我々が住む地球は宇宙を構成する星の中のたった一つに過ぎません。
さらに地球以外にも火星や金星、木星といった大きな惑星も太陽の周りを公転していて、これらは太陽系という一つの巨大な恒星系を形成しています。
その太陽でさえも、天の川銀河の中に数多ある恒星の中の一つに過ぎません。
天の川銀河の恒星の数が約2000億個もあって、夜空に見える多くの星は天の川銀河の恒星です。
ここで多くの人は、
「太陽系って一体銀河のどのあたりにあるんだろう?」
と疑問に思ったりしないでしょうか?
これについていろいろ調べてみましたら太陽系は銀河の中でもかなり外れの方に位置していたみたいですね。
このことが夏と冬の夜空の星の数、星座の種類の違いにも関係していました。詳しく見ていきましょう!
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太陽系は銀河のどの辺にある?
太陽系は天の川銀河の中でどの辺りに位置しているのでしょうか?
結論から言いますと、太陽系はかなり端の方に位置しています。
これをわかりやすく解説するために、銀河系を真上から見た簡略図を用意しました!
我々がいる天の川銀河はかつてアンドロメダ銀河と同じように渦巻き銀河とみなされていましたが、最近の詳細な観測の結果、中心部から4本の腕が伸びている棒渦巻銀河になっているということがわかりました!
この4本の腕と言うのは、
- ペルセウス腕
- はくちょう腕
- たて腕
- いて腕
と名付けられていて、それぞれが夏の夜空を代表する星座(ペルセウス座、はくちょう座、たて座、いて座)が由来となっています。
ただし太陽系は上に紹介した4本の腕のいずれにも属しません。
太陽系が属するのは、銀河系の中でも比較的小さいとされるオリオン腕です。いて腕から派生したような形になっています。
これが銀河系の端の方にあるので、必然的に太陽系の位置も端っこの方になったということです。
わかりやすく言えば太陽系は銀河の中の田舎で生まれ育ったということになりますね。
しかしこれは生命が育みやすい環境ともいえるのです。
なぜなら銀河の縁の方にあるということはそれだけ星が密集しておらず他の恒星系の影響を受けにくいからです。
これがいわゆる銀河のハビタブルゾーンと言われているものです。
太陽との距離のみならず銀河の中心との距離も生命が生まれる可能性・確率に大きく左右するのは少し驚きですね。逆に言えばそれほど生命の存在は宇宙の中でも超貴重だということです!
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夏と冬の夜空の星座
太陽系が銀河の端の方に位置していることは夏と冬の夜空の星の数や種類にも影響しています。
このことは以前冬の星座に関する記事でも触れた内容です。
冬の星座のお話 大三角形とダイヤモンド、絶好の観測スポットは?
上の記事でも述べているように日本が夏の時には地球は太陽と銀河の中心の間に挟まっているような感じになっていて、夜の空に浮かぶ星々は必然的に銀河の中心部に多く集まる群れと言うことになります。
これが夏の夜空で天の川が綺麗に大きく見える要因です。
対して冬の夜空では地球が太陽よりも外側に位置してしまうので、夜の空に浮かぶ星々は少なくなり見える星座の種類も変わります。
先ほど地球は天の川銀河のオリオン腕に属していると説明しましたが、このオリオン腕には文字通りオリオン座があります。
冬の夜空にオリオン座が見えるのはこのためです。
こうなると冬の時期に夏のような天の川銀河、銀河系の中心は見えそうもないですが、実は日本を離れるとそうでもありません。
地球が冬至を迎えると北欧など緯度の高い地域では一日中夜となるので日中でも星々が見えます。
冬至の時期は北緯66度以上で極夜! 旅行の際の注意点などを紹介
もし冬の時期に銀河系の中心を望遠鏡で観測したいならこういった極夜になる地域を訪問するのをオススメします、お金と手間がかかりますけど(;^^
おまけ:太陽系も移動している?
地球は太陽の周りを公転していることはよくご存知ですね。
その公転速度は時速約10万kmと言われています、秒速に直せば約30kmと新幹線の何百倍も速いのです!
ただこの考えを銀河系全体に拡大解釈すると太陽自体も天の川銀河の中を超高速で移動しているというのです!
太陽が動くと言ってもにわかに信じがたくイメージしにくいものです。
太陽が移動しているということは地球やその他の惑星も皆動いています、即ち銀河系の中では地球及びその他の惑星はみんな太陽系と言う大きな乗り物に乗って超高速移動をしていることになるのです!
その太陽の移動速度は時速に換算すると約86万km、もはや別次元ですね。
これでも光速には全く届かない速さですが、一体なぜこれほどの速度で太陽が動いているのか本当に未知の領域です、やっぱり宇宙ヤバイwww
まとめ
今回は太陽系の銀河系の位置関係、及び夏と冬の星座の見え方も解説していきました。参考になりましたら幸いです!
地球は銀河の中でもちっぽけな存在ですが、地球よりも遥かに大きい太陽もちっぽけな存在で銀河のほんの一部に過ぎないのです。
そのちっぽけな地球に住むちっぽけな人類が宇宙の謎にどれだけ迫れるか、どれだけ宇宙の外に進出できるか見ものですね♪
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