今回は二十四節気の春分・夏至・秋分・冬至について話していきます。
国民の祝日であったり、太陽からの距離がどうのこうのとかいろいろ難しかったりわからないところもあると思いますので、この際この4つの特別な日について、それぞれいつ頃訪れるのか、その意味やそれぞれの関係について語っていきます。
ちょっとややこしいかもしれませんがぜひお付き合いください!
~分点と至点について~
春分・夏至・秋分・冬至の説明をする前に、まず分点と至点について説明します。
分点とは天文学上、太陽がほぼ真東から昇りほぼ真西に沈む日のことをいいます。
難しく言うと天球上で天の赤道と黄道が交わる点のことです。これは春と秋にそれぞれ訪れ、その2つの日を春分と秋分と言います。
しかし実際には大気差や太陽の視角などいろいろな要因で昼夜の長さは等しくはなりません。
至点とは天文学上、地球の太陽からの距離が最大となる瞬間の地点です。また同時に地球が太陽に対して最も傾いている地点でもあります。
最も傾いているということは、太陽光の入射角が最大となるということです。これが6月20日頃と12月20日頃に訪れ、それぞれ夏至と冬至と呼ぶのです
春分・夏至・秋分・冬至について
春から順番に一つずつ説明していきます。
春分
昼と夜が同じ長さになると言われているのが春分です。ただし、実際には昼のが多少長いそうです。
日付は、3月20日か21日のいずれです。この日は1948年に国民の祝日に関する法律で定められた祝日です。
また、春分の日と春分日はまた別物です。春分日は、天文学的に春分が起こる日です。
なぜずれているのに訂正しないの?と思われるかもしれませんが、元々この日は明治時代から祭日という扱いで春季皇霊祭が行われていました。この日を春のお彼岸として各宗派問わずにお墓参りする人も多いです。
夏至
“げし”と読みます。
残念ながら祝日ではありません。
夏至とは、1年の中で最も昼が長くなる日です。もちろん北半球限定ですが。これも地域により夏至が来る時期が多少異なり日本では夏至は、夏至の日とされている6月21日から1週間後辺りが丁度昼が一番長くなると言われています。
なおこの時期は北緯66.6度以上の北極圏内は、白夜と呼ばれる真夜中になっても太陽が沈まない現象が起こります。物凄く幻想的ですが、夜寝るときも明るいままなので慣れない人には辛いかもwww
秋分
国民の祝日です。
昼と夜の長さが同じになると言われていますが、実際には、夜のほうが長いです。春分の日と逆ですね。
秋分点を通過する9月23日ごろに秋分の日はあります。なお、これも本当に秋分点を超す日と多少ズレがあります。
国民の祝日に関する法律では、「祖先を敬い、亡くなった人々のことを偲ぶ。」と明記されています。
この時期にお彼岸としてお墓参りする風習はここから来ています。
冬至
“とうじ”と読みます。
夏至と同様これも祝日ではありません。1年のなかで最も昼が短いとされています。
逆に南半球では、最も昼が長い日でもあります。冬至はだいたい12月21日頃とされます。因みに今年の冬至は、12月21日です。
因みに冬至にカボチャを食べる風習が昔からありますが、カボチャは本来夏野菜です。
まとめ
以上、春分・夏至・秋分・冬至の違いについての解説でした!
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