今回は1月17日に『世界の村で発見! こんなところに日本人』という番組で特集されるトーゴ共和国について解説します。

同番組内でお笑い芸人の千原せいじさんがアフリカで24か国目に訪れるそうですが、果たしてどういった国なのか?治安や日本との関係はどうなのか?

また人気アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』に登場する人気キャラ長門有希との意外な関係なども合わせて解説していきます。長門ファンは必見です\(^_^)/




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トーゴ共和国はどんな国?

青色の国がトーゴ共和国
青色の国がトーゴ共和国

トーゴ共和国は通称”トーゴ”で、西アフリカに位置する共和制国家です。

主な情報を簡単にまとめます。

  • 面積:56,785㎢
  • 人口:約630万人
  • 公用語:フランス語
  • 大統領:フォール・ニャシンベ(4代目)
  • 首都:ロメ

1960年にフランスから独立しました。東にベナン、北にブルキナファソ、西にガーナと国境を接していて、南側は太平洋のギニア湾に面しています。

トーゴの気候は北部と南部で違っていて、北部はサバナ気候で雨量が少なく、南部は高温多湿の熱帯性気候となっています。

 
公用語に関しては1960年まで植民地支配していたフランスの名残でフランス語となっていますが、1884年に当時のドイツ帝国が、フランスがチュニジアを保護領にしたことに対抗する意味で、トーゴを始めとする西アフリカを次々と保護領とした経緯があります。

第一次世界大戦にドイツが敗れると、今度はイギリスとフランスによって委任統治されることになります。

ドイツからフランスへと宗主国が入れ替わった歴史があるために、いまだにドイツ語が話されている地域もあるようです。

 
またトーゴはGDPの約3割、労働人口の約6割を農業関係が占める農業大国で、綿花、コーヒー、ココアが輸出額の3割を閉めています。鉱物資源はリン鉱石がありますが、296万トンまであった採掘量は現在まででほぼ枯渇していて53万トンにまで減っています。

現在の主要産品はセメントになっているそうです。
 

トーゴ共和国の治安は?

トーゴ共和国の治安について知りたい方は、以下の外務省の公式ページでご確認ください。

外務省の海外安全ホームページ

 
多少古いデータになっていますが、今回の番組でも無事に撮影もできているようなので、治安はそれほど悪くないようです。

ただ下のページによると、治安ランキングは69位ということになっていて、日本の6位に比べれば断然低いことがわかります。

(このサイのデータではアメリカの治安も相当悪いようですがwwww)
海外世界治安ランキング!

 
アフリカの国の中では治安度は平均並みでしょうが、それでも渡航の際には細心の注意が必要です!




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現大統領就任は世襲との批判も

現在のトーゴの大統領は4代目のフォール・ニャシンベという人です。

トーゴの国家元首は大統領で国民による直接選挙で選ばれますが、任期が5年と長く再選制限もありません、また憲法によって強大な権力を保障されています。

 
フォール・ニャシンベ大統領が選出されたのは2005年の時です。

それまで大統領だったニャシンベ・エヤデマという人は現大統領の父親に当たりますが、2005年3月にフランスに向かう途中で心臓発作で死去してしまいます。

 
憲法上は大統領が死去した場合は、国会議長が就くとされていますが、この時国会議長は外遊中であり、権力の空白を防ぐために急きょ息子のフォール氏が代行職に就きました。

しかし実際は、トーゴの軍隊が国境を閉鎖していたため、国会議長がトーゴ国内に戻れなくなっていた事態が発生していたようです。

これはまさに憲法違反で世襲政治以外のなにものでもない!

と国際社会から強く非難されました。

 
この非難を受けて2月25日にニャシンベ大統領は一旦は辞任しましたが、4月24日の大統領選で当選を果たし5月4日より再び大統領の座に就きました。

しかし選挙に不正があったとする野党側との対立があり、100人以上が死亡する流血事件が起きてしまいます。貧しいアフリカの政治の闇の部分が垣間見える事件となりました。

 

日本との関係はどんな感じ?

2001年1月、当時の森喜朗首相が日本の総理大臣として初めてトーゴを訪問しました。

この時に、21世紀に向けた日本のアフリカへの経済支援の方針を明確にし、ODAを実施して現在でも続いています。

またトーゴからは綿花や魚介類を輸入していて、東日本大震災の時も、復興用木材を提供してくれたエピソードがあります。

今やアフリカは地球最後のフロンティア市場として注目されていて、日本の企業も将来的にかなりの数が投資するのではないかと思われます。
 

長門有希と夢のコラボって?

友好関係の象徴なのか、実は日本の人気アニメキャラとコラボしたことでも有名です。

2015年の春に東京・千葉・神奈川の3県で開催された”国内最大級のフードイベント肉フェス“と題したイベントで、

トーゴ共和国大使館がトーゴ料理を紹介し、アニメ『長門有希ちゃんの消失』と夢のコラボが実現しました。

参考ウェブサイト:トーゴ共和国大使館の国際理解イベント情報

長門有希ちゃんが国際的コラボをするということで、アニメファンの方からしたらけっこう驚くイベントだったと思います。


簡単に説明しますとヒロインの長門有希が同じ文芸部員であるキョン(本家『涼宮ハルヒの憂鬱』にも登場)を喜ばせるためにクリスマスパーティーを開きそのパーティーの中で提供された料理が『トーゴスパイス・クリスマスローストチキン』となっていることが関係しています。

トーゴスパイス・クリスマスローストチキン、その名の通りトーゴ共和国によるクリスマスローストチキンということで今回めでたくトーゴ共和国と夢のコラボが実現した、という流れになります。

これがきっかけで「トーゴ共和国=長門有希」、というイメージを持っているアニメファンの人も多いのかもしれませんね(^▽^)
 

まとめ

小さい国ですがトーゴ共和国にも日本と意外な接点があったことがご理解いただけたと思います。

またアフリカはよく最後のフロンティアと呼ばれていますが、そのアフリカ経済を活発化させるという面において少なからず日本のサブカルチャーも貢献しているという事実があってアニメファンとしては嬉しいですね。
 

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