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石油が枯渇しないと言われる根拠は?従来の学説との最大の違いは?

投稿日:2018年3月17日 更新日:

我々の生活で欠かせないものと言えば電気です。

その電気は発電所で作られて電線を伝って一般家庭に送られてきますが、現在の日本の発電の8割以上は火力となっています。

 
その火力発電のエネルギー源として最も多用されているのが重油です。

重油は石油から精製される貴重な資源ですが、日本は石油の大部分を中東からの輸入に頼っています。

石油の埋蔵量に関しては40年前の算出ではなんと後30年くらいで枯渇するだろうと言われていました。

しかし現在でも火力発電は重油のエネルギーで動いています。まだまだ枯渇する気配はなく、40年前の試算に疑問を抱く人も多いでしょう。

そんな中ここ最近では実は石油は枯渇しないという説が浮上してきています。


 
な、なんだってー!!

もしこれが本当ならヤバイことですね、今まで有限の資源だから無駄遣いするなと説教されてきたのはなんなんでしょう(;^^)

石油が枯渇しないという説の根拠について今回は詳しく紹介していきます、興味のある方はぜひご覧ください!




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石油とはそもそも何か?

石油とは主に炭化水素と他に少量の硫黄や酸素、窒素など様々な物質を含んだ鉱物資源です。その多くがサウジアラビアやイラン、クウェートといった中東地域に埋蔵されていて、中東だけでも世界の生産量の大半を占めています。

日本の石油の輸入量も約9割が中東地域です、なぜここまで中東に埋蔵量が偏っているのか?その理由については後の石油の由来の項で触れておきます。

石油は生産された直後は原油という超ドロドロの液体の状態ですが、このまま我々の手の元に届くことはありません。

我々の生活で利用できる形態と言えばガソリンや灯油だと思います、車に乗る人や冬場には欠かせない製品ですね。

これらは主にガソリンスタンドで入手することができますが、分留と言う特殊な方法で原油から生成されます。

 
分留に関しては高校の化学の授業でも習ったことがあると思います。様々な物質が含まれた混合物を一度蒸発させて沸点の異なる成分を完全に単離・精製する技術ですが、これにより天然ガスやナフサ、灯油、軽油、重油といった石油製品が個々に生まれるということです。




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石油の由来について現在の主流の学説は?

石油が枯渇しないという説を紹介する前にまず現在主流になっている生物由来説(またの名を有機成因論)を簡単に紹介しておきます。

我々の住んでいる陸地や島は遥か大昔にはパンゲアと言う一つの大きな超大陸にまとまっていました。

この辺は学校の地理の授業でも習うことですね、このパンゲアという大陸が分裂して今の世界地図を形作ったといいます。

年代で言えば今から約2億年前から1億8000万年前に相当しますが、この時代にパンゲア大陸の内側にあったテチス海という海に生息していた生物や植物の死骸や化石が海底に堆積していき、その上に土砂が堆積して油田が形成されて行きました。

 
石油が化石燃料と呼ばれる所以はここから来ています。現に石油中にはバイオマーカーが存在していることがわかっているため、多くの科学者はこの生物由来説を支持しています。

またこの学説で考えれば中東付近で巨大な油田が次々と発見されるのは、あくまで大陸移動という地質学な現象によるもので偶然の産物に過ぎないということです。

 

無機成因論なら枯渇しない?

今回のメインテーマの一つである重要な仮説です、無機成因論と呼ばれています。

この説は1870年代に元素の周期律表を発表したメンデレーエフによって唱えられたのが最初で、実は旧東側諸国では当たり前の学説だったそうです。

しかし冷戦が始まって西側諸国と東側諸国が争うようになると、西側諸国で定説とされてきた有機成因論と真っ向から対立していた説だったため淘汰されました。

 
この説の内容を簡単に解説しますと、”無機”と言う言葉があるように石油は生物由来ではなく惑星が誕生した初期から存在していたというもので、惑星内部の高温・高圧な環境下で炭化水素が変質することで石油が生成されるということらしいのです。

