クリスマスの祝い方は国によってさまざまな特色がありますが、日本でのクリスマスというのはかなり諸外国と異なるみたいです。
1552年に周防国山口(現在の山口県山口市)で、カトリック教会の宣教師であるコスメ・デ・トーレスという人が、日本人信徒を招いて降誕祭のミサを行ったのが、日本で最初のクリスマスとされていて、明治時代からお菓子会社がクリスマス商戦を開始したことから普及し始めました。
最近では完全に恋人同士がいちゃいちゃしたりして盛り上がるようなイベントと化しているみたいです、ハロウィンも誤解されていますね。
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しかしクリスマスといえば、キリスト教の行事です。
イエス・キリストの生誕祭というのがその由来ですが、キリスト教にも様々な宗派があります。
代表的なのがプロテスタントとカトリックの二大宗派、次いでロシアや東方に多い東方正教会です。
これらの宗派ごとにやはりクリスマスの位置づけや祝い方も異なってきます。
どういった違いがあるのかわかりやすく解説していきます。
1.三大宗派について簡単に解説
キリスト教は世界での信者数が20億人を超えていて、全ての宗教の中で最も多くなっています。
そんな世界最大の宗教ではありますが、人口が多い分同じ宗教内でも意見が分かれて独自の宗派を結成しています。
代表的なのが人口約12億人のカトリックと約4億人規模のプロテスタントで、次いで多いのが東方正教教会で人口は約2億人です。
それぞれの宗派の成立時期や主に信仰している国を挙げます。
カトリック
キリスト教最大の宗派でその人口は12億人、ローマ教皇を中心とした最も歴史の長い宗派で、その総本山はローマの中のバチカン市国にあります。
信仰する国々はヨーロッパではフランス・イタリア・スペインなどのラテン諸国で、その植民地となっていたメキシコ、ブラジルなどの南アメリカに特に多いです。
アジアではポルトガルの植民地だったフィリピンにも多いです。
プロテスタント
16世紀にドイツ人神学教授のルターが起こした宗教改革により誕生した宗派で、プロテスタントと言うのは、宗教改革を求める人達のことを指す”抗議者”のことを英語に訳した言葉です。
現在ではヨーロッパではドイツとイギリス、フィンランドなどの北欧、さらにアメリカ、カナダ、オーストラリアで広まっている宗派です。
東方正方教会
東ローマ帝国が栄えた時代に発生した宗派です。
現在信仰している国の多くが東ヨーロッパ、そしてロシアです。
人口も少ないですが、その信仰内容は従来の宗派とも違っていて、ローマ教皇や聖母マリアを認めなかったり、イエス・キリストのことをハリストスと呼んだりとかなり変わっています。
また十字架の形も普通のキリスト教と異なっていて、下の画像のようになります。
下にある斜めになった線はハリストスの足台を示しているそうです。
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2.各宗派によるクリスマスの過ごし方
宗派が異なれば当然クリスマスの祝い方も違ってきます、それぞれの特徴を説明します。
・カトリックのクリスマス
クリスマスとは、神が人間を生み出したことを感謝し子なるイエスの誕生を祝う行事という位置づけです。
多くの信者がクリスマス・イブにはミサに参加し、祈りを捧げます。
そしてクリスマスの期間も日本では24日と25日くらいしか祝いませんが、12月25日は旧暦のユリウス暦では1月7日に当たるまで、原則としてその日までクリスマスの装飾を飾っています。
つまり年末年始はクリスマス1色に染まるわけですね。
・プロテスタントのクリスマス
聖書のみの信仰になってますが、それでもクリスマスは祝います。
ただしサンタの存在については賛否両論があります。それ以外はほぼカトリックと同じみたいです。
アメリカでのクリスマスの過ごし方を知りたい方は以下の映画をご覧ください。
ドナルド・トランプ氏もカメオ出演した有名映画です。
・東方正方教会のクリスマス
ユリウス歴などを使用しているロシア正教会ではクリスマスは12月25日ではなく、1月7日になってます。
正方教会の国ではクリスマスイブは1月6日で、クリスマスは1月7日で子供たちはクリスマスにプレゼントをもらいます。
日本では正月終わりで七草がゆを食べている時期です。
以上キリスト教の三大宗派のクリスマスの過ごし方について解説しました。
敬虔なクリスチャンにとってはクリスマスとは基本的に祝うもので、礼拝堂でミサをして聖歌を合唱したりもするようです。
ただしプロテスタントの多いアメリカやイギリスなどの大衆は日本と同様恋人たちで祝ったり、家族同士で祝ったりなどは普通のようです。
カトリックや東方教会の人達とは少し雰囲気が違ったものになると思います。
日本にもキリスト教の教会がいくつかあるので、興味がある方はぜひ行ってみてください♪
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