いきなり唐突ですみませんが、やっと我が家にもPS4が届きました!
値段は4万3000円、普通のPS4ではなく容量や性能がやや高いPro型を買いました。
これでFF7のリメイク版も遊べますね、やったね( ^^)
だけど一つだけ残念な点がありました!
筆者はPS3のゲームソフトも少ないですが所持していて、それも遊びたいなぁーと思っていたんです。
ただ実際にソフトを入れてみると、何ということでしょう。
動かないのです!
PS4でPS3のソフトって遊べないのか!互換性はないの?
『ファイナルファンタジー13』、『ダークソウル』、『トトリのアトリエ ~アーランドの錬金術士2~』などPS3の名作ゲームは多いですが、果たして本当にPS4でPS3のソフトが遊べないのでしょうか?
またできないとしたらその理由は何なのか?いろいろと調べてみました!
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PS4でPS3のソフトは動かない!
冒頭でも紹介しましたが、PS4にPS3のディスクを入れて遊ぶことはできません。
試しにPS3のソフトである『戦場のヴァルキュリア』を入れてみました。すると...
ディスプレイにはハッキリと
- 対応していないディスク
- PlayStation3規格ディスクは再生できません。
と表示されました、Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
もちろんPS3のソフトだけでなく、初代PSのソフトとPS2のソフトもダメです。
でもどうしてPS3のソフトが起動できないの?もっと売れると思うのに。
こういった疑問を抱く人もいますよね、僕も同じです。
なぜPS4でPS3のゲームが遊べないのか、それについて互換性の意味と合わせてここから掘り下げていきます!
ゲームの互換性について解説
ゲーム機における互換性とは、簡単に言えば新型機で旧型機のゲームソフトが遊べる仕様のことを指します。
例えば過去に発売された初代PSとPS2で解説しますと、
- 旧型機にあたる初代PSに、PS2のソフトを入れても動かない
- 新型機にあたるPS2に、初代PSのソフトを入れると動く
となります。
この互換性については、2006年に発売されたPlay Station3(PS3)でも一応受け継がれました。
他の家庭用ゲーム機でも
- Wii UではWiiのソフトが遊べる
- Wiiではゲームキューブのソフトが遊べる
- Xbox 360ではXboxのソフトが遊べる
- PS VitaではPSPのソフトが遊べる(ダウンロード版のみ)
- DS LiteではGAMEBOY ADVANCEのソフトが遊べる
- 3DSではDSのソフトが遊べる
などといった感じで、互換性が組まれています。
しかしPS3については、初期の頃のPS3のモデルは実はPS2のソフトも遊べたのですが、これが思わぬ事態を招くのです。
互換性搭載でPS3の故障が相次ぐ?
2006年に日本で発売された「20GB」、「60GB」の初期型モデルでは、初代PSとPS2の両方のソフトが遊べる貴重なモデルです。
ところがいずれのモデルも、買ったことのある方ならわかると思いますが、後から発売されたPS3に比べるとかなり大きく重いです。
HDDの容量はそれほどでもないのに、どうして大型化してしまったのでしょうか?
技術的な側面も大きいので敢えて簡単に説明しますが、要はPS2のソフトを遊べるような構造や仕組みにしてしまったことが最大の原因です。
PS3はPS2とは内部的な仕様も全然違います。内蔵されているCPUもそうですが、GPUやプロセッサアーキテクチャなども全然異なるのです。
そのためPS3でPS2のソフトを遊ぶためには、PS2に搭載されていた特殊なチップを別途搭載する必要がありました。
しかしこのチップが曲者で、これによってサイズが大きくなっただけでなく、消費電力や値段も跳ね上がりました。
また何より大きかったのは、本来対応できないソフトを無理やり動かすようにしたことで、相次いで故障の事例が発生したのです。
実際2006年11月の段階で、PS2の約300本近いソフトに何らかの不具合が生じ、動作不能に陥ったとのことです。
しかもこの動作不能ゲームには、あの『ファイナルファンタジーⅩ』も含まれていました。スクエニが誇る名作ゲームが動かないとなると、衝撃的ですよね!
世界一ピュアなキスが台無しだ!
故障のリスクが増えたこと、値段も高くサイズや重量の問題もあって、初期のPS3の売れ行きは低迷していました。
このままでは売れば売るほど赤字になります、ゲームソフトを開発する会社にとっても大問題です。
そもそもゲーム会社は、ゲーム機や付属品の販売だけでは利益になりません。
それをカバーするのにいろいろな新ゲームソフトを開発しては販売することで、ようやく黒字になります。
相次いだ試行錯誤の結果、ようやくPS2への互換性をなくし、代わりに安い新型のPS3を発売することにしたのです。(ほぼ同時期に任天堂のWiiが好調の売れ行きだったことも大きな要因です。)
もちろん互換性をなくすことで、PS2や初代PSソフトを大量に持っているユーザからは不平不満の声があがりました。
PS2ソフトは何気に名作が多いですから、これは当然の反応と言えるでしょう。
ただそれ以上に故障のリスクを減らすことと低コスト化を実現し、よりユーザが買い求めやすい商品にすることが先決でした。
2007年以降発売された「40GB」と「80GB」のモデルからPS2のソフトが遊べなくなりましたが、大幅なコスト削減と軽量・薄型化が実現できて、徐々にですが売れていきました。
PS4もPS3との互換性を排除した!
