今週金曜日に放送されるNHKの『歴史秘話ヒストリア』で

日本の群馬県にある榛名山で発見された

謎の古代人について特集されます。

 
群馬の榛名山は火山の一つで、

古墳時代の5,6世紀頃に

大きな噴火をしたとされていて、

その時代の人々の遺体や遺跡

などが埋まっているとされています。

 
かつてイタリアにあった都市のポンペイが

火山の噴火で埋まったというエピソードがありますが、

この榛名山もそれに因んで

日本のポンペイだとも言われています。

今回は榛名山に関していろいろと紹介していきます。




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群馬の榛名山についての情報

群馬県の榛名山
群馬県の榛名山

 
榛名山とは群馬県高崎市にある山のことで、

赤城山・妙義山と並んで上毛三山を形成する山の一つです。

標高はいずれも1000mを超えていて、

この地帯は那須火山帯に属しています。

位置的には群馬県のちょうど中央にある感じです。

 
群馬県内にある多くの公立学校の

校歌でこの山々に関する言葉が登場したり、

郷土かるたの上毛かるたにも

登場することから、県民から非常に親しまれています。

 
榛名山には、火山と言うこともあり山頂には

カルデラ湖と溶岩ドームがあります。

さらに周りにはいくつもの側火山が

連ねていて複雑な山容を見せているのも特徴です。

また神道の信仰の場にも用いられている山であり、

山の南西麓には榛名神社が祀られています。




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イタリア・ポンペイで起きた大噴火とは?

ポンペイとはイタリア・ナポリ近郊にあった古代都市のことで、

この都市は西暦79年のヴェスヴィオ火山の大噴火により発生した

大火砕流で地中に埋められてしまいました。

イタリアのポンペイ

 
ヴェスビオ火山とはイタリアの南部にある火山のことで

標高は1281mとそれほど高い山ではありませんが、

これまでに何度も噴火していることで有名です。

 
そしてそのヴェスビオ火山の噴火で一番有名なのが

西暦79年の大噴火です。

最盛期には2万人の人口がいたとされるポンペイが

たった一つの火山の大噴火で滅んでしまったことは、

有史に残る大自然災害として、ユネスコの世界遺産にも登録されています。

 

日本のポンペイと言われる榛名山の大噴火

このイタリアのポンペイと比較されるのが

日本の群馬県にある榛名山です。

榛名山は言わずと知れた成層火山ですが、

過去には何度も噴火したことがあるようです。

日本がまだ古墳時代だった、5,6世紀ごろに

噴火したのが最後のようで、それ以降の噴火の記録はありませんが、

この時代に噴火した火砕流に飲み込まれた

古代人の遺品が近年群馬県の渋川市で発見されたそうです。

日本のポンペイ?火山灰の下から古墳時代の遺跡見つかる 勾玉も

 
またそれ以外にも2012年には同じく渋川市の古墳時代の遺跡で

よろいを着た古代人の遺体も発見されました。

よろいを着た古代人

 
いずれも榛名山の噴火で埋没したということですが、

この時の噴火では、1991年に起きた長崎県の

雲仙普賢岳よりも大規模な火砕流が

渋川市周辺を襲ったらしいのです。

さらにこの古代人は他にも高級な武具を身に着けていたことから、

この地域一帯を治めていた豪族の首長だったと言われています。

当時の首長は祭祀を行って神々と対話し、

集落に住む人々に精神的な安心を与えるという

大事な役割を担っていたそうです。

 
ここ最近だと2014年の御嶽山の大噴火が

記憶に新しいですが、

火山大国の日本では、いつの時代でも

火山の被災は避けがたいものです。

 
江戸時代にも富士山が大噴火したという記録がありますが、

100km離れた江戸にも火山灰が降り積もったらしいです。

火山の噴火と言うのは人々の生活を

一瞬で変えてしまうほどの影響力を持っています。

自然の力は現代の科学力でも

どうにもならない部分があるので

自然とどう向き合って生きていくかを今一度考え直す

ことも必要な時代になってきたと言えます。

 

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