有史以来人々によってその姿を何度も目撃されてきた、長い尾をもった巨大な彗星。
その代表的なものがハレー彗星ですが、1758年に発見したイギリスの天文学者エドモンド・ハレー氏の名前をもとにこの名前が付けられました。
もちろんここ数年はハレー彗星を肉眼で見ることは決してできません。
最後に観測されたのが1986年、周期彗星で約76年に一度地球に最接近することがわかってます。因みにハレー彗星の形は約8km×約8km×約16kmのジャガイモのような不定形をしており、また太陽に近づくにつれて、表面で凍り付いていた物質が蒸発し、それに伴って発生したガスが太陽風に煽られて伸びたのが長い尾の正体。
観測の歴史を遡ると、一番古い記録で紀元前600年頃の中国の古文書にもその記録があるとのことです。
そしてハレー彗星を語る上で、欠かすことのできない話題といえば1910年の接近時の大騒動についてです。
今の若い人は知らない人も多いでしょう、実際自分も今回初めて知りましたが、1910年に最接近したハレー彗星にまつわるデマというのは簡単に言うと”地球上の空気が5分間なくなる“という、仄かには信じられないような内容ですね。
もともとはハレー彗星が太陽面を通過した際、長い尾の中を地球が通過しちゃうので、そこで彗星の尾の中に含まれる有毒なシアン化合物によって地球上の生物が全て窒息死してしまう、というのが始まりだったのですが、そこから転じて”空気がなくなる”という噂も広がったようです。
このパニックをもとに「空気がなくなる日」という小説が作られたり、ドラえもんの中にも「ハリーのしっぽ」という話で
スネ夫の先祖が自転車のチューブを買いまくる、というストーリーが出てきます。そういえばそんな話、昔見たような記憶がありますね。実際には局所的な騒ぎにとどまったようですが、
観測技術が発達した現代ならばこんなデマが広がることはなかったのでしょう。しかし今でこそツイッターやライン、フェイスブックといったSNSが発達している時代で、いろんなデマや迷信が出回ってますからねwww
やはり人はいろんな情報に踊らされやすい生き物なんだなぁと思いました。情報の怖さというのは時に人々を恐怖のどん底に陥れる力があります。
因みにハレー彗星が次に最接近するのは、45年後の2061年だそうです、
長すぎワロタ \(^o^)/
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