PS3での反省を活かした形を取って、PS4は最初から後継機のPS3の互換性を排除した形で販売することにしました。
ただPS2が初代PS、PS3こそPS2のソフトとの互換性は危ないですが、初代PSとの互換性はあります。
でもPS4はPS3どころか、PS2と初代PSとの互換性もないのです!
もちろん互換性をなくすことで、値段を安くでき軽量化も図れるのですが、一番の問題は全く違う部品を採用しているからですね。
対応メディアはPS3とPS4の両方とも「ブルーレイディスク」で共通なのですが、同じブルーレイでもPS3のソフトはPS3に内蔵されたCPUにプログラムが最適化されているのです。
PS3ではCPU(パソコンでいう演算装置)として、Cellを採用していたのですが、PS4では採用されていません。
これが一番の理由ですね。
乗り物で例えたらわかりやすいですが、飛行機と宇宙船くらい別物の構造だと思ってもいいです。
宇宙船が運転できるからと言って飛行機の運転もできるわけではありません、極端な例ですが。
こればかりは技術や性能が向上してもどうにもならない次元の話です。
単純に性能の優劣ではなく、PS3でしか実現できないプログラムがあったりするわけです。
確かにPS4でPS3のソフトが遊べるなら、普通のパソコンでPSのソフトが遊べる機種が発売されてもおかしくないよね。
ゲームハードが一世代進んで技術やスペックが向上するから大丈夫だろう、という安易な発想を抱いてはいけません。
もちろんやろうと思えばできなくはないとは思いますが、PS3の時と同様値段が跳ね上がります、7万円以上はしたでしょうね(・_・;)
さすがにこれだけの値段となると買い手が減るのは必至です。
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PlayStation Nowとは?
技術的な問題で、PS4でPS3のソフトが遊べない理由はこれにて理解できましたでしょうか?
もしPS3本体を売ってしまった方は、もう一度買い直すしかないです、中古しかありませんが。
だけど「どうしてもPS3のソフトを遊びたい!」という方も少なくないはず。
ということで再度いろいろ調べてみたら、何と『PlayStation Now』というサービスがあるのです!
略して「PS now」と呼ぶことにしますが、簡単に言えばPS4でPS3のソフトをクラウド上で遊べるようにしたゲーム提供サービスのことで、
- 1か月利用:月額1,180円(税込)
- 3か月利用:月額2,980円(税込)
- 12か月利用:月額6,980円(税込)
のプランで遊ぶことができます。
それぞれのプランはTSUTAYAやゲオ、ソフマップと言った店舗で利用権コードを購入することで利用が可能です。
仮に12カ月利用を選んだとしたら、1か月約600円でPS3とPS4のソフト合わせて400以上のタイトルが遊び放題です。
これはこれで凄くよさそうなサービスだと思います。
ただ全てのPS3ソフトが遊べるわけではないんですよね、残念ながら。
PS4のソフトも合わせて400以上なのですが、その内PS3は280タイトルほどあります。
また以前まではレンタルサービスも提供されていて、FF13も遊ぶことができたんですが、現在ではできなくなっていますね。
他にもクラウド型サービスなので、常にネットに繋がっていることが条件です。
この点は単にディスクさえ入れれば遊ぶことが可能な、オフラインゲームと違って不便に感じます。
しかもある程度の回線速度も求められるので、しっかりしたネット環境が必要です。
そもそも自分好みのタイトルがなかったら、ほぼ意味がないです。
事前に公式サイトの対応タイトル一覧で、遊びたいタイトルを確認してから利用するようにしましょう!
おまけ:PS5の互換性は?
さてPS4でPS3のソフトが遊べず嘆いた人も多いと思います。
ただそうなると気がかりな点が、次世代機のPS5の互換性ですね。
PS5については2020年末に発売されることが予定されています。そして互換性についても以下の記事で少し触れられています。
⇒PS5の発売時期やコントローラーの詳細などが公開!
この記事の中にある以下の一文に注目してください!
本機はPS4との後方互換の実現に向けた設計で、PS VRにも対応しているという。
なんとPS5でPS4との後方互換が実現されるとのこと、これは超嬉しい!
しかし気がかりなのは、初代PSとPS2とPS3との互換ですね。
こればかりは実現される見込みがあるかどうかが不明です。
まだ情報が出ていないだけかもしれませんが、もし可能なら実現してほしいと思っています。
実現すればもう中古ゲーム屋やAmazonで、PS3やPS2を買う必要もなくなります。その代わり値段が超跳ね上がるかもしれないけど(;^ω^)
まとめ
ということで今回はPS4とPS3との互換性について解説しました。
PS4でPS3のゲームを遊ぶには「PlayStation Now」を使う手もありますが、タイトル数が少なかったりネット環境が必須とデメリットもあります。
両方のソフトを問題なく遊びたいなら、PS3とPS4の2台を買うしか今のところないんですね。
また次世代機に当たるPS5もPS4との互換性は可能かもしれませんが、PS3やPS2、初代PSとの互換性が今のところは不明な状況です。
PS3タイトルが好きなゲーマーがどのくらいいるかはわかりませんが、中古のハードを購入する以外にも、何とか対策を練ってもらいたいと思うばかりです。
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