ボウリング場に行って遊ぶ時は重いボールを掴みますが、そのボールの重さの単位って少し変わってますよね。
日常生活だとよく見るのが㎏(キログラム)ですが、ボウリングはポンドという単位が使われています。
始めて見た時は中々馴染めない単位で、正直1ポンドでどのくらいの重さか、具体的に何㎏か瞬時に判断できますか?
さらにもう一つの重さの単位として「オンス」も見かけます。
こちらも特にボウリングのボールの重さの単位で使われていますが、ポンドとはどういう関係なんでしょうか?
単純に数値が高いほど重いってのはわかるけど、具体的に何kgなんだろ?
1ポンドと1オンスと1キログラムの3つは、どれが一番重いんだろ?
日常生活ではあまり登場しませんが、いざボウリングで遊ぼうという際にはポンドとオンスがよく出てきます。
またアメリカでは未だにポンドが重さの単位として主流なので、やはり覚えておくに越したことはないですね。
ということで今回は、ポンドとオンスの定義と換算を詳しく見ていくことにしましょう!
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1ポンドの重さ!定義と由来を知ろう!
さて結論からになりますが、1ポンドの定義を一言で説明するとこのようになります。
- 1ポンドは、約0.4535923キログラム
「1ポンド=1㎏」ではないのでくれぐれもご注意ください!
基本的には、「1ポンド=0.45kg=450g」だと思ってもらえればいいです。
もっと簡単に計算するなら、「1ポンド=0.5kg」だね。つまり1リットルの水が1㎏だから、1リットルの半分の重さって思えばいいよ!
普段の生活で何気なく使う水ですが、1リットルあたりの重さは何kgなのか考えたことありますか。実は調べると意外な事実がわかったのです。また牛乳やガソリンなど水以外の身近なもので1リットルの重さを比較してみました!
1オンスの重さ!ポンドとの換算は?
次は同じくボウリング場でよく見るオンスについて解説します。因みに単位としては「oz」が用いられます。
こちらもわかりやすいように1オンスの重さをグラムで換算しますと、
「1オンス=28.35グラム」
となります。
またポンドで換算しますと「16オンス=1ポンド」です。
単純に1ポンドのグラム数である453.5923を16で割った数値が、1オンスのグラム数となります。
これもややこしい数値なので、よりわかりやすく例えるなら、だいたい100円玉硬貨が1枚4.8グラムなので、「100円玉が6枚ある」とお考えください。
ポンド・オンス・キログラムの換算早見表
1ポンド、1オンスの重さを順番に解説してきましたが、少しややこしくなってきました(汗)
ということでそれぞれ表にしてまとめてみました、キログラムへの換算も一緒に載せますね。
ポンドで換算 | オンスで換算 | キログラムで換算 | |
---|---|---|---|
1ポンド | ‐ | 16 | 0.45 |
1オンス | 0.0625 | ‐ | 0.028 |
1キログラム | 2.20 | 35.27 | ‐ |
1キログラムをポンドとオンスで換算すると、それぞれ正確に「2.204623ポンド」、「35.27396オンス」となります。
仮に「1ポンドと1オンスと1キログラムの中で、どれが一番重いでしょう?」という問題が出題されたら、ポンドとオンスの両方とも1キログラム未満なので、正解は1キログラムだとすぐにわかりますね。
- 1ポンド=0.45359237kg
- 1オンス=0.028349523125kg
これらよりそれぞれ逆算して求められます。
キログラム換算でも、だいたいポンドの16倍がオンス換算だとわかりますね。
ではここからはポンドとオンスについて、その語源と法律的な位置づけなどを解説していきます。
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ポンドはヤード・ポンド法の単位
まずポンドと言うのは、日本ではあまり見かけない単位です。
それもそのはずで、日本で採用されている長さと重さの単位は『メートル法』ですが、ポンドとはアメリカなど一部の国でしか用いられていない『ヤード・ポンド法』の単位だからです。
メートル法が長さの基本単位がm(メートル)、重さの基本単位が㎏(キログラム)なのに対し、ヤード・ポンド法は長さで「ヤード」、重さで「ポンド」が用いられます。
ヤード・ポンド法がどうして日本で採用されていないのか?
その理由は今回の記事では省きますが、いずれにせよ日本で採用されていないので、1ポンドの重さと意味がよくわからない人が多いのも仕方ないです。
1ポンドの重さの由来は?
さて1ポンドの重さが約0.45㎏というのわかりましたが、どうしてこのような換算になるのでしょうか?
これについては、やはり1ポンドがどのようにして定まったのか、その起源を知る必要が出てきます。
ポンドの由来を探ると、何と古代のメソポタミア文明にあったんです!
