RPG、といえば皆さんも子供の頃にやったことある経験はあるでしょう。
でも様々なRPGに共通していたのが、モンスターを倒すとお金を落とす現象です。
子供の頃はあまり変に思わなかったのですが、大人になってから振り返ると、相当おかしなことだと気づきました。
何でモンスター倒すとお金なんか落とすんだ?
そもそも、何でモンスターがお金なんか持ってるんだろう?
多分、それは人間から盗んだからだよ
うーん、でもモンスターは何のためにお金を盗んだの?
モンスターがお金なんか盗んだって、使い道なくない?
こんな議論を周りの友人達と交わしたことがあります。
そんなのゲームの中のお話だから、深く考えないほうがよかったんですが、改めて見ると突っ込みたくなりますね。
今でも多くのソシャゲでは、なぜかモンスターを討伐するとお金が手に入る仕様は引き継がれている作品が多いですよね。
ということで改めてモンスターを倒すとなぜお金が手に入るのか、その背景について詳しく探っていきます!
スポンサーリンク
モンスターがお金を落とす理由
RPGの原点はアメリカにありますが、既に昔のアメリカのRPG作品にはモンスターを倒すとお金が手に入るという仕様があったといいます。
それをそのまま日本に輸入し、誕生したのが『ファイナルファンタジー』や『ドラゴンクエスト』、『ゼルダの伝説』といったRPGです。
ではそうした人気RPGでモンスターがお金を落とす理由ですが、考えられる大きな理由として主に以下の3つが考えられます。
- モンスターが人間から奪ったお金をそのまま持っていた
- モンスターを倒し、その後ギルドに報告し報酬としてもらう
- 知能の高いモンスターが配下のモンスターにもたせている
1.モンスターが人間から奪ったお金をそのまま持っていた
恐らくこれが最も合理的で、納得いきやすい理由ではないでしょうか?
RPGといえば「プレイヤー=勇者、主人公」という形で、フィールド上でモンスターを倒し、成長していくシステムとなっています。
しかしそのRPGの世界でフィールド上を旅するのは、主人公だけではありません。
当然普通の町やお城にいる一般人、一般の冒険者、一般の兵士などもフィールド上を闊歩することはあるでしょう。
そしてそうした一般人だってフィールド上を闊歩すれば、当然モンスターに襲われます。
もちろん一般人は勇者じゃないので、かなうわけもなく大抵は逃走するかやられてしまいます。
モンスターが一般人を襲う最大の理由は捕食です、現実世界の肉食動物と同じなので、やはり人間はモンスターにとって食料扱いとなります。
そんな一般人がモンスターから逃れるには、手に持っていた食料を手放し、それをモンスターに食わせ、その隙を狙うのが効果的です。
そしてその際に食料だけを渡せばいいものの、あろうことか現金が入った袋や荷物まで一緒に置いてしまう、というケースも考えられます。
現実にモンスターに対峙したら、普通の人間だとパニックに陥るので、そうした事態も考えられるでしょう。
では食料を持っていない場合はどうなるか?
その場合一般人は成す術もなく、モンスターに殺されるか食べられてしまうという残念な結果となります。
すると、その際人間が所持していた荷物が、そのまま胃袋の中に入ってしまうことだってあります。
もちろん小型のモンスターだとやや無理がありますが、ドラゴンとかトロルとか巨大なモンスターになれば、人間を丸々飲み込むことだってあり得るでしょう。
こうしたモンスターは強いですが、その分倒した後に手に入るお金が多くもあります。
ほかにも興味本位でただ奪ってみたモンスターもいるでしょう。
人間と同じで貴金属や光る類の物を集めている好奇なモンスターも一部にいます。
例えば『ドラゴンクエスト』に登場する“踊る宝石”というモンスターは、その代表例と言えます。
踊る宝石はその名の通り、宝石の類をたくさん所持している、ドラクエシリーズで恒例のモンスターです。
なぜ宝石に興味があるのかわかりませんが、人間から奪ってきた、あるいは自身で拾ってきたケースも考えられます。
こんな風に理由はどうあれ、人間から奪ってそれをそのまま持っていた、だからモンスターを倒せばモンスターが消滅しお金が手に入る、と考えれば納得いきやすいでしょう。
2.モンスターを倒し、その後ギルドに報告し報酬としてもらう
これは事後報告という形で、町にあるギルドからお金を報酬としてもらうという形です。
RPGのすべての世界に実はギルドという組織があって、そのギルドに『今日はモンスターを〇〇体討伐しました!』と報告すれば、その討伐数に応じてお金がもらえる、という流れになります。
モンスターがお金を持っているというのは無理があるので、こうしたゲーム内でも描写されないギルドという組織が関与することで、事後報告的にお金をもらうというのは、ゲーム的というかファンタジー世界ならではの理屈ですね。
しかしドラクエを始め、歴代の人気RPGでは特にそうしたギルド的な組織が登場することは、ゲーム内でありません。
もしかしたらプレイヤーの見えない部分でそうなっているかもしれませんが、やや無理がある仮説とも言えます。
また人気RPGの『ファイナルファンタジー』の15作品目では、ギルドこそありませんが、モブハントというサブイベントが大量にあり、それを酒場で受注し依頼内容のモンスターを討伐すれば、報酬として大量のお金が手に入るという仕組みになっています。
3.知能の高いモンスターが配下のモンスターに持たせている
モンスターの中には人間と同じくらい知能が高いか、中には言葉も話すモンスターもいます。
そうしたモンスター達は自分より知能が低いか、弱いモンスター達を配下にしていることも往々にしてあります。
そして知能が高いモンスターが人間達からお金を奪ったり、盗んだりするのです。
なぜそんなことをするか?
