サッカーの試合を観戦すると必ずと言っていいほど選手達が子供達と手を繋いで入場する光景を目にすると思います。

見てみると女の子も混じっていますが、どうやら抽選で選ばれるみたいですね。

筆者が中学生だった頃に見た日韓W杯の時も子供達が一緒に入場していたのを見て素直に羨ましいなぁと思っていましたね(;^^)


 
この時に入場している子供達の何人が将来的にビッグなサッカー選手になれるかどうかわかりませんが、ビッグなサッカー選手達と一緒に手を繋いでW杯という夢の舞台に立てるというのは本当に名誉あることです。

しかし改めてですが、なぜサッカーの試合で子供と手を繋いで選手が入場するのでしょうか?

実は昔のサッカーの試合では子供達が選手と手を繋いで入場することはなかったようです。

 
導入されたのは20年前くらいですが、改めてなぜこの制度が始まったのか?その理由について筆者なりの意見も交えながら解説していきます!




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サッカーの試合に入場するエスコートキッズとは?

サッカーの試合で選手達と入場する子供達は通称エスコートキッズ(またはエスコートチルドレン)と呼ばれ、1998年のフランス大会から起用されました。

エスコートキッズが導入された最大の理由は選手たちがフェアプレーを尊重して戦うことをより意識づけさせておくということにあります。


 
サッカーは争いではなくスポーツなのですから、ルールを遵守して正々堂々とプレイしなければいけません。

しかし心の中ではそれを理解していても実際にプレイしてみると、激しいぶつかり合いや勝ちへの執念が高くなりすぎて興奮しがちになります。

ましてや国際試合ともなると多くの母国サポーターが熱心に応援しているわけですから、なおさら負けられない気持ちが高くなります。

そういった興奮や気の焦り、プレッシャーからファウルやラフプレーをしてしまいがちです。日本人選手はそうでもないですが、外国人選手だとこの傾向は強いです。

 
こうなることを避けるための措置として、試合が始まる前に子供達と手を繋いで入場させることにしたのです。

子供と手を繋ぐことで高ぶっている精神が落ち着く効果があります。また子供達に夢や希望、良い思い出を与えて未来の選手の育成にも生かしたり、国連による児童虐待防止キャンペーンの役割も担っています。

 
子供達が多く見ている前で大人として恥ずかしいプレイを見せるわけにはいかないですよね?

子供に間違った知識や教育をして道を外させるわけにはいきません、家族がいる選手なら尚更でしょう。


 
これがエスコートキッズを採用した理由です。フェアプレー精神を大事にするという意味合いを込めてフェアプレーチルドレンとも呼ばれています。




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フェアプレーの精神は本当に生かされてる?

エスコートキッズでフェアプレーを尊重すると言いましても、果たして本当に生かされているのかやや疑問に思う点ではあります。

 
サッカーの試合ではボールを相手チームのゴールポストに入れないと勝てません。

そのためには相手チームからボールを奪わなければいけません。

ボールを奪うということはすなわち相手チームに向かってプレッシャーを与えないといけないわけですが、ボール捌きがうまい選手だとなかなか奪えません。

 
よく注目度が高い選手で本当に絶好調だとファウルをしないと止められない!なんていう話を聞きますよね。

ファウルや反則行為は罰則が与えられますが、相手チームのリズムを崩すという意味合いを込めて敢えてする選手も少なからずいるわけです。

相手チームのリズムを崩すにはそのチームの主軸となっている選手の動きを封じれば良いわけで、そのために多少無理のあるプレーをしてしまうケースもあります。

 
特に2014年のブラジルW杯の準々決勝の試合で、ブラジル代表のネイマール選手がコロンビア代表のスニガ選手から激しいチャージを受けて負傷しその後の試合に出場できなくなったのは記憶に新しいです。

ブラジル代表はその後のドイツとの試合で大敗を喫しましたが、当然スニガ選手は大バッシングを受けました。

 
サッカーはチームプレーが求められるスポーツですが、たった一人のスター選手が欠けただけでも大きくリズムが崩れるものです。

そのため相手チームはファウルを覚悟してでもその選手に対して厳しくマークせざるを得ないわけです。2~3人でマークする光景もよく目にしますね。

 
仮にレッドカードで退場処分になっても何試合か経過したらすぐに復帰するので、罰則の度合いもやや軽すぎる面があります。

また試合終了間際のロスタイムで選手を交代させる場面をよく目にしますが、あれもリードしている側の時間稼ぎだと批判されます。

それ以外にもわざと倒れて負傷しているふりをして審判に試合を止めさせて時間を稼ぐという真似をするなんてこともあります、もちろん全然大したことない怪我なのにです。
 

結果至上主義にとらわれ過ぎ?

せっかくエスコートキッズを採用してフェアプレーを尊重しましょう!と約束しているのに、こうしたプレーが現代サッカーで目立つのは本当に残念です。

それもこれも現代サッカーが物凄く大きなマネーが動くようになって結果至上主義を重視しているのが最大の原因でしょう。

W杯の試合は世界中で10億人以上という視聴者数がいます。さらに代表選手は国全体のサポーターの応援や批判を受けるから、なおさら負けられないというプレッシャーが強くなります。

 
もちろん試合に勝つことは大事でそのこと自体は否定はしません。

しかし最も大事なのは、その勝ちが明らかに不正極まりないプレーで汚されることでしょう。

正々堂々と全力でプレイして負けても健闘を称えあう。日本のサポーターは代表チームが不甲斐無い成績で帰国しても空港で温かい拍手で迎えてくれます。

  • エスコートキッズを採用しているのはなぜか?
  • どうして自分たちは子供達と一緒に手をつないでピッチに入場しているのか?

その理由を改めて強く意識してほしいものですね!

 
またフェアプレー精神を尊重しなければいけないのはサッカーに限った話ではありません。

野球の八百長や五輪でのドーピング問題なども同様ですが、スポーツの世界ではこうした不正が後を絶たないです。

どこのスポーツの世界でもフェアプレー精神を大事にしなければいけないのは共通していますので、他のスポーツの試合でもエスコートキッズを導入した方がいいかもですね。

 

まとめ

今回はエスコートキッズのフェアプレーの精神について自分の意見や考えを中心にまとめました、参考になりましたら幸いです!

幸い日本代表はフェアプレーについては世界からも好評なようで、フェアプレー賞を他の国に比べても多く受賞しています。

この精神を今後もしっかり受け継いでほしいですね。

 
最後におまけとなりますが、世界中の子供が憧れるであろうワールドカップのエスコートキッズになるにはどうすればよいか?

調べてみたらなんとちゃんと募集するページがありました!
マクドナルド エスコートキッズ

何とあのマクドナルドが募集していたんですねwww

かなりの倍率の高さみたいですが、選ばれたら本当に幸運で人生で最高の思い出となります。間近で日本代表のプレーをしっかり目に焼き付けて、未来の日本代表への一歩を歩んでください!

 
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