アメリカは言わずと知れた経済大国でありますが、それと同時にスポーツ大国でもあります。

特にアメリカで人気のある国民的スポーツは4大スポーツと言われています。

  • アメリカンフットボール
  • 野球
  • バスケットボール
  • アイスホッケー

この4つのスポーツがまさにそうですね。特にアメリカンフットボールに至っては毎年2月上旬に行われるスーパーボウルが全米で最も高い視聴率を誇ります。

 
しかしこの中にサッカーの名前がないのは少し意外だと思います。

サッカーと言えばヨーロッパや南米、アフリカ、そしてアジアなど世界各国で人気の高いスポーツなのにアメリカではサッカーの人気がそれほど高くないのでしょうか?

今回はアメリカのサッカー人気がどのくらいなのか?アメリカ代表のワールドカップでの成績も合わせて考察していきます!




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アメリカのサッカー人気は上がりつつある?

冒頭でも紹介したようにアメリカの4大スポーツの中にサッカーの名前は入っていませんでした。

しかし近年では大きくその傾向が変わりつつあるようです。

 
2017年にワシントン・ポストが行った世論調査によりますと全世代でアイスホッケーを抜いて4番目の人気スポーツになっているようです。(ただしアイスホッケー自体北米など一部地域に限定されているのでそもそも人気度は低かったという見方も。)

さらに若年層と中年層(18歳~54歳)の間ではすでに野球人気を超えて3位になっているようで、バスケットボールの人気も抜きそうな勢いを見せています。

 
かつては”サッカー不毛の地“とも言われていましたが、今ではそんな雰囲気はないようです。

事実競技人口はすでに2000万人を超えていてこれは中国に次いで2番目に多く、1996年からサッカーのプロリーグが始まりましたが徐々に規模を拡大しています。

ワールドカップのアメリカ戦の視聴者数はMLBのワールドシリーズやNBAファイナルを大幅に上回ることもあります。

サッカーと言うスポーツ自体が世界的に人気が高いという認識はアメリカ国民にもありましたが、やはりアメフトの存在感が圧倒的であったためあまり日の目を見ることがありませんでした。

しかし1994年のワールドカップ自国開催や、2007年にロサンゼルス・ギャラクシーが元イングランド代表のベッカムを獲得したことで徐々にサッカー人気が急上昇していきます。
 

アメリカ代表の強さは?

アメリカは本当にサッカー後進国と言えるのでしょうか?

アメリカ代表のFIFAランキングのここ10年間の推移を下のページから見ることができます。
アメリカ合衆国代表・2009年〜2018年のFIFAランキング推移

直近のランキングは25位ですが、2009年には14位、さらに2005年には8位とベスト10位以内に入ったこともありかなりの強豪感が出ていますね。

 
ただしワールドカップでは今年は出場を逃していたり、出場しても1930年の3位が最高成績でここ20年はグループリーグ敗退やベスト16と言う成績です。

ヨーロッパや南米の強豪国らと比べるとやや見落としする感じですね、わかりやすく言えば日本とほぼ互角か若干上といったところでしょうか(;^^)
 

なぜサッカー人気が低かった?

そもそもなぜアメリカでサッカーの人気が低かったのでしょうか?

サッカーというスポーツが誕生したのはイギリスであることは有名ですが、アメリカに伝来したサッカーは当初激しいタックルやラフプレーが目立つ試合が多かったと言います。

いわゆるアメリカンフットボールの原点がここにありました。

当時のアメリカ人からしたらサッカーはルールが単純な割に点が取れにくいスポーツで退屈な認識が強かったかもしれません。

多様性が好きなのがアメリカ人の性格なので、ゴールを奪うというスポーツをより楽しく激しくするためにアメフトを生んだ、ということなんでしょう。

呼び名も”アメリカンフットボール”とあくまでアメリカ流のフットボールだということを強調しています。

(そもそもフットボールという単語自体が蹴球でサッカーと意味は同じなのですが、アメフト人気が高くなった影響で呼び方を分ける必要が出てきたということです。現在でもこの名残でアメリカではサッカーとフットボールは区別しています。)




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野球人気が下がり気味?

それまで4大スポーツとして人気のあった野球ですが、近年ではサッカー人気上昇のせいで若干下がり気味にあるようです。

若年層を中心に下がってきていますが、興味深いのは人種別でも差があることです。アメリカはご存知移民大国ですが、南米から来るヒスパニック系アメリカ人、ヨーロッパ系の移民が増えたこともあってそれまで高かった野球人気が相対的に下がってきたということです。

実際人種別で見たら白人の間ではまだ野球の方が人気のようです。

 
逆にヨーロッパでも野球の認知度は上がりつつあるようですが、アメリカのサッカー人気に比べればまだまだで、WBC出場国の内訳を見ても納得がいきます。
ヨーロッパで野球が不人気なのはなぜ? アメリカでも関心は低い?

アメリカは文化も多様ですがスポーツも多様です、オリンピックを見ても毎回金メダル数では独走します。その気になればサッカー人気がアメフトに追い付くのは時間の問題かもしれないです。

ただしアメリカ国民の多くは自国で開催される4大スポーツこそが世界一という認識が強いです。

サッカーワールドカップではまだ優勝したことがないので、自国が世界一じゃないスポーツが気に入らないと感じる国民も多いかもしれませんね、もちろん優勝すれば話は別ですけど(;^^)
 

まとめ

以上アメリカのサッカー事情について考察してきました。

日本でも若い世代を中心にプロ野球人気が下降気味でテレビ中継の視聴率も10年前に比べて一桁台も目立ってきました。

アメリカでも同じような現象が起きているんですね、これも時代の流れって奴ですか…

因みに今のアメリカ大統領といえばご存知トランプさんですが、どのくらいサッカーが好きなのかは不明です。

トランプさんは今年で72歳ですからサッカーが好きそうなイメージではありません。もしワールドカップでアメリカが好成績を残せたら一変してサッカー好きになったかもしれませんが、2018年はまさかの予選敗退なのでアメリカは熱狂できそうにないですねwww
 

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