この説の根拠になっているのが主に以下の点です。

  • 石油の分布が古代に生息していた生物の分布と違っている
  • 化石燃料では考えられないほどの深い地層からも見つかっている
  • ヘリウム、ウラン、水銀など生物由来では説明できない成分が含まれている

特に注目すべき点はかなり深い地層からも見つかっているという点です。

今でも石油の油田が新たに発見されることが多々ありますが、現在の技術で測れるギリギリの深さの地層から見つかっているという報告もあります。

れほど深い地層に生物が生息していたのは明らかにおかしいと言えます、地底人でもいるんでしょうかねww

 
さらに生物由来説では

  • 石油は化石燃料でいつか枯渇すると言われていたのに再び採取できるようになるのはおかしい!
  • なぜ地下から湧いてくるんだ?

といった珍現象を説明できずにいましたが、この無機成因論なら説明できます。

つまり石油は枯渇しないのです!

 
ただこの説だと生物由来にある生物の化石が含まれるという内容の説明ができないのでは?

という疑問を抱く方もいらっしゃると思いますが、これは原油を組み上げる途中の地層から混入されたということで説明がつきます。

もし今後さらに深い海底や地底を掘削できる技術が確立できれば日本でも大規模な油田が発見できるかもしれません。

現に1970年代には日本の尖閣諸島の海底にイラクに匹敵する石油が埋蔵されているという調査報告もありますし、最近ではブラジル沖に中東並みの巨大な油田があることがわかりました。
尖閣諸島問題についてわかりやすく解説! 最大の理由は海洋資源?

 
改めてみると日本は世界でも有数の海洋資源国家と言えるほどの排他的経済水域を誇ります、日本人ならこっちの説を信じましょうwww

 

石油の埋蔵量が変化した理由は?

1970年代に発表されたのは「石油は後30年でなくなる!」という衝撃的な内容でした。この頃にテレビに登場した多くの専門家がこぞって唱えていたそうです。

しかしそれから30年経過した2005年になっても石油はなくなりませんでした、それどころかその時点で「後40年はもつだろう。」と埋蔵量が増えています。

 
この埋蔵量の数値の変化にはあるからくりが存在します。

実は石油が採掘できる年数で使われる年数と言うのは”可採年数“という言葉が正解です。

意味を正確に説明するならその時点での技術で採算の合うコストで採掘可能な埋蔵量を、その年度の実際の生産量で割った数値のことを指しています。

例えば採掘可能な埋蔵量を1000万トン、1年間の生産量を10万トンだとするなら、その資源はあと100年は採掘できるということです。

 
要は分子の埋蔵量のことを誤って認識して広まったに過ぎません、あくまで現在のコストでというところがポイントです。

逆に言えば現在のコストを考慮に入れず、本当に技術的に採掘可能な埋蔵量はベース埋蔵量と言って、このベース埋蔵量を視野に入れれば石油はまだ数百年以上は採掘できるようです。

もちろんこれも現在主流の学説(生物由来説)が根拠になっていることです、無機由来説だとこうはならない筈なのであくまで参考程度に!

 

まとめ

以上石油が枯渇しない説と可採年数についてまとめてみました。

石油が枯渇しない説もある程度納得がいくような内容ではなかったでしょうか?可採年数についてもこれからより深い地層の調査や掘削技術の発達のおかげで伸びる可能性が出てきました。

ただ最近では石油以外にもシェールガスや天然ガス、日本近海に眠る大量のメタンハイドレートが注目されているのでエネルギー不足問題は当面起きないというのが筆者の考えです。

 

こちらの記事もどうぞ!

火力のGTCC発電の効率は高い? 特徴や仕組みを解説!

地球誕生の謎に迫る! 原始惑星系円盤とは?




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どうもヒデオという者です。 出身は九州、大学卒業後就職し現在は25歳で会社員をしています。 趣味はゲーム、ネットサーフィン、アニメ観賞、 最近はまってるゲームはパズドラと白猫です。 現在の自分の生き方にやや疑問点を感じながらも、 日々ブログを書き続け世界の様々な出来事を自分の目線で認識し、見つめ直し考察するのが日課です。 将来の夢は自作の小説を世に売り出したいと考えております。

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