理由は、お金がなくなれば経済的に困窮する人が増え、犯罪が増加するからです。
モンスターを束ねている最も大きな存在はドラクエで例えると、魔王です。
その魔王の目的は人類の支配、世界征服。
それを達成させるためには、人間社会の治安を悪化させ、人間同士の争いを誘発させるのが効果的です。
そうすれば人類が本来モンスター討伐のために使うべきだった戦力を、他国や他の地域の人々との争いに使うようになり、モンスター側にとっては好都合です。
スポンサーリンク
近年のRPGではやや減少?
一昔前のRPGでは、モンスターとの戦闘後にモンスターがお金を落とすのは当たり前にありました。
しかし近年のRPGでは、ある程度リアリティを重視してか、それを採用するゲームも少なくなってきました。
例えば『ファイナルファンタジー』シリーズの8作目は、ゲーム内にシードランクといって、シード(軍人)という職業に主人公達は就いています。この職業のランクがゲーム内の進行度に応じて上昇、それに伴いもらえる給料の額が増えたり減ったりします。
そしてこれを統括する学園の組織の上部から給料が自動で振り込まれる、などという制度を採用しているのです。
そしてこの作品ではモンスターを倒してもお金が手に入ることはありません。
給料制という、半ば現実世界とほぼ同じような制度で主人公達の所持金が増えるのは、ファンタジーRPGにとっては少々違和感があります。
また先程も紹介した『モンスターハンター』シリーズでも、モンスターを倒した直後でお金が手に入ることはありません。
もちろん新しい武器防具を開発するにはお金が必要なのですが、そのお金はモンスターを討伐した際に手に入るモンスターの体の部位、あるいはフィールド上で採集した薬草や木の実、鉱物の類などをギルド的な組織に持っていって、対価としてお金をもらうシステムになっています。
狩りをテーマにしたモンハンならではの特色ではありますが、厳密に考えればこっちが正当な部類に入るでしょう。
そして昨今ではスマホで遊ぶソシャゲが主流となっています。
そのソシャゲでは、クエストをクリアした後にお金が手に入ることがありますが、実質モンスターを倒してお金が手に入る、ということとほぼ同義です。
しかしソシャゲの場合、普通のクエストでクリアしても手に入るお金がたかが知れていることが多いです。
その一方で、お金が沢山手に入るクエストもなくはないですが、そうしたクエストは大抵1日に挑戦できる回数が限られていたりします。
ソシャゲだと、昔のRPGみたいにモンスター倒しまくってたら大金持ち、といったことはほぼ無理になってますね。
まとめ
今回はRPGでモンスターを倒すとお金が手に入るその理由について考察してきました。
- モンスターが人間から奪っていたお金をそのまま持っていた
- モンスターを倒したあとでギルドに報告しギルドからお金をもらった
- 知能の高いボス級のモンスターが配下のモンスターにお金を持たせていた
昔からRPGの謎の一つとされていた疑問点に深く突っ込んでみましたが、いかがでしたでしょうか?
ただここまで真剣に考察しても、「所詮ゲームだから深く考えちゃ駄目よ!」と批判する人もいるでしょう。
まぁ確かにその通りではあるんですけど、いろいろと想像力を膨らませて遊ぶのもRPGの醍醐味と言えますよね。
因みにモンスター討伐で貯めたお金は貯金しても仕方ないので、遠慮なく強い武器や防具に買い換えるのを忘れずに!
スポンサーリンク