今回は、高校受験の選択科目の世界史と日本史どちらを選択したらよいのか解説します。
その前に日本人なら当然日本史だろ!
というごく当たり前的な意見もあるかと思いますが、なにぶん高校の履修科目の制度自体がそうなっているので、こればかりは文部科学省に抗議するしかありませんね。
理系科目と違って歴史系はほぼ暗記なのである程度楽だとは思います。覚える量は多いと思いますがセンター試験で間違いなく得点源になる科目なので是が非でも抑えておきたいところですね。
ただし日本史と世界史とでは覚える内容が全然違いますから、安易になんとなくな理由で選択するとわりと後悔しがちです。
ということで今回は日本史と世界史、どっちが自分にとって向いているのかを診断するためにそれぞれの教科の難易度と特徴も合わせて簡単に解説していきます、ぜひご覧ください!
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日本史と世界史、どっちがいいのか?
いきなり結論から答えてしまいますが、
- 偏差値65以上あたりの難関私立を目指す場合は、世界史
- 漢字と国語力に自身があり国数英もほぼ完璧だという場合は、日本史
ということになります。
しかしこれだけだと凄くざっくばらんな答え方になってしまいますね。
やはり受験勉強ということになりますと安易に自分の好みで決める、とは簡単にいかないのが特徴です。
そもそも世界史・日本史がそれぞれどういった特徴を持った科目か、それについて簡単に解説していきます!
世界史の特徴
世界史の特徴を簡単にまとめますと、
- 範囲が広いがその分覚える単語は少ない
- 同じ時代で他の地域で起きている事件や流れを把握する必要がある(例えば日本が室町時代の時の中国の情勢、ヨーロッパの情勢など)
- 覚える単語はカタカナばかりなので漢字の書き間違えの心配がない(ただし中国史と朝鮮半島だけは別)
- 海外旅行の時に覚えた知識が役に立つ
- 英語の知識を活かせたりする
世界史は、一見範囲が広く覚えることが多い様に見えますがそれぞれの時代、国について覚えることは少ないです。
また、大学へ入ってからや就活の時での一般教養として役に立つことも多いです。(個人的な意見になりますが、筆者の高校時代もやはり世界史を履修した人の方が多かったです。)
もしくは単純に世界旅行を夢見ている人でも世界史は勉強しておいた方がいいですね、現地に行って学校の授業で習った文化財を目にすると改めて感動の度合いが違ってきます。
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日本史の特徴
日本史の特徴を簡単にまとめますと、
- 範囲は日本だけだが、それぞれの時代について詳しく覚える必要がある
- 国ごとにまとめる必要がない
- 人物名や事件名など全て漢字なので、書きとりで間違えやすい
- 同じ名字の人物(源氏や平氏、徳川15代将軍など)が多く混乱しやすい
- 日本人としての教養になる
- 大河ドラマを楽しめる
日本史の特徴として範囲が狭い、その分深く覚えなければいけないというのが特徴です。あとは、同じような名前が出てくるので覚えにくいことですね。
ただし日本史を勉強すれば、大河ドラマや時代劇が楽しめます。興味のある方ならどうぞ。
日本史と世界史の違いとは?
ともに歴史科目で記憶する量としてはあまり変わりませんが、最大の違いは空間的広がりがあるかないか、ということです。
日本史は当然日本のみの歴史を中心に学びます。もちろん対外関係についても全く学ばないことはないですが、基本的には極東アジア(中国や朝鮮半島)くらいで地域が限定されます。
ただし、その分一つ一つの事項をかなり深く掘り下げるというのが日本史で、特に人名や文化財などは難しいor似たような漢字が多くてややこしいです。
また国語の古典に似たような問題も若干ですが出てくるので国語力も実は必要だったりします。
一方、世界史は一つ一つの事柄をそこまで詳しくは扱いません。
しかし、文字通り全世界が学習分野になるので、例えば同じ時代に他の地域で何が起きたとかを把握する必要が出てきます。
世界史の勉強法!タテとヨコの流れをしっかり把握しよう!
また世界史は俗にヨーロッパの歴史とも言われていますが、特にヨーロッパの人物や事件名はほぼ全て片仮名でイギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ポルトガル、スペインといった国の関係や繋がりなどは通年でややこしいです。
世界史はこんな感じで世界の歴史をタテ(年表)とヨコ(場所・地域)とを両方合わせて把握していかないといけなくなるので、日本史にはない難しさがあります。ただこれができれば日本史よりかは楽だと言えますね。
以上をまとめると日本史は日本の歴史を狭く深く、世界史は世界の歴史を広く浅く、といった感じになります。
結局どちらを選べばよいのか?
ある程度特徴が分かったので診断・分析してみましょう。
ここでやってほしくないのが安易に自分の好みで決めるという判断です。
よほど強いこだわりがなければ、あくまでもやはり受験勉強だということを強く意識しておきましょう!
それぞれの難易度を比較し、自分が志望する大学で日本史と世界史のどっちが出題されるか、またどっちの方が難しい傾向なのかを細かく分析して決めたほうがベストです!
ただ、早稲田・慶応・上智、関関同立あたりの難関私立を目指す場合は、世界史の方がいいです。
基本的に上位私立の入試では、世界史のほうが簡単です。
世界史はタテとヨコの流れが大変だと説明しましたが、その分広く浅くというのが最大の特徴で、この点は難関私大でもあまり変わらないようです。
しかし日本史は重箱の隅をつつくような問題が多いので世界史に比べてどうしてもマニアックな知識を問われることが多くなります。
日本史は現時点で偏差値が65以上ある人や、時代劇好きか日本史マスターだという人ならば選択してみましょう。
ただ、本当に世界史に比べてマニアックでややいじわるな問題が多いのであまり差は付きにくいです。勉強としても世界史の方が基礎的な単語を覚えればすぐに7割はとることができます。
また世界史の場合は大学の講義に入ってからでも役に立ちます、『文化人類学』や『政治学』、『社会学』などといった科目では世界史の知識がやはり予備知識としてあるとすんなり頭に入りやすいです。
結論としては、
あまり時間を割けない、国数英が苦手でそっちに力を注ぎたいという人
⇒ 世界史
国数英はほぼ完璧で時間に余裕があるという人
⇒ 日本史
好みで決めてもいいですが、やはり受験ともなると、高得点がとれる方を優先した方がいいですね。
日本史と世界史のそれぞれでおすすめの参考書も紹介しておきます、参考までにどうぞ!
まとめ
以上日本史と世界史の選択においてどう診断すべきについての解説でした、参考になりましたら幸いです!
日本史と世界史の選択は文系の高校生にとって悩みの種ですが、自分の志望校がどのラインにあるのか、また他の科目との兼ね合いを把握すればある程度判断しやすくなります。
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