さは何kgなのか考えたことありますか。実は調べると意外な事実がわかったのです。また牛乳やガソリンなど水以外の身近なもので1リットルの重さを比較してみました!
生命の起源も水にあるとされているけど、体積の基準も水だったんだね。
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4単位の具体例をわかかりやすく紹介
さてリットル・デシリットル・ミリリットル・ccの定義と、換算については理解していただけたと思います。
ではここからはそれぞれの単位を数字の1を基準にして、具体的にどのくらいの体積になるのか身近な例で紹介していきます!
1リットルの例
まずは1リットルからですが、この単位は一番身近で見かける機会が多いです。
代表的なのは牛乳パックの箱です。これが一箱でちょうど1Lのサイズになります。
ペットボトルとなると多く見かけるのが500mlサイズか2Lですね。
コンビニのジュース売り場の下の方を見ると、1L専用のペットボトルのお茶とかが売ってあります。
あるいはuccのコーヒー飲料も多いですね。
2Lサイズは徒歩で持って帰るのはしんどいから、実は1Lサイズは有難いんだよね!
1デシリットルの例
次は1デシリットルですが、こちらについてはあまり見かける機会は少ないですね。
分かりやすく例えるなら、スーパーなどで売ってある小さめの紙コップ。
だいたい200mLのサイズが多いですが、少し小さめになるとちょうど100mL、すなわち1dLになります。
また学校の理科の授業では1dLのビーカーとかがあります。
というよりデシリットルだなんて、学校の算数の授業以外で聞く機会自体がほぼないですよね。もちろん知っているに越したことはないですが、ほぼmLで代用されています。
子供の頃は「デシリットル」はリットルの“弟子”だから、ちょっと少な目だと教わったね。
「デシ」を使う単位としては他に「デシベル」があります。音の強度を表す単位ですね。
1mLと1ccの例
最後は1mLと1ccです。この2つは同じ尺度なのですが、もっぱら料理の場面で見かけることが多いです
改めて定義を解説しますと、1㎤が1mLであり1ccとなります。
1㎤ということは「1cm×1cm×1cm」なので、相当小さいサイズだと言えますね。
料理では1cc専用の計量スプーンがあります。
醤油やミリン、酢など1滴ほど垂らしておきたい時や、量を微調整する際に出番が多い器具ですね。
僕はほとんど使ったことないですけど!
また計量法においてもccではなく、㎤の使用が望ましいとされていますが、その理由が「cc」だと数字の「00」と間違えられやすいからです。
確かに手書きが荒い人は多いですからね。遠くから見た時にも、ぱっと見で「00」と間違えられやすいとも言えます。
「2cc」と書かれていたら、「200」と間違えちゃうということか。それだと単位が不明になっちゃうけどね。
まとめ
以上リットル・デシリットル・ミリリットル・ccの4単位についてまとめました!
では今回の内容を復習しましょう!
- 1リットルは、10dL、1000ml、1000ccと同じ。牛乳パック一箱分
- 1デシリットルは、0.1L、100mL、100ccと同じ。だいたい小さめの紙コップ一杯分
- 1ミリリットル及び1ccは、0.001L、0.01dL、1cc(1mL)と同じ。小さな計量スプーン一杯分
料理の場面や子供に算数の授業を教える際に、今回の記事を役に立ててもらえれば幸いです!
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