健康のためにスポーツをする人は多いでしょう。

昨今では外で気楽にスポーツもやり辛くなった世の中になりましたが、室内スポーツだと「ボウリング」は人気が高いです。

しかし昔から思っていたんですが「ボウリング」って漢字でどう書くんでしょうか?

金髪の若者

「ボウリング」を漢字で?うーん、さっぱりわからない

外国人男性

当て字じゃないかな、「棒輪具」か「防鈴具」じゃない?




調べてみたら「ボウリング」の漢字表記はちゃんとありました、なかなかに意外な表記でしたよ。

さらに中国語でもどう表記するか気になったので、詳しく見ていきましょう!




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「ボウリング」を漢字で書くと?

では答えの発表です。「ボウリング」を漢字で書くと

十柱戯

となります。

若いギャル

「柱」って白いピンのこと?

どうでしょう。凄く予想外な表記ではないでしょうか?

「十柱」が「十本の白いピン」、「戯」は「悪戯(いたずら)」や「遊戯」とかの「戯」で、意味は「たわむれ、遊び」となります。

つまり「十本の白いピンを使った遊び」だから「十柱戯」となるわけです。

しかし「ボウリング」はスポーツです。今では庶民のレクリエーション・ゲームとして普及していますが、昔はスター選手もいましたし、なんなら五輪の種目にもなったこともあります。

実はこの3文字の表記は、「ボウリング」の起源と関係しています。



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「ボウリング」の起源は宗教儀式?

そもそも「ボウリング」の歴史はかなり古く、その起源は紀元前5000年頃の古代エジプトにありました。

当時は今で言う白いピンを災いや悪魔に見立てて、それをたくさん倒せたら、それら災いから逃れることができる、という意味合いが込められた一種の宗教儀式だったわけです。


しかし時代と場所によって、ボウリングのルールが若干異なっていたりもします。

倒すピンの数は今では10本で定着していますが、ヨーロッパでは倒すピンの数が9本で並べ方もひし形にした「ナインピンズ・ボウリング(九柱戯)」というスポーツで定着、現在でも愛好者が多くいるほどです。

17世紀になると、ヨーロッパからの移民によってアメリカに「ナインピンズ・ボウリング」が持ち込まれました。


しかし当時のアメリカは西部開拓時代ということもあり、「ナインピンズ・ボウリング」が賭け事に利用され禁酒法によって禁止されました。

そこで当時の反発した有志によってピンを一本だけ足し、「テン・ピン・ボウリング」にすることで法律の穴を掻い潜りました。

こうしてピンが10本のボウリングがアメリカで普及し、それが日本にも持ち込まれる形になったわけです。

好青年

何というザル法だ




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「ボウリング」を英語で言うと?

今でこそ「ボウリング」という名前で定着していますが、語源はもちろん英語です。

しかし英語での綴は注意が必要です。英語だと「bowling」となります。


少年

あれ?「balling」じゃないの?

「balling」ではありません。よく間違えやすいですが、ボウリングは「ball」の現在分詞ではなく、動詞「bowl」の現在分詞です。


「bowl」の意味は「球転がしをする」、発音も「ボウル」で「ball」と違い長音符を使いません。

つまり英語の発音どおりに解釈するなら、「ボーリング」というのも誤りになります。

現に文化庁の国語施策において、「長音符号の代わりに母音字を添えて書く外来語の例」として「ボウリング」を挙げています。

女性キャスター

単に「ボーリング」と言った場合、掘削工事を意味することがあるから気をつけてね



「ボウリング」を中国語で言うと?

「ボウリング」の漢字表記となると、お隣の中国語での表記も気になりますね。

日本語では「十柱戯」だったのですが、お隣の中国では実は

保龄球

と書きます。


発音は「バオリンチウ」、「球技」なので最後は「球」の漢字を使ってますが、これは英語の発音に近づけた当て字となります。

まとめ

今回は「ボウリング」の漢字表記について解説してきました。では今回の内容のまとめです。

  • 「ボウリング」を漢字で書くと「十柱戯
  • 「ボウリング」の起源は古代エジプト、宗教的儀式の一環だった
  • ピンの数が10本の「ボウリング」は西部開拓時代のアメリカで定着
  • 「ボウリング」は英語で「bowling」、「balling」ではないので注意
  • 「ボウリング」は中国語だと「保龄球」、「バオリンチウ」と発音

中国語表記も知っていれば、中国人と「ボウリング」をする際にも役に立つことでしょう。

因みにボウリングといえば、そのボールの重さのポンドとオンスの単位の計算が気になりますね。またスコアの計算方法もかなり特殊なんです。詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事も御覧ください!








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