携帯電話の通信サービスは様々な名称があります。
今皆さんが使っているスマホで主流な通信サービスと言えば恐らく4Gですね。
しかしこれからは新しい通信サービスとして5Gが登場すると言われています。
4G、5G、またはLTEというのもスマホの通信サービスとしてよく聞く用語です。
改めてこれらの言葉ってどういう意味なのでしょうか?
その違いを解説するとともに、次世代の5Gサービスの性能の凄さについて熱く紹介していきたいと思います!
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携帯電話の通信規格の歴史
4G、5G、どれも最近のテレビでよく流れる言葉ですね、特に携帯電話関係のCMでよく聞きます。
“G”というアルファベットがついていますが、これは英語で“generation”のことです。
ジェネレーションギャップのジェネレーションと同じで意味は「世代」となります。
すなわち4G、5Gとは日本語で「第4世代」、「第5世代」という意味になります。無線通信インフラが始まったのは1979年からでしたが、一貫してこの呼び方のようです。
これが通信規格の進化の歴史です、1Gから4Gまではほぼ10年単位で次の世代に変わっていることがわかります。
因みに3Gと4Gの間には厳密には3.9Gという通信規格が存在しますが、これがいわゆるLTEと呼ばれているやつです。
LTEとは英語で“Long Term Evolution”と書き日本語に直しますと「長期間の発展を目指す技術」という意味になりますが、これは3Gから4Gまでの繋ぎの役割という意味合いが強いです。
そのため3.9というやや中途半端な数字になっていますが、技術や性能面では限りなく4Gに近いことから、公式にも「LTE=4G」と認められています。
GDP成長の底上げに繋がる!
さて次世代の超高速通信規格として期待されているのが5Gになりますが、現在国と民間企業らが総力を挙げて取り組んでいる技術です。
ソフトバンクの孫正義社長も「5Gは必ずやってくる重要な技術」と明言し、2017年5月にアメリカの企業らと2.5GH帯の5G通信システム技術を共同で開発することを発表しました。
2020年頃の商用利用が期待されていますが、なぜここまで急いでいるのでしょうか?
普通のスマートフォンユーザーは現在の通信速度にある程度満足していると思いますが、最大の目的は近い将来訪れるIoT社会の基盤を支えるという重大な意味が込められています。
IoTとは英語で”Internet of Things”、その名の通り「身の回りにある全てのモノがインターネットに繋がる」という意味です。
これまでの社会ではインターネットに繋がる媒体と言えばパソコンやスマホ、タブレットなどが主体でしたが、これからの時代は家電製品はもちろん、自動車や腕時計、眼鏡、自販機などがネットに繋がります。
既にスマートホームという言葉があるように、徐々にですがIoTの波は家庭にも押し寄せてきています。
これからの時代は工場のラインや小売りチェーンの流通サービス、顧客のデータなどが当たり前のようにネットに繋がるのでこれまでとは大きく違ったビジネスモデルになります。
こうなりますと今までの通信規格である4Gでは容量や速度的に対処しきれないので次世代の5G規格に切り替えるしかないのです。5Gがどれだけ凄い性能なのかは後述するとして、まずは通信インフラを新しく整備しなおす必要が出てきます。
そのためには莫大な投資が必要となります。それと同時に雇用も生まれ経済が活性化するのでGDPは間違いなく底上げされます、2016年度の総務省の『情報白書』によればIoTの発展で2020年度の実質GDPはベースシナリオに比べて33兆円も押し上げる効果があるとのことです。
5Gは4Gより100倍も速い!
5Gの前の世代にあたるのが4Gで現在のスマートフォンの通信規格はほとんどこれです。
先ほども紹介しましたが5GはIoT社会発展のために欠かせない技術となっています、それもそのはずで4Gと比べたら通信速度はなんと10Gbpsで100倍も速いのです!
