ビアンカVSフローラ



この2人のヒロインは長年、ドラクエファンの間で深く激しい論争を繰り広げてきました!

きっかけは1992年に発売された、人気RPGのドラゴンクエストシリーズ5作目の『天空の花嫁』にあります。

折しも同作品が2019年8月2日にCGアニメとして劇場公開されます。公式サイトはコチラから。


サブタイトルに“花嫁”とありますが、物語の中盤に「この2人の女性キャラのどっちを花嫁として選ぶのか」、という超重要な選択が訪れるのです。

当時のゲームとしては斬新なアイデアでしたね。長年歴代ドラクエの中で、最高傑作と言われる所以ともされています。


それこそお菓子でいうところの「きのこたけのこ論争」みたいな感じなのです。

ネタ程度ではありますが人気のある作品なだけに、コアなファンの間では未だに論争が続いてますね。

僕自身もこのゲームは子供の頃に何度もプレイしていて、どっちも花嫁として選びましたが、最初にプレイした時は確かビアンカでした。

その後でプレイした際はフローラでしたが、果たしてゲームファンの間ではどっちを選ぶ割合が多いのでしょうか?

ドラクエ史に名を残す2人の花嫁キャラの選択の論争について、深く紹介していきます!




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ビアンカ派とフローラ派!どっちの割合が多い?

さて長年ドラクエファンの間で論争が続いている、ビアンカ派とフローラ派の争いですが、結論から言いますと、


ビアンカ派の方が多い


ということがわかりました。

複数の雑誌で「あなたはビアンカとフローラのどっちを選びましたか?」というアンケートが行われましたが、

  • ファミコン通信 1993年3月12日号」:ビアンカが81.6%、フローラが18.4%
  • Vジャンプ2000年7月号」:ビアンカが68.4%、フローラが27.7%

これは「ドラクエ用語まとめwiki」の「フローラ」のページに載ってありました。

このデータだけ見ても、確かにビアンカ派の割合が多く優勢のようです。

フローラ派は少数派というのは、最初のプレイでフローラを選択した人からしたら、かなり驚きだと思います。

何故このような差が生じたのか?次から詳しく解説していきます。

ビアンカ派が多い理由とは?

ビアンカ派が多い理由はさまざまありますが、その最大の理由としては、

公式(旧エニックス)のお膳立てがあったから

ということが挙げられます。


まず第一に、ビアンカは主人公の幼馴染という大事な設定があります。

物語始めて最初に辿り着いた「サンタクローズの村」で初めて出会った際にも、幼少期に既に主人公と会っていたと言われます。


そして次に訪れた「アルパカの町」では、最初の仲間キャラとして加わり、一緒に「レヌール城」を探索することになります。

彼女の使う攻撃魔法で「レヌール城」攻略も楽になりますね。

さらに青年時代になって結婚指輪を手に入れるイベントでも、再度仲間に加わって協力してくれます。


その後「サラボナ」という町で花嫁候補のフローラと出会うも、ルドマンから「主人公のことが好きなのでは?」と言われて、やっと花嫁候補として認められます。

ここでビアンカとフローラのどっちを花嫁として選ぶか、その選択が迫られます。

一体どっちを選べばよいのか?」と悩んだプレイヤーは数多くいるでしょう。


これまでのストーリーを振り返ってみましても、やはりビアンカの方がプレイヤーにとって印象に残りやすいんですよね。

幼馴染でありながら、主人公の結婚という大事なイベントのために協力してくれる姿は、何とも健気で美しいです。

こういった行動や性格からも、人気の高さがうかがえます。


対してフローラはサラボナに到着した後でやっと初登場する上に、アンディという片思いしている男性キャラもいたりするので、花嫁としてやや選びがたい感じがあります。

そのアンディの両親からも「フローラとの結婚は諦めてほしい」と、ほぼ歓迎されていません。これはヒドイ(汗)

リメイク版になって、オープニング語の船で出会うイベントは追加されましたが、それでも「あー、あの時会ったな。」という程度で、正直あまり印象に残らないんですよね(;^^


この他にも

  • パッケージの表や、SFC版の箱に描かれているのはビアンカ。
  • 発売前からイラストが公表されていたのはビアンカ、フローラの情報は取扱説明書や『奥義大全書』でも伏せられていた。
  • SFC版の『公式ガイドブック』の上下巻の表紙は両方ビアンカ。
  • テレビCMの演出も、リメイク版含めほぼビアンカ一色。
  • 小説やCDシアターなどの派生作品でも、ビアンカを選んでいる。子供の髪の色も金髪。
  • 結婚前にも捜査と育成ができる機会があるのはビアンカで、経験値が無駄になる。

などいろいろありますが、とにかく公式による「ビアンカ推し」のバイアスが凄いんですよね。

SFC版が発売された当時は今みたいにネットも普及していなかったので、「フローラ選ぶ人なんかいるの?」という意見が大半だったみたいです。


実際シナリオライターの堀井雄二氏も「大半がビアンカを選ぶだろうと思って作った。だけど意外とフローラ派も多くてビックリした。」と語っています。

因みにビアンカは、『ファミ通』2012年8月9日号のアンケートでも好きなキャラクターランキングで1位、2009年のガジェット通信によるアンケートでも「恋人・嫁にしたいキャラ」で1位に選ばれています。

なんだかんだでビアンカ人気は凄いですね!



