夏のスポーツのビッグイベントは高校野球の甲子園ですね!
この甲子園ですが、よく見たら出場校の中にはシード校と呼ばれる高校があります。
一体シード校ってどういう意味なんでしょうか?
シードって言うくらいだから、「種」が何かが関係しているの?
何となく強そうな高校だと思うけど?
僕も大の高校野球好きなのですが、恥ずかしながらよくわかっていなかったです(*_*)
「これではイカン!」と我ながら反省し、今回シード校の意味について、その決まり方も合わせて詳しく調べてみました。
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シード校の意味とは?
改めて甲子園でよく耳にするシード校の意味ですが、一言で説明するとこうなります。
トーナメント方式で一回戦や二回戦でぶつからないように配置された強豪校
これだけの説明でもちょっと分かりづらいかもしれませんが、要は強豪校が県大会序盤で敗退しないように配置されているということです。
例えば昨年県大会で優勝と準優勝だった高校の2つの高校が、今年の県大会でいきなり一回戦でぶつかったらどうなるでしょうか?
トーナメントは勝ち抜き方式なので、確実に優勝校か準優勝校のどっちか一校が敗退しますね。
昨年優勝か準優勝したのに、一回戦で敗退するのはあまりにも残酷な話です。
そこでそういった事態が発生しないように、昨年優秀な成績を残した高校はこうならないように配置されるわけです。
これがトーナメントにおけるシード制となります。
ある程度の間隔を置かれて配置されることが、種(英語でseed)をまく行為に似ているので、
「種」⇒「seed(シード)」
となったわけです。家庭菜園や農作業の経験がある方はわかるでしょう。
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シード校の決め方を詳しく!
シード校及びシード制について軽く説明しましたが、もっと具体的にシード校がどういった感じで決まるのか、掘り下げていきましょう!
まず第一条件としてシード校というのは、前の大会で優秀な成績を残した高校です。
だけど優秀な成績といっても、各都道府県によって決め方や基準が違ってきます。
ここではあくまで基本的な決め方をご紹介することにしましょう。
例として16のチーム(A~P校とする)をトーナメントとして振り分けることにし、この16のチームの内、上位8チーム(A~H校とする)がシード校となっていると仮定します。
このシード校になっている8チームですが、前の大会の成績に応じて下のようなランクに分けられます。
- 第1シード(★):優勝した高校
- 第2シード(☆):準優勝以上で優勝を除いた1校
- 第3シード(◎):ベスト4に進んで準優勝以上を除いた2校
- 第4シード(○):ベスト8に進んでベスト4を除いた4校
第1シードから第4シードまでの8校は、このようなランク順で決まります。ザックリ言いますと強い順ですね。
トーナメント表ではこれら8校を、以下のように割り当てます。
16チームのトーナメント表になりますが、ご覧のように、第1シードと第2シードは互いに勝ち進んでも決勝戦までは当たりません。
つまり前大会の優勝校と準優勝校は、決勝戦までは当たらないので、両チームとも順調に勝ち進めば、前大会と同じ決勝戦の組み合わせになります。
ただし第1シードと第2シードはそれぞれ1校しかないので、自動的に場所が決まるのですが、複数校ある第3シードと第4シードは要注意です。
上のトーナメント表で「3~4」、「5~8」までの部分に第3シードの2校と第4シードの4校が振り分けられるのですが、実は序列がありません。
仮に前大会で3位決定戦を行っていれば、第3シードの2校も3位と4位で順番が決まるのですが、3位決定戦を行っていない場合、第3シードの2校に序列はなく、名前順など抽選でどこに振り分けられるか決まります。
上位8チームの内、場所が確定するのがAとBの2校だけで、残りのC~Hまでの6校が抽選で振り分けられます。
そして上位8チームの場所が決まった後で、シード校以外の8校も抽選で振り分けられる流れになります。
東京都の夏の大会は特殊?
以上が基本的なシード校の決め方と振り分け方でした。
しかし出場校が100校近くある東京の夏の大会の予選大会では、シード校が春季大会でベスト16以上の成績を残した高校と決まります。
シード校自体が16もあるのですが、注意すべきは夏の大会では東西に分かれる点です!
仮に均等に東西で8:8に分けられれば問題ないですが、春の大会で東地区の高校の成績が極端に優秀だと、10:6とか11:5とかになったりします。
つまり片方の地区の夏の大会は、シード校が9校以上になる可能性も十分にあるということです。
ただ9校以上になった場合でも、上位8チームまでは上で示した決め方で決まります。
問題は9番目のシード校ですが、これは以下のように第4シード校と当たる形になります。
上のような位置に来るのですが、見てもらえればわかるように、前大会の優勝校とは準決勝まで当たりませんね。
同様に10番目のシード校も、準決勝までは前大会の準優勝校と当たりません。
なぜここの位置になるかと言いますと、基本的に「前大会で順位が上の高校を保護する」という考えに乗っ取っています。
9番目に強いチームと最初に戦うのは、4番目に強いチームです。10番目も同じです。
実際に2019年の西東京大会では9校がシード校で、その時のトーナメント表は以下のようになっていました。
ここで少し驚く事実があったので追記します。
何と各都道府県ごとに決められていると思われたシード校ですが、実はシード制がない都道府県もあります。
その代表例が大阪府で、大阪府内で南北に分かれて大会が行うのですが、南北のどちらかの地区にシード校が集まると対戦カードが組みにくいという理由で、導入されませんでした。
序盤から強豪校同士がぶつかるのが大阪大会の特徴で、甲子園常連の大阪桐蔭や履正社も例外ではありません。
大阪桐蔭は春夏合わせて8度の全国制覇を達成しています。
もしかしてシード制がないことが、甲子園での好成績に結び付いているのでしょうか?
まとめ
今回は高校野球のシード校の意味と決め方について掘り下げてきました。
シード校について理解が深まれば、高校野球がもっと楽しめますよ!
名前的に凄く強くてインパクトのあるシード校ですが、自分が応援する高校や母校がシード校に選ばれたりしたら少しテンションが上がるのも、高校野球の楽しみの一つです。
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