毎年12月24日と25日はクリスマスで世界各国が賑わうわけですが、雪が舞い散ってホワイトクリスマスになったり、寒くて防寒着を身にまとったり、吐く息が白くなったりします。
しかしこういった光景が見られるのは日本を含む北半球だけです。
実は全く同じ時期にもかかわらず、サンタがサーファー姿になったり、ビーチでクリスマスを祝う国があるのをご存知ですか?
それはオーストラリアです!
そう日本では真冬なのに、オーストラリアでは真夏になるんです!
一体どうして、オーストラリアのクリスマスは真夏になるのでしょうか?
それは地球の地軸の傾きが大きく関係していました。
またオーストラリアの国民が毎年過ごす真夏のクリスマスがどんなものなのか?
これを知ればクリスマスの時期にオーストラリアに訪れたくなります!
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オーストラリアの季節が逆なのはなぜ?
毎年12月の後半は、日本を含む多くの先進国で冬になり、雪も降り始めクリスマスを祝う行事で盛り上がります。
しかしこれと全く逆の現象が起きるのが、南にあるオーストラリアです。
12月の後半と、時期は全く同じなのに季節が逆になるのは、オーストラリアが南半球にあることが関係しています。
上の画像を見てください。
そもそもどうして四季があるのかと言いますと、これは地球の地軸が公転面に対して66.6度傾いているからです。
この地軸の傾きによって何が大きく変わるかと言うと、太陽光が照射する時間と面積です。
上の画像は、6〜9月頃の地球の様子です。この時期は日本では太陽光が当たりやすくなります。
これは地軸が傾いていて、北半球に太陽光がより当たりやすくなり、日照時間と太陽光の面積が増えることで、気温が上昇するからです。
もっと厳密に言えば、北半球はほぼ真上から太陽光が当たっている形になります。
実は光の性質というのは、真上から当たっているほど、エネルギー量が大きくなります。
対して南半球は太陽光の当たり方が斜め方向になっていますよね。
この時確かに太陽光の面積自体は大きくなるのですが、太陽光のエネルギーの総量自体は変わりません。
つまり真上から当たっている北半球の方がエネルギー量が大きくなって気温も上がりやすく、反対に南半球は太陽光を受ける面積が広がり、その分気温も下がるわけです。
これに対して、11〜2月頃になると今度は夏の時と逆が起になります。
南半球の方が太陽光が当たりやすくなり、気温が上昇します。すなわち南半球では季節が夏になり、反対に北半球では季節が冬になるのです。
クリスマスといえばちょうど12月の24日と25日、冬至が過ぎて冬の真っ只中です。
つまり上の図と同じ現象になるわけですから、南半球にあるオーストラリアで季節が夏、北半球にある日本で季節が冬と逆転してしまうわけです。
もちろんオーストラリアだけじゃなく、アルゼンチンやブラジル、ニュージーランドなど南半球にある国は全部季節が逆になります。
※地球が公転していること、地軸が傾いていることで、太陽の日照時間が一年の中で大きく変わり、春分と夏至と秋分と冬至が訪れます。詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ!
二十四節気の春分・夏至・秋分・冬至について解説します。それぞれ太陽と地球の位置関係によって変わりますが、春分と秋分は昼と夜の長さが等しくなり、夏至は昼の長さが、当時は夜の長さが最も長くなる日です。これらの日は天文学的に特別な日に位置付けられていて世界各地で行事が行われます。
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海水浴しながらのクリスマス
日本とオーストラリアの季節がなぜ逆になるのか解説してきました。
それを象徴付けるイベントが、なんと言ってもクリスマスに現れます。
毎年12月は日本やアメリカ、ヨーロッパといった国々では真冬真っただ中でクリスマスを迎えますが、当然南半球の国々は季節が逆転して真夏になり、北半球の国と同じくクリスマスを祝います。
中でも日本との貿易面で繋がりが深いオーストラリアのビーチでは、こんな光景が見られます。
やはりちょっと違和感ですね(:^^)
日本では12月にビーチに出て来る人はほとんどいませんが、オーストラリアだとこういった光景が毎年見られるわけです。
太陽光がカンカンに照り付ける中、海水浴しながらクリスマスを迎えられるというのが最大の特徴ですね。
また街中などに飾ってあるクリスマスツリーの飾りつけも、やや質素な感じで一番の特徴は雪がないことです、当たり前ですが(笑)
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サンタさんはサーファー姿で登場!
サンタクロースといえばトナカイに乗って現れ、赤いローブと長い髭とブーツを着て子供たちにプレゼントを持ってきてくれるというのがよくご存知かと思われます。
しかし真夏にクリスマスを迎えるオーストラリアではやはりその装いも異なってきて、ソリとトナカイではなく波乗りサーファー姿で現れてきます!
同じ時期に北半球の国でこんなことやったら凍え死にますよwww
日本だとまず見られませんね。
これを見たいがためにクリスマスにオーストラリアへ旅行するのもアリかもしれません。
またソリを引く動物もトナカイではなく、オーストラリアを代表する動物のカンガルーになっています。カンガルーと一緒に現れるサンタも見てみたいですね。
食事も少し違う?
アメリカやイギリスではクリスマスの御馳走といえば七面鳥(ターキー)で有名ですが、オーストラリアは真夏なので熱い料理はあまり好まれないようです。
その代わりに冷たいサラダやシーフードを用意したり、外でバーベキューを楽しむという人が多いみたいですね。
北半球ではこの時期寒いので、屋外でパーティーを楽しむというのはなかなかできないですが、オーストラリアでは熱い太陽が照り付ける砂浜でワインやビールを飲みながらクリスマスを祝えます。
これもかなり楽しそうですね。
クリスマスの次の日も祝日?
実はオーストラリアではクリスマスの次の日に当たる26日も祝日となっています。
この祝日はボクシングデーと呼ばれていて、キリスト教を信仰する教会が貧しい人たちのために寄付を募ったクリスマスプレゼントの”箱”を開ける日であったことから
「Boxing day」=「ボクシング・デー」と呼ばれています。
スポーツのボクシングという意味ではありません。
実はこのボクシング・デーはオーストラリアだけではなく、イギリス・ニュージーランド・カナダ・香港といった英連邦の国々で見られる風習のことです、アメリカにはないようです。
現在ではこのボクシングデーで多くの小売店が一斉にバーゲンセールを開催し、一年のうちで一番安く物が買える日として知られています。
日本で言うと歳末セールみたいな感じですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?オーストラリアもキリスト教の国なので基本的なコンセプトは他の国と同じようですが、やはり真夏ということもあり日本やアメリカなどとは違ったクリスマスを体験できます。
日本でのクリスマスに慣れすぎると、ビーチで泳いだり30度近くの真夏日になることが当たり前なクリスマスが異様な光景に見えちゃうでしょう。
地軸の傾きで夏と冬、両方のクリスマスが味わえるなんてロマンチックじゃないですか!
SNSを活用すればオーストラリアに住む友人と真冬と真夏、両方の光景が双方で見れるので面白くなること間違いなしです!
個人的にはサンタ姿でサーファーに乗ってみたいですね。
マンネリ化したクリスマスに飽きたなぁと感じたら、ぜひ一度真夏のクリスマスを体験してみては?
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