当時は1ポンドの重さを「人間が1日に消費する大麦の重さ」と定めていました。
1ポンド分の製粉によって作られたパンが、1日分の食糧に匹敵していたのです。
現在でもこの重さは適用されており、食パンの重さで「一斤」と読んだりしますが、これはまさに1ポンド(約454グラム)から来ています。
スーパーで売っている食パン一袋分の重さって、こんな由来があったんだ。
そして古代ローマ帝国の時代に、この単位を天秤を意味する英単語「libla(リブラ)」と呼んでいて、これがポンドを表す記号「lb」となりました。
因みにポンドとは英語で、綴りは「pound」です。
これは英国の通貨の単位のポンドと共通していて、どちらも語源はオランダ語の「pond」です。
どうして英国の通貨が重さの単位と同じなの?
実はこれにも理由がありまして、通貨のポンドはかつて高純度の銀を単位として使っていたことに由来しています。
これはトロイポンドと言う特殊な言い方をするポンドとなって、その由来は銀の重さにありました。
元々は貴金属や宝石の計量に用いられていた単位で、1トロイポンドが「373.24グラム」と通常のポンドよりもやや軽くなっています。
もちろんオンスにもトロイオンスがあります。
こちらは12トロイオンスが1トロイポンドと言う換算で、ほぼ31グラムの重さです。
ボウリングのボールにおけるポンドとオンスは?
さてこれまでの説明で、ポンドとオンスの定義と換算については理解できたでしょう。
ただしポンドとオンスは、先程説明したようにヤード・ポンド法の単位で、スポーツで見かけることが多いです。
特にお目にかかる機会が多いのがボウリングですが、他にもゴルフやビリヤード、ボクシングの体重などにも出てきます。
ボウリングだと投げるボールの重さで、ポンドとオンスが頻繁に登場します。
初めてお目にかかった時は、一体何kgくらいなんだと思う人は多い筈です。
「キログラム表記にしてよ!」と思いたくなりますが、こればかりはボウリングが海外から伝わったスポーツなので仕方ありません。
ではキログラム換算すると、どのくらいの重さになるのでしょうか?
ボウリング場にあるボールの重さの一覧を見てみますと、だいたい以下のようになります。オンスへの換算も一緒にどうぞ!
ボールの重さ | キログラムで換算 | オンスで換算 |
---|---|---|
4ポンド | 1.8kg | 64oz |
5ポンド | 2.3kg | 80oz |
6ポンド | 2.7kg | 96oz |
7ポンド | 3.2kg | 112oz |
8ポンド | 3.6kg | 128oz |
9ポンド | 4.1kg | 144oz |
10ポンド | 4.5kg | 160oz |
11ポンド | 5.0kg | 176oz |
12ポンド | 5.4kg | 192oz |
13ポンド | 5.9kg | 208oz |
14ポンド | 6.4kg | 224oz |
15ポンド | 6.8kg | 240oz |
16ポンド | 7.3kg | 256oz |
ボウリングでは、ボールの重さは基本的にポンド表記となります。
それぞれをキログラムで表記した場合、一番重いのは当然16ポンドですが、その重さは約7.2kgです。
市販で8kgの重さのダンベルがありますが、あれより少し軽い程度ですね。
だけど僕も持ったことありますが、8kgのダンベルを片手で持つのはかなりしんどいです。
一般的に子供向けなら8ポンドまで、成人女性なら10ポンド前後、成人男性なら13ポンド前後くらいがちょうどいいとされています。
もちろんさらに重いボールを持てば、それなりにピンも倒れやすくなりますので、自信があるなら15ポンドあたりに挑戦してもいいですね。
多分間違って10ポンド近くのボールを持ってたんでしょうね(;^ω^)
今だったら軽く投げられるかもしれませんが、やはり子供と遊ぶ場合は親がちゃんと適切な重さのボールを選んであげないとダメってことです!
まとめ
今回はポンドの重さについて、オンスとキログラムへの換算と合わせて解説してきました!
- 1ポンドの重さはキログラム換算だと0.454㎏、1ポンドは0.0625oz
- 1オンスの重さはキログラム換算だと0.028kg、1オンスは16lb
- 1ポンドと1オンスと1キログラムの中では、1キログラムが一番重い
- 1ポンドは食パン1袋の重さ(一斤)とほぼ同じ
- 1オンスは100円玉6枚分の重さとほぼ同じ
- ポンドとオンスはヤード・ポンド法の単位で、日本では公式で使われていない
- ボウリングのボールの重さは最大16ポンド
中々日本では馴染めないポンドとオンスですが、やはりアメリカへ旅行したり移住するとなると、例えば体重を記入する際にも必要になってきます。
またスーパーなどでも野菜や果物の重量では、やはりポンド表記なんですね。
基本的には「1ポンドはだいたい0.5kg」ということを頭に入れておけば、大丈夫でしょう!
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