現在の4Gでも高速通信で電車内でも動画の視聴はできると思いますが、動画時間が長かったり、超高画質の動画をサクサクとは視聴できず、どうしても通信に時間がかかってイライラすることは多々あります。
5Gではこのイライラがほとんどなくなるということです。4Kや8K、3D化など映像技術の向上は同時に伝搬する動画データ量が増えることも意味するので4Gではそれに対処しきれないのです。
他にも自動運転車の通信で考えると、同じデータ量を通信でやり取りするのに4Gでは車が1m動きますが、5Gではたった3cmくらいの移動で済みます。
1mと3cmでは大違いです、この距離の違いで事故が起きる確率が大幅に減ります。
車の運転中には前の車との車間距離を一定に保つ必要が出てきますが、仮に前を走っている車が5Gでも後ろを走っている車が4Gだとブレーキが作動するまでの時間差が大きくなり衝突する危険性が増えます。
仮に自動運転技術を普及させるとしたら国土を走る車全てに5G技術を導入させる必要が出て来るということですが、日本の道路交通法の改正や中古車市場など解決すべき難題は山積みです。
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基地局整備戦争は熾烈を極める?
5Gは4Gよりも大容量かつ超高速での通信が可能になると説明しましたがそれ以外にも
- アンテナの数も20~30倍に増えるため同時に接続できる端末数が圧倒的に増える
- 通信時のタイムラグが大幅に減って、遅延時間は1ミリ秒以下になる
などといったメリットもあります。
以上の理由から5Gは将来訪れるIoT社会には欠かせない技術だとわかったと思います。
しかしそのためには5Gの環境が整うことが必要です。通信速度を10Gbpsに引き上げる必要がありますので、現在の4Gよりも高い周波数帯の電波が出る基地局の整備が必要となります。
ここで注目すべき企業として通信計測器開発大手のアンリツがあります。
1895年に設立した歴史ある会社で、制作した信号機は1905年の日露戦争の時に「敵艦見ゆ」の信号を送ったことでも有名です。
現在でも日本の通信機器関連のトップを走る企業ですが、4Gが運用される前の2~3年前から企業収益が大きく伸びてピークに達しています。
5G技術の発展には同社の活躍は欠かせないですが、それ以外にもアルチザネットワークス、構造計画研究所といった企業が5Gのインフラ整備で注目される企業とのことです。
今後景気がよくなればこれらの企業の株は間違いなく上がるでしょうから今の内に投資すれば大儲けできるかも?
おまけ:6Gの時代もやってくる?
1G、2G、3G、4G、5Gと通信規格はこの40年間の間に大きく進化してきました、数Gbpsも当たり前の時代です。
ということは…
6Gの時代もやってくる
かもしれないですよね?
ほんの20年前までは音声通話だけしかできなかった携帯電話も、今ではインターネットに簡単に繋がり動画視聴も苦にならなくなったのです。
後数年経てば5Gがやってくるのですから、このペースで考えれば10年後くらいに6Gがやってきてもおかしくないでしょう!
6Gということは通信速度は数百Gbps~1Tbpsくらいにまで伸びそうです。
あくまで個人的な予想ですが、世界中にいる人間と瞬時にコミュニケーションでき、VRゴーグルをつけてバーチャル旅行が当たり前になったり、ワールドカップの観戦もその場にいるかのような体験ができるかもしれません。
完全にSFのような領域ですがそれも夢物語ではなくなってきそうですね。
まとめ
5Gの凄さについて最後に簡単にまとめますと、
- 大容量の動画視聴が電車内でもサクサクになる!
- 生活家電が全てネットワークに繋がる!
- 完全自動運転車が当たり前になる!
という感じになります。
とにかく凄い時代がやってくる!
ということですかね、ネットの進化は凄いです(;^^)
5Gになるのはもはや時間の問題と言っていいです、時代の波に取り残されないよう最新の情報に気を配らないといけませんね。
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