4年に1度のスポーツのビッグイベントと言えばオリンピックですが、サッカーのワールドカップも超有名ですね♪
今でこそ日本代表も当たり前のようにワールドカップ本大会に出場していますが、一昔前までは予選突破すらできない時代が続いていました。
そんな日本代表のユニフォームの色ですが、テレビで毎回見る色と言えばご存知青色ですよね。
サムライ・ブルーなんていう特別な呼び方がされていますが、目立つ色でパッと見ただけで日本代表だとわかると思います。
しかし日本の国旗と言えば日の丸で色は赤と白なのになぜユニフォームが青なの?と疑問に思った方も多いでしょう。
これに関しては実はちゃんとした理由があったのです!歴史を紐解けば、戦前の国際大会にその由来が隠されていました。
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青色ユニフォームの起源は1930年の極東選手権
今でこそ当たり前になったサムライ・ブルーのユニフォームですが、実はその起源を遡ると1930年に開催された極東選手権にあったようです。
当時はサッカーなんて日本ではまだ知名度や人気もほぼなかった時代でした、海外メディアからしても「日本でサッカーなんかやってんの?」といった感じですwww
しかし国際的に人気が高いスポーツはやはりサッカーであるという側面が強いことから、日本のサッカー界も国際大会に選手を送り込む方針を固めました。欧米に勝とうという意識がこの頃から強かったのでしょうね。
その国際大会で初めて日本が優勝を果たしたのが、1930年の極東選手権大会です。
この大会では中国と同順位ながらも初優勝を果たしましたが、この時に着用していたユニフォームの色が淡いブルーだったと言います。
それまでにも本大会に出場していた日本チームでしたが、色は以下のような海老茶色のTシャツでした。
かなり地味ですね、当時の日本のサッカーに対しての熱意の低さが伺える気がします(;-_-)
1936年ではベルリンの奇跡!
続いて起きた歴史的快挙が1936年のベルリンオリンピックです。
この大会では、日本代表は1940年に予定されていた東京五輪の誘致の意味も込めるために大選手団を送り込んでいましたが、サッカー競技に参加したのはあくまでその一環でした。
選手の内訳も早稲田大学主体のチームでほぼアマチュアと言っても過言ではなく、体格的に見ても圧倒的に明らかに劣っていたので、日本国内でもほとんど注目されていませんでした。
それでも超強豪国であるスウェーデンに3対2のスコアで勝利を収めるという大番狂わせを起こしたのです!
ベルリンの奇跡と呼ばれたこの試合は当時ヨーロッパ中に衝撃をもたらしました。
当時のスウェーデンはドイツ、イタリアと並んで優勝候補の一角、今例えたらそれこそブラジルに勝つような感じです。
当時の日本サッカーのレベルは今よりもかなり低かったはずですし、ほぼアマチュアで構成されたチームなわけですから、奇跡と言うかある意味大事件と言ってもいいですね。
サッカー弱小国の日本が強豪国に勝つのは「〇〇の奇跡」という呼び名がつきます、1996年のアトランタ五輪でブラジルに勝ったマイアミの奇跡が記憶に新しいと思いますが、この時のユニフォームの色もやはり青でした!
以上の理由から、やはり日本代表のユニフォームは「青色の方が縁起がいい」と言えますね♪
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赤色ユニフォームの期間もあった?
日本代表のユニフォームの色と言えば青が定着しています。
しかし冒頭でも解説しましたが、日本の国旗は日の丸で色は白と赤になっています。
このことから「日本代表のユニフォームの色は赤色にするべきだ!」という意見も当然あります、そして実際に赤色にしていた時期もあったのです!
赤色だった時代は1988年から1992年までの4年間、1988年に日本代表監督に就任した横山謙三氏が国旗の色と同調するべきだという理由で変えたのです。
ただしこの期間は日本代表にとってかなり冬の時代でした。
Jリーグが発足する直前の時期でしたが、三浦知良ら有名選手を連ねてもW杯予選で敗退したりサウジアラビアやイラン相手に無得点が続いたりと散々な結果が続きました。
こうした不調が続いたことから、1992年に当時のサッカー協会の強化委員長に就任した川渕三郎氏の鶴の一声で再び青色に戻ったということです。
なぜこのような不調が続いたのか原因は定かではありません。国旗の色としたのに不調が続いたのは日本国民として残念に思いますが、後述する色の心理学も関係するかもしれません。
因みに青は「日本の国土を象徴する海と空の青」と表すという説もありますが、これについては後付け理由のようでして、現在でも日本サッカー協会に正確な理由についての資料が現存しないそうです。
おまけ:青色ユニフォームは強い?
サムライ・ブルーに切り替えた直後の日本代表は順調に成長していって今ではワールドカップに毎回連続して出場できるようにもなりました、最も本大会の成績は散々ですが…
実は一つ興味深いデータがあってワールドカップで優勝した歴代チームの内で、青色のユニフォームを着ていたのは9チームもあったのです!
次いで多いのが黄色で5回、白で5回、赤となると僅か1回というデータがあります。9回も優勝した実績を誇る青のユニフォームですが、本当に青が強いと言えるのでしょうか?
むしろユニフォームの色に関しては青よりも赤の方がいいのでは?という研究結果もあります、以下のサイトをご覧ください!
色とスポーツ
上のサイトをご覧いただけばわかりますが、赤色のユニフォームの方が明らかに刺激的で興奮作用が高いと言えます。
しかしテレビで観戦するファンの目線では敵のユニフォームよりも自国側のユニフォームに目が行きやすいですが、ピッチの上に立つ選手の目線に立てば恐らく敵のユニフォームばかりに目がいくはずです。
ボールを追いかける時もディフェンスする時もオフサイドを警戒する時も、敵チームから目を逸らすわけにはいかないですよね?
赤色を見るとアドレナリンが分泌され興奮作用が働きやすいという研究結果がありますが、それこそ体当たりしてきた敵チームのユニフォーム色が赤色だったらなおさら強くなると思います。
日本代表が赤色ユニフォームで散々な結果だったのは、これが理由ではないでしょうか?冷静さを保っても結局フィジカル面や技術面で圧倒的に劣っているので、赤色を着てしまうと余計に敵チームを強くしただけかもしれませんね。
ただこれはあくまで筆者なりの考察なので、参考までに留めてもらえればと思います。
まとめ
以上サムライ・ブルーの起源と理由についての解説でした!
優勝国のユニフォームの色に青色が多かったのは以外でしたね、これが本当なら日本代表はもっと好成績をだしてもおかしくないはずです。
そろそろ日本代表のベスト8進出を心待ちにしているファンも多い筈です、ただし世代交代があまり進んでいるとは言えない今の日本代表はまず若手育成が最優先だと思います。
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