ただ一部のプレイヤーは、

「仮にフローラを選んでも、ビアンカの方が主人公との距離は近いしそれまでも冒険していたから、どうせビアンカと結婚するんだろう」

と思ってフローラを選んだりしたようです。


ところが実際その後で本当にフローラと結婚して、しかもその後ビアンカは一切冒険に参加しなかったから、ビックリした人もいるようですね。

ここでサブタイトルにもある『天空の花嫁』が、最初から特定の女性キャラで決まっているわけではなく、プレイヤーが選んだ方の花嫁だったことが判明するわけです!

まぁ結果的にビアンカもフローラも両方とも天空の花嫁の血筋だったことは、後々判明するわけですが…




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フローラを選ぶことのメリットは?

公式による強いお膳立てや、ストーリー性も関係してビアンカ派の方が多いことがわかりました。

しかしステータスやその後にもらうアイテムなどを比較しますと、実はフローラを選んだ方がメリットが大きいことがわかってきます。


実はフローラにはビアンカにはない強力な呪文が覚えられます。

代表的な呪文がイオナズンですね。

イオナズンとは、ドラクエシリーズでおなじみの最高位の爆発系呪文です。

イオナズンを面接で使う?ネタの由来と原作での扱いについて解説!

このイオナズンが使えること、さらにレベル1からベホイミが使える上に、山彦の帽子も装備できるので、1回の行動で2回も唱えられるという強みがあります。


ただしビアンカの方が超強力なメタルキングヘルムを装備できるという強みはあります。

最強のヘルムが装備できるのは確かに凄いですが、フローラの方が「身の守り」のステータスが20前後高いので、あまり差は出ません。

そもそもビアンカにしろフローラにしろ、戦士系ではなく魔道士系キャラなので、どっちみち最終装備は山彦の帽子一択となります。


そして忘れてはいけないのが、ルドマンからの褒美です。

実の娘を嫁にしたことの恩返しなのかどうか知りませんが、フローラを花嫁として選ぶと、冒険の行く先々でルドマンから豪華なアイテムが褒美として貰えます。

  • 「テルパドール」を訪れた際に2000G
  • 「チゾットへの山道」では水の羽衣
  • 青年時代後半の「カボチ村(夜)」では神秘の鎧(リメイク版のみ)

など、なかなかの良品が揃っています。

単純にゲームの攻略という観点でいいますと、やはりフローラを選択した方がいろいろメリットはあるようです。

花嫁キャラは終盤以降活躍しづらい?

しかしそもそもドラクエⅤは

  • 戦闘キャラが3人という制限(馬車システム)があること
  • 子供キャラ2人の方が総じて優秀
  • 強力なモンスターが仲間になる
  • 花嫁キャラが物語中盤から終盤まで長期に離脱する

などの理由から、どっちも終盤以降はスタメンとして起用しづらい面があります。特に長期離脱が最も痛くて、中々レベル上げの機会が設け辛いです。


夫婦揃って攻略したい」という愛のあるプレイヤー泣かせの仕様ですよね(*´Д`)

実際僕もやり込んだ時は、終盤のモンスターを仲間にして戦わせていましたが、やはり花嫁キャラはメインで使いたかった方です。

ラストバトルなんかは、馬車の中に入れたり出したりして戦っていました。主戦力はシーザー(グレイトドラゴン)でしたね。

これについては「難しい戦闘は馬車システムを駆使して、メンバーを入れ替えながら攻略せよ。」という、当時のエニックスからのメッセージだったかもしれません。

※リメイク版でようやく戦闘メンバーが4人になったので、家族全員でラスボスや隠しボスを倒すこともできます。これこそドラクエⅤ最大の醍醐味ですよね!

おまけ:ルドマンを選ぶと?

花嫁選択イベントで最も面白いのがルドマンに話しかけた時ですね。

通常ビアンカかフローラのどっちかに話しかけるのですが、ここで2人に話しかけずいきなりルドマンに話しかけると、「何とこの私が好きと申すか?」というメッセージが聞けます。

もちろん本当に結婚はできませんが、もはやドラクエファンの間でも定番のネタとして受け継がれていて、最初に話しかけるキャラはルドマンというのはお約束となっています。


因みにドラゴンクエストⅪでもルドマンが再登場します。

この作品ではルドマンの屋敷のキャラクターが、全員ルドマンの姿に変えられている呪いになっています。もはや公式でも完全にネタキャラとして扱っていますね(笑)

まとめ

今回はドラクエⅤのビアンカVSフローラ論争についてまとめました。

最新作の映画でも2人の花嫁キャラが登場して、声優を務めたタレントの間でも議論になりました。

何だかんだでドラクエⅤは本当に人気のあるゲームだったんだなと思いました。さすがは国民的RPGですね!


因みに今回紹介できなかったDS版限定の女性キャラで、フローラの実姉とされるデボラについては、やや後付けされた存在であることに加え、癖のある性格もあって物議を呼びました。

正直言ってかなり人を選ぶキャラクターなので、「花嫁候補としてどうなの?」という声は絶えず、制作陣を批判する声すらあります。

ただしその一方ツンデレ的な性格や意外と女の子らしい面もあって、徐々に人気が高くなってきました。

DS版については今ではスマホでもプレイできます、僕も早速ダウンロードしました(^^)/

もし今後遊ぶ機会があったら、ぜひデボラを選んでみてください!


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