エジプトの荒涼とした砂漠地帯に聳え立つ巨大な四角錐の建築物といえば「ピラミッド」ですね。
古代世界七不思議の一つで歴史好きのみならず、ミステリーファンの間でも人気スポットと言えます。
ではその「ピラミッド」を漢字でどう書くかご存知ですか?
見た目から判断したら「四角錐建造物」とか?
当て字で「火羅実度」とか「平美土」じゃないかな?
そもそも「ピラミッド」の漢字表記があるのかどうか、それすら怪しいですね。
調べてみたら「ピラミッド」の漢字表記はちゃんとありました、その由来も含めて詳しく見ていきましょう!
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「ピラミッド」の漢字表記とその由来
「ピラミッド」は英語で「Pyramid」、ギリシア語で「三角形のパン」を意味する「ピューラミス」に由来しているとされています。
そして実は漢字表記もあるんです。意外な3文字になります!
これって何か偉業を達成した時に使う言葉じゃ?
どうです、凄く意外な3文字ですよね?
でもこの漢字ですが、多分見覚えがある人もいるでしょう。
スポーツ系のニュースでよく偉大な記録や成績を残した選手などに使われる「金字塔」と同じです。
一体全体どうしてその「金字塔」が「ピラミッド」と同じ意味になるのでしょうか。
その由来は中国語とも関係していました、それについて考察していきます。
「金字塔」の由来を詳しく!
「ピラミッド」の漢字が「金字塔」になる由来ですが、今度は逆に「金字塔」を辞書で引いてみます。するとこのように書かれていました。
1 《「金」の字の形をした塔の意》ピラミッド。
2 後世に永く残るすぐれた業績。不滅の業績。「―を打ち建てる」
引用元:goo辞書
確かに「金字塔」と辞書で調べてみたら、「ピラミッド」と書かれていました。
なぜ「ピラミッド」が「金字塔」になるかと言いますと、これはピラミッドを真横から見た外見から来ています。
「ピラミッド」を真横から見れば、二等辺三角形となります。
そして「金」という字をよく見ると、これも確かに三角形に見えますね。
ただしこれだけなら漢字の「全」を当てて、「全字塔」としても良さそうな気がします。
あくまで「金」という漢字を採用したのは、やはり「ピラミッド」が金色に見えたからですね。
厳密には黄褐色系の色ですが、例えば太陽に照らされた「ピラミッド」は輝いて見えますから、遠くから見たら金色に見えます。
ということで「金の字をした塔」、だから「金字塔」となったわけです。
そして「ピラミッド」はギザの大ピラミッドに代表されるように「古代からずっと残されてきた文明の遺産」であります。
その意味合いから「後世に残る立派な業績」という比喩にも使われるようになりました。
「あの選手は金字塔を打ち建てた!」という感じで使うよね
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中国語でも同じ表記だった?
実はさらに調べると面白い事実がわかりました。
なんと中国語でも「ピラミッド」は「金字塔」と表記します、発音は「ジンツータウ」です。
試しに中国語のWeblio辞書で「金字塔」と検索すると、確かに「ピラミッド」と表示されていました。
しかもそれだけではありません。
なんと中国語でも「不朽の業績」という意味がありました。
つまり日本語の漢字表記は中国語が由来となっていたわけです。
この場合の「塔」は「塔に似た建築物」という意味になります。
まとめ
今回は「ピラミッド」の漢字表記について解説してきました。それでは内容をおさらいしましょう!
- 「ピラミッド」を漢字で書くと「金字塔」、中国語表記でも同じ
- 「金字塔」の由来は「ピラミッド」を横から見たら「金」の字形に見えることから
- 「金字塔」は「後世に残る業績」という意味合いもある、やはり「ピラミッド」から
「ピラミッド」は世界七不思議と言われるだけあって、まだまだ謎に包まれている部分があります。
それこそ世界史の分野で、「金字塔」が立つくらいの歴史的発見が待ち遠しいものです。
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