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台風はなぜ左回り?理由を物理の知識で解説!

投稿日:2018年4月15日 更新日:

台風と言えば皆さんもよく目にしたことはあります。

といっても見るのは大抵天気予報の図ですよね、本物の台風を間近で肉眼で観測したことのある人はまずいないはずですから。

 
その台風を天気予報で見ると大きな雲が渦を巻いたような形になっていますが、「なぜ台風の渦は左回りなの?」と多くの人が疑問に思うのではないでしょうか?

 
実際筆者も子供の頃に疑問に思ったことがあります、なぜならば時計の針は右回りになっていますよね?
時計の針が右回りの理由とは?起源を探ると納得!

それなのに台風はなぜ時計と逆回りになっているのかは凄く気になる所です。

「そんなのどうでもいいじゃん!」と思っている方も少なくないでしょうが、実はもっと凄い事実があってそれは「南半球だと台風は右回りになる!」ということです。

 
日本は北半球に位置しているので日本人がよく目にしているのは左回りに渦を巻く台風の図です。

これが南半球だと右回りになるわけですが一体何故なんでしょうか?

実は台風が渦を作る原因はある力が働いていたからなのです、物理学の観点から解説していきます!




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台風が発生する過程について

台風が発生するメカニズムについては以前にも紹介した秋に台風が多くなる原因の記事でも触れています。
秋に台風が多いのはなぜ? 太平洋高気圧との関係は?

改めて簡単に解説しますと、台風とは海水の温度が上がった時に発生する大きな低気圧の渦のことです。

正式には熱帯低気圧に分類されますが、その中でも最大風速が約17m/s以上に発達したものを指します。(Wikipediaより)

 
海水の温度が高い場所で発生しやすいので、緯度20~30度付近の亜熱帯高圧帯(インド洋やフィリピンの東の海上など)で発生し大きく渦を巻いた形に発達します。

静止衛星から見た台風の渦です、台風の目がハッキリしていますね。

毎年ほぼ秋ごろ(8月の終わりから10月中旬まで)で多くなるのはちょうどこの時期に日本にせり出している太平洋高気圧が南下して、台風が北上しやすくなるルートが出来上がるからです。

【熱帯低気圧の呼び名】

熱帯低気圧に関しては日本人からしたら”台風”の呼び名が一般的です。

しかし世界各国を見てみると、ハリケーンだったりサイクロンだったりと呼び名がバラバラですね。

具体的にどこの地域でどの呼び名が通称になっているのか下に列挙しておきます。

  • 北西太平洋:台風
  • 北東太平洋と大西洋:ハリケーン
  • インド洋と南太平洋:サイクロン




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台風が左回りになる理由は?

台風の渦が左回りになっている理由はある慣性力が関係していました。

その慣性力とはコリオリの力です!

もしかしたら高校の物理の範囲を超えているかもしれませんね、恐らく大学の力学の分野の方がメインになる内容だと思いますが改めてわかりやすく解説していきます。
 

コリオリの力とは?

「そもそもコリオリって何?おいしいの?」

と思っている方は多いでしょうwww

 
コリオリとはこの力を発見したフランスの科学者ガスパール=ギュスターヴ・コリオリの名前が由来となっています。

この力を詳しく解説しますと凄く難しくなるのでここでは簡単な説明に留めさせていただきます。

この力の正体は回転する物体の表面上で移動した際にかかる慣性力のことです。(ただし遠心力とは違うので注意!)

図を使って簡単に解説しますと、地球はご存知のように東に向かって自転しています。

自転しているということは地球は回転しているということなので、コリオリの力が働くということですが、ここで大事となるのが力が働く向きです。

言葉だけでは理解しにくいので上の画像を参考にしましょう。

地球は右(東)に向かって回転しているので、例えば赤道上にいた人がそのまま北極に向かって歩いて行けば左側から慣性力を受けます。

 
電車に乗った状態のことを考えてもらえればわかりますが、急停車した時に進行方向と同じ向きに体が傾くと思います。

これが慣性力に該当します。

それと同じ原理だと思ってもらえればよく、回転している向きに垂直方向に移動すれば必然的に回転と同じ向きに慣性力が働くということです。

 
地球上で立って普通に歩く人間にはその力が弱すぎるので実感することはほとんどありませんが、台風のような巨大な渦になるとコリオリの力の影響が大きく出てきます。

日本の南の海上で発達した台風は北上を続けます。北に移動するということは左側(西)から力を受けるので低気圧の中心に向かって吹いた風が反時計回りに流れ込むということになります。

これが台風が左回りになる理由です、参考になりましたら幸いです(^▽^)/
 

私生活でもコリオリの力を確認できる!

実は台風と全く同じように左回りになる現象を普段からよく目にすることが多いです。

みなさんも洗面台や浴槽の栓を抜いて水を流すのは普段の生活でもよくやると思いますが、よく見ると渦を巻きながら流れ込んでいきますよね?

しかもやはり台風と同じで左回りになりますが、これも原理は同じでコリオリの力が働いているからです。

ただし実際に働くコリオリの力と言うのは非常に小さくちょっと力を加えただけでも打ち消されます。

例えば腕で無理矢理時計回りにかき混ぜながら栓を抜いたらそのまま時計回りで流れ込んでいくというわけです。

 

南半球では逆になる?

コリオリの力でもう一つ抑えておきたいのが北半球と南半球で向きが逆になることです。

実際同じ台風が南半球で発生したり、洗面台の水を流す時でも右回りの渦を作るのです!

 
一体なぜなのか?

これもよく考えてみればわかります。

先ほどの北半球の例と同じように、今度は赤道上に立って南極の方に向かっていったとしましょう。

すると上の画像のように今度は自転の力を進行方向に対して右側から受けてしまうのです。

風が右側から力を受けながら低気圧の中心に向かって吹くので、必然的に時計回りになるということです、ご理解いただけましたか?

 

まとめ

最後になりますが、台風が左回りになっている理由を超簡単にまとめますと、

コリオリの力が働いているから

です!

 
これもまた一つの豆知識として知っておけば話のネタに使えますよ♪

最もコリオリの力自体が複雑な物理の用語になるので、間接的に言えば「地球が自転していて台風もそれにつられて回っているから。」なんて答え方も間違いではないです。

 
ただし大学の本格的な力学の講義のテストでこんな答え方はしたら速攻で×をもらっちゃいますから、絶対やらないようにしましょうね(*_*;

 
【こちらの記事もどうぞ!】

フィギュアスケートの回転が速くなる理由を角運動量保存則で解説!

渡り鳥がV字になって飛ぶ理由は?先頭はリーダーじゃない?

春分・夏至・秋分・冬至について意味・太陽の角度などまとめて解説!




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