みなさんが普段の生活でよく使うものといえばスマホですね。もはや生活の必需品で毎日欠かさず使用する人は多いでしょうが、契約料金に最も直結するのがメモリ容量です。
メモリの容量とは、そのスマホがどのくらいのデータを保存できるか、データ格納領域の大きさを示すものですが、このメモリの容量が大きければ大きいほどカメラで撮影した写真や動画、さらにアプリのデータも大量に保存できます。
アップルの最新機種のiPhone7だと最大で256GBもの容量があるそうです、ほんのひと昔前のパソコンのハードディスクの容量に匹敵します。
因みに筆者が今使ってる小型のノートパソコンは5年前に購入したものですがこのパソコンのハードディスクの容量は300GBほどしかありません、もう少しでスマホに追いつかれますねwww
しかしここでメモリと言うと、ハードディスクに代表されるようなストレージをイメージする人が多いでしょうが、もう一つパソコンのメモリで重要な役割を果たすのがRAMと呼ばれるものです。
また似たような言葉にROMと言うものがあります。
過去には大手経済紙が紹介したソニーのプレステ4と任天堂のWii Uのスペックを比較した記事でも間違われたことがある両者ですが、このRAMとROMの違いとは何なのか、ストレージとはどう違うのかについて今回は徹底的に解説していきます!
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RAMメモリとは?
パソコンを購入したことのある人なら目にしたことはあると思いますが、このRAMとはRandom Access Memory(ランダムアクセスメモリ)のことで、一時的なデータ保存を行う作業用のメインメモリのことを指します。
一時的に保存なので電源を消せば消失します。CPUが高速に処理を行う意味で重要になってくるメモリですが、簡単に説明しますと普段の生活で使用する机の広さだと思ってみてください。
パソコンはインターネットを閲覧したり、表計算をしたり、ワープロで文字を打ったりなど様々な作業をしてくれる便利な機械ですが、一度に多くの作業をするにはそれに見合った能力が必要となります。
人間で例えると、一度に多くの作業をする場合には、机が狭いよりも広い方がやりやすいですよね?それと同じ理由で、パソコンでも一時的に保存できるデータの量が多ければ多いほど作業がやりやすくなり、円滑にデータ処理が行われます。
この作業のやり易さを示す指標がRAMメモリの容量ということになります、この数値が大きければ大きいほど机も大きいということになるので性能は良いということになります。
現在の最新のPCだと32GB以上のRAMメモリを搭載しているタイプも販売されています、当然このRAMの数値が大きければ大きいほど値段も比例して高くなります。
家電量販店でパソコンを購入する際はRAMメモリの数値が記載されていると思いますが、このRAMメモリに関しては購入後も増設することが可能です。
ただしRAMメモリは安いものでも数千円はかかりますが、新型パソコンを購入するよりは安いと思うので、パソコンの動作が重くなったと感じたら増設の方がオススメです。
スマートフォンやタブレットにもRAMは搭載されていますが、現在のハイスペック型でも4GBくらいだそうです。
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ROMメモリとは?
ROMメモリとは、Read Only Memory(リードオンメモリー)の略で、書き込み不可で読みだしのみ可能なメモリを意味します。
ここで注目してほしいのは「書き込み不可で読みだしのみ可能」という文言です。この言葉通りに解釈しますと、ROMメモリにはデータを書き込むことはできなくて読み出ししかできないということです。ファミコンのカセットや市販の音楽CDなどがこれに当たります、最初からデータが入っていますよね。これに後からデータを書き込むことは基本的にできない仕様になっています。
しかし普段使っているパソコンのハードディスクには何回もデータを保存したり読み出したり出来ています、つまりハードディスク=ROMメモリと言うことにはなりません。
それはスマートフォンのストレージも同じです。やはり書き込みは出来る仕様になっていますが、なぜか日本の大手通信キャリアが公開しているスマホのスペック表を見てみるとストレージ容量の欄にROMと表記されています。
もっと厳密に解釈しますと、スマートフォンの内蔵ストレージとして使われているメモリはNAND型フラッシュメモリと呼ばれるもので、これはROMを発展させた形態になります。
なので一概に間違いというわけではありませんが、基本的にROM一言で表現すると、「書き込みはできないのでは?」と勘違いする人も出てきてしまうので個人的にはどうかと思います。
これに関しては理系の知識に疎い文系の人が広告などで宣伝する際に意味をしっかり考えることなく広めたことが原因かもしれないです、そのくらい理系離れが進んでいるのでしょうか?
電源を落としてもデータが消えないRAMが登場?
以上RAMとROMの違いについてまとめてきましたが、ここにきてまた新たな変化が訪れようとしています。
先月米大手の半導体素子メーカーIntelが発表した次世代のメモリは、何と電源を落としてもデータが消えないRAMだというのです。これまでストレージに保存していたあらゆるデータを高速に読み書きできるRAMに直接保存できるようになるのです。
つまり今までストレージに保存していた大容量データもRAMに保持できるので、大容量ストレージが不要になるという形になるのです。ストレージに保存する手間も省けるのでその分高速な処理が可能になります。
この新型のメインメモリの名前は、Intel persistent memoryと呼ぶそうですが、2018年搭乗予定の新型Xeonプロセッサ、コード名”Cascade Lake”に合わせて登場する予定です。
参考記事:インテル、ついに不揮発性のメインメモリ「Intel persistent memory」発表
今よりもさらにパソコンが大容量でかつ低価格になる可能性を秘めています。ストレージがなくてもRAMだけで1TB以上を誇るパソコンが誕生しそうです、科学の発展は本当に凄いですね(・∀・)
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