先日人気スマートフォンゲーム『モンスターストライク』が幕張メッセでちょっと変わったイベントを行ったようです。

その名も『モンスターストライク リアル版 超・獣神祭 十二支再競争』というイベントだそうです。

十二支に出てくる動物が実際に登場して50mの競争を行って順位を競うという内容で、イベントではプロレスラーの蝶野正洋氏が神様に扮して登場するなど盛り上がりを見せました。


ところが十二支ということでしたが、このイベントでは13種類の動物が登場しています。13匹目の動物として登場したのは、何とネコです!

猫は身近な動物としてお馴染みですが、何故か十二支には加えられていません。十二支、干支と言えば学校の古典の授業でも習った人は多いと思います。また日本では長い間記念法としても用いられてきて、一年を十二支の動物に例えて酉年、辰年、申年などと表現したりもします。

猫は昔から人間にとって身近な動物だったはずなのに、なぜ十二支には入らなかったのでしょうか?

また十二支については正確にどれがどの動物を表しているのか、順番や読み方なども合わせて詳しく解説していきましょう!




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干支の12の動物とは?

十二支とは

まずは干支についての基本的な情報から紹介してきましょう。12種類の動物とは一体何なのか、読み方も合わせて順番に紹介していきます。

  1. 子(ね)  :鼠
  2. 丑(うし) :牛
  3. 寅(とら) :虎
  4. 卯(う)  :兎
  5. 辰(たつ) :竜
  6. 巳(み)  :蛇
  7. 午(うま) :馬
  8. 未(ひつじ):羊
  9. 申(さる) :猿
  10. 酉(とり) :鳥
  11. 戌(いぬ) :犬
  12. 亥(い)  :猪

これが十二支の読み方と、それぞれが表す本来の動物です。

因みに全てにいえることですが、現在の読み方と漢字の表記がまるで違いますよね。これは前回酉年で鳥と酉との違いは何?という記事でも紹介しましたが、本来十二支と言うのは農業の暦を反映した用語です。

しかし漢字で表現すると意味もわかりにくいし覚えにくいということで、適当な動物を割り振って覚えるようにしたのが由来だと言われています。




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十二支に猫がいない理由って?

十二支の猫

さて上の十二支の動物を紹介してもお分かりのように、猫だけがいませんね。

猫は我々人間にとっても身近な動物で、昔から多くの人がペットとして飼っている動物なのになぜ干支に加えられなかったのでしょうか?


我々が普段からよく見かけて接している猫は、野性の猫ではなく家猫と言って人間のペットとして家畜化された動物です。このイエネコの先祖と言われるのが、リビアヤマネコと言うヤマネコの亜種で現在でもアフリカ北部、西アジアの一部地域で生息しています。

もともとは鼠を捕獲させるために農耕が始まった中東(エジプト)で家畜化されたのがイエネコの起源とされていますが、犬と同様人になつきやすいという習性があり、また体長もそれほど大きくないという理由から徐々にペットとして広く飼われるようになりました。

現在では世界中でも広く飼われていて、日本では昨年で987.8万頭という飼育数になってついに犬の飼育数を上回ったとされています。

その猫がなぜ十二支に入ることができなかった理由については諸説ありますが、ここでは代表的な説について紹介していきます。

最もポピュラーな福島県の逸話とは?

十二支に猫だけがいない理由として有名なのが福島地方由来の逸話です。

この逸話では十二支の起源について子供向けにわかりやすく解説しているのですが、どういった内容なのか具体的に解説していきます。

【十二支の始まり】

昔々、神様がいつもけんかをしている動物たちに手を焼いて困っていました。

悩んだ挙句に神様は、

「年明けの元旦に一番早くワシに挨拶に来た動物をリーダーにする!その後は毎年入れ替わりで、十二匹の動物までをリーダーにしていく。」

などという提案を動物たちに伝えて解決しようと試みました。

猫もその噂を聞きつけ、元旦の朝に駆け付けようと決めました。

ところが猫の近くにいた鼠は悪戯心があったようで。

「元旦はゆっくりするもんだから、二日の朝に挨拶に行くのが正解だよ。」

このような嘘を猫に言いました。


猫は鼠の言葉を嘘とも知らず、元日は明日の朝一番に神様のところへ行くんだと決意してその日は普通に過ごしてなるべく早めに寝ようと決意しました。

しかし二日の朝一番に神様の元へ訪れた猫ですが、もちろん神様には怒られて門前払いです。

こうして一日到着が遅かった猫は、十二匹の動物の中に入る事が出来ずに悔しい思いをしてそれ以来、騙したネズミを嫌い追いかけるようになったとさ。

この物語が猫がいない理由のもとになっています。

猫が中国にいなかった?

十二支の起源とされているのは古代中国ですが、その時代の中国にたまたま猫がいなかったという説もあります。

猫はもともとエジプトの動物で、古代エジプトでは神(バステト、スフィンクスなど)として崇められて壁画やスフィンクス像などにもその証拠があります。

またエジプトという国自体が強大な帝国であったが故に、神として崇められていた猫は他国から嫌われる対象にもなっていたとされています、猫には何の罪もないんですが(笑)

エジプトがローマ帝国に滅ぼされたのが紀元前30年頃とされていますが、その頃までは他国で猫が飼育されることは少なかった、つまり中国でも見かけることはなかったということになります。

エジプトと中国とでは距離も離れているため、なんとなくこの説もうなずけるような感じでもありますね。

まとめ

以上十二支に猫だけがいない主な理由についての解説でした、参考になりましたら幸いです!

ただしもともと十二支に入っている寅はネコ科の動物だから、厳密に言えば猫は入っているんですけどね(*_*;

まぁ普通に我々が想像する猫と言ったらイエネコですし、ペットとして広く飼われているのでぜひ入れてほしいという願望も多くあるのは確かです。

事実今回のモンストが開催したイベントでも猫が特別参加しています、因みに順位は7位だったようですwww

猫がいないのは寂しい!などと嘆いても、所詮昔の人間が決めたことなのでそこまで深刻に考える心配はないのでご安心を。それに寅がネコ科の動物なので、猫好きな方はこれからは、寅年ではなく猫年と名付けてみてはどうですか?




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