先日書いた記事で火星の移住計画について語りましたが、今回はいざ本当に移住することができたとしたら、と思うとわくわくしてきますね。

 
もちろんかなり遠い未来になると思いますが、ここで改めて火星という惑星がどんな星なのか、またなぜ地球のようになれなかったか、生命は存在していたのかなどについての詳しくお伝えします。




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火星に関する基本的な情報

火星とはご存知地球のすぐ外側を回る惑星で、水星から順番に数えて4番目にある太陽系の惑星です。

 
その直径は地球の約半分、質量は地球の約4分の1で、地球に比べて一回り小さいと言えます。ただし地球と同じく自転軸を傾けたまま公転しているので、四季が存在し一日の時間(1ソルと呼ぶ)は24時間40分で地球とほとんど変わりません、この点では類似していると言えるでしょう。


他にも類似している点といえば、火星にも衛星が存在するということです。

しかし地球と違う点はフォボスダイモスという2つも衛星があることです。

2つの衛星の内フォボスの方がダイモスよりも火星に近い内側を公転していますが、火星の自転よりも公転が速いので将来的にはフォボスは潮汐力によって破壊されると考えられます。
 

地球に成り損ねた火星の環境

これまで行った火星探査の地形からわかったことですが、かつては大昔の火星には広大な海が存在していたといわれています。

火星の海

ご覧いただくように地球同様青い海が広がっていました。こうしてみると本当に地球の兄弟星に見えます。海全体の体積は約2000万立方km、地球に例えると北極海の量に匹敵するそうです。

 
しかし火星の海は残念ながら現在では干からびてしまい、乾燥した星になってしまいました。

最大の原因は太陽との距離にあります。いわゆるハビタブルゾーンと呼ばれる惑星の水が液体で存在できる領域と呼ばれるものですが、この領域内にある惑星が太陽系だと地球だけで、金星は太陽に近すぎ、火星は太陽から離れすぎていずれもこの領域からはみ出ています。

故に火星に存在していた水は9割近くが蒸発し、残りは氷となって北極と南極に存在しています。

 
地球と同じように火星にも北極と南極には氷の層があると確認されていますが、その組成は固体の二酸化炭素(ドライアイス)も含まれます。

 
また地球と違って磁場がないのも原因の一つです。なぜ火星の磁場が無くなったのかはまだハッキリとわかっていませんが、現在行われている火星探査でどこまで火星の謎について新しい発見ができるか楽しみです。
 

太陽系最大の山と太陽系最大の渓谷

火星の地形の最大の特徴と言えるのが太陽系最大の山と最大の渓谷があることです。

地球で一番高い山がエベレストで、高さは約8000m、地球で最大の渓谷がグランドキャニオンで、長さ446km、平均深度1200mですが、火星にはそれをさらに上回る山と渓谷があります。

オリンポス山

太陽系最大の山はオリンポス山と呼ばれ、標高は約27㎞にも達し地球最大の山エベレストの3倍以上の大きさです!

近くで見るとどれだけ巨大な山になるんでしょうか、一度はこの目で見てみたいと思うのですが、なんとこの山はドイツの研究チームによると240万年ほど前に噴火した形跡を発見しており、将来的には噴火の可能性もあると言われています。

マリネリス渓谷

 
太陽系最大の渓谷はマリネリス渓谷と呼ばれ、その長さは4000km、深さは最大で7km、幅は最大で200kmにも及びます。

火星の赤道に沿って東西にのびて、この渓谷だけで火星の表面の4分の1近くに達しています。

もちろん火星自体が地球に比べて小さい星ではありますが、それでも火星の写真をぱっと見たときにすぐに目につきやすい大きさと言えますね。
 

火星には生命が存在していたか?

火星は非常に地球と環境が似ていて、しかも大昔には広大な海があったと推測されています。このことから火星には昔生命がいたのではないかという推測もされているのですが、これに関してはまだ未解決です。


もちろんタコのような足が何本も生えているSF映画に出てくるような火星人ではありません(笑)

実際多くのUFO研究家や一部の科学者らは火星には昔知的生命体が存在し一大文明を築いていたと主張する人もいます。

今まで送られてきた火星の探査機の画像の中には、奇妙な形をした物体や人の影のように見える画像があってそれらが根拠となっていますが、ハッキリ言ってどれも錯視にほぼ近い物であり重要な根拠とは言えません。

 
これまでに行ってきた火星の大気や土壌の調査結果では、残念ながら生命の存在は確認できず、また生命が生活できる環境には程遠いと言われているのが現状です。

さらに火星には地球と違って磁場がないので、数十億年もの間ずっと太陽風が直接火星の大気に吹き付けていたと考えられます。

つまり宇宙線(放射線)を直に浴びることになるので、地表では生命は存在しえないということです。

 
しかし逆にいえば地表ではなく地下深くには生命が存在するか、存在していたかもしれません。まだ今までの探査では火星の地面をそこまで深く掘って調査していないので、これからもしも地下数十m、数百mとさらに深いところまで調査すれば何らかの生命の痕跡が見つかるかもしれません。

地底深くには火星人の都市が存在するかも?

 
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