今の世界経済において多大な影響を及ぼしているのが仮想通貨です。
ビットコインを始めとした仮想通貨が台頭してきて、特にYouTubeではとある個人投資家の資産額が2246兆円になったという動画が話題になっています!
2246兆円というと物凄い額ですね、アメリカのGDPの2倍近い額なんですがwww
まぁさすがにこれはシステム上のバグということで片付きそうですけど、そのくらい仮想通貨がバブルになっているんでしょうか?
バブルと聞いて日本人になじみ深いのがバブル経済ですね。
バブル経済が崩壊した後で日本は失われた20年という経済低迷の時代を迎えることになります、就職氷河期もこの時代に生まれた言葉ですが仮想通貨は今まさにバブルの真っ最中です。
果たして仮想通貨バブルはいつまで続くのでしょうか?そもそも仮想通貨ってどんな仕組みなのか、詳しく解説していきます!
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仮想通貨の基本的な仕組みとは?
仮想通貨がなぜここまでの規模に成長したのか、そもそも仮想通貨って一体何なのか?
仮想通貨自体まだ世に出て間もないですからこういった疑問を持っている方も多いでしょう。
仮想通貨と普通の貨幣との最大の違いは単位にあります。
我々が普段の生活で使うお金は現金にしろ電子マネーにしろ、日本での単位は”円”になります。
アメリカに行けばドル、ヨーロッパに行けばユーロになりますね。
このようにその国や地域によって保障された価値を持つ通過を法定通貨と呼びます。
対して仮想通貨とはインターネット上に情報として存在しているだけの通貨です。
国や地域の法律で定められているわけでもないので、円やドルといった単位は存在しません。
そもそも国境と言う概念がないので必要ないわけです。因みに一番代表的なビットコインの単位は”BTC”になりますが、海外に行ってもこの単位は変わりません、為替相場も気にしなくていいのです!
これは以前ジャーナリストの池上彰さんがTV番組で語っていたことですが、そもそも仮想通貨は「世界共通のお金があったら便利だよね!」という発想から生まれました。
よって国境などありませんし、国や公的機関で発行・運営されているわけでもありません。
しかしインターネット上で取引されるお金と言うのはどうしてもセキュリティ上の懸念がつきまといます。
クレジットカードの暗号を読み取るような第三者に仮想通貨のデータを盗まれてもしたら大変です!
そこでそういった事態を最小限に食い止めるために仮想通貨ではブロックチェーンと言う技術でその信頼性を高め価値を保っています。
ブロックチェーンの仕組みとは?
ブロックチェーンとは日本語で分散型台帳という意味です。
それまでは金融機関や銀行がインターネット上で顧客のデータを取り扱う時は1つの中核サーバーで管理・記録していました。

しかしブロックチェーンではこういった中核サーバが存在せず、顧客全員で管理して共有していく取引台帳になっています。
全員で同じ取引情報が公開されて、全員で確認しあい、合意が取れたもののみ記帳していくという流れです。
そのため仮に偽のデータが流れ込んでも、全員で取引履歴を元に参照して「これは偽者だ」と判断できます。

この仕組みの素晴らしい点はデータが改ざんされにくいことです。
全員でお互いの情報を確認しあうので、騙すには最低でも過半数の人を騙さないといけません。
過半数の人々が保持する台帳データを一斉に改ざんするなど事実上不可能です、それこそスーパーコンピュータしかできないでしょうwww
さらに中核サーバを設置する必要がないからその分のコストも浮きます。
つまりセキュリティ向上とコスト削減が両立できるので、多くの人に支持されて仮想通貨の規模は拡大していきました。
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仮想通貨バブルの始まり
インターネットさえ繋がれば世界中で誰でも手軽に使える共通のお金です!
というキャッチフレーズが受けたのか、仮想通貨は爆発的に普及していきました。
中でも仮想通貨の元祖であり最も市場規模が高いビットコインは2009年に最初の1枚が発行されました。
2009年といえば今から9年も前のことで、この時期はようやくインターネットの買い物が普及しだした時代でもあります。
インターネットショッピングの利便性を高めるために生まれた仮想通貨ですが、目に見えない通貨であるため各国政府は警戒感を強めます。
中でも強く警戒したのは中国政府です。何でもかんでも規制を強めるイメージが強い中国ですが、やはりビットコインも例外でありませんでした。
2013年12月に1BTC=10万円の大台に乗っていたビットコインでしたが、中国政府がビットコインの取引を禁止する措置を取りました。
さらに昨年の9月にはICO(企業や事業プロジェクトが独自の仮想通過を発行して資金を調達する方法)に対して規制を強めました。
こういった規制強化が起こるたびにビットコイン相場は暴落、バブル崩壊かとも囁かれましたが、未だに衰える気配がありません。
それどころか昨年の仮想通貨の市場規模は約70兆円にも上りました!2016年の市場規模がせいぜい1兆円だったので、いかに凄い伸び代だったかがわかります。やはり世界共通で使える利便性の高さは無視できなかったわけです。
バブルという言葉は経済の分野でよく耳にします。
日本人にとって馴染み深いのが1980年代後半のバブル景気ですね。
あまりにも土地を買って資産を増やす人が急増したがために政府が規制を強めることになったわけですが、土地を買う人が減って土地の価格が一気に下落し、負債を背負う人が急増してバブルが崩壊したのです。
また2000年代初頭に起きたITバブルも同じような理屈です。
この頃からインターネットが普及しだすのですが、インターネットが今後間違いなく普及する技術だと確信した人の多くがIT企業に投資しました。
しかしこのバブルも長くは続きませんでした。今でこそインターネットや関連企業は当たり前の存在になっていますが、当時としては未知の部分が多く警戒感が強かった人も多かったのです。
これらの事例で考えますと今高騰しているビットコインの価格も似たような感じですね。
将来性が期待されているという点でITバブルの再来かと思われます、10年後には老若男女が仮想通貨で買い物する光景が当たり前になるかもしれません。
G20でも話題に!
先日行われたG20会議で各国の足並みを見てみると、どこもかしこも仮想通貨市場を警戒しているのがわかります。
特にフランスとドイツは仮想通過の預託とローンと、それに基づく一般市民への投資勧誘の禁止といった措置が必要であると提言しました。
ここまで市場規模が拡大するとさすがに無視できなくなったわけですが、いかんせん各国の足並みが揃わず「監視は強めるが、規制は当面見送る」という方針で一致しました。
規制強化に踏み切らなかったことに安堵している人もいる一方、G20でも大きく取り上げられたことで、今みたいに自由気ままにというわけには行かず後ろ向きになっている人も少なくないです。
規制強化で仮想通貨バブル終了?
人間というものは新しく出てきたうまい話や儲け話に対しては懐疑的です、ここまで市場規模が上がれば尚更でしょう。
基本的にどこの国や政府も警戒感を抱いているのは確かで、このままいけばいずれ規制は強化され買い控えが広がるのは時間の問題です。
また規制を強めようとしているもう一つの理由は、仮想通貨なら国や政府の監視もないから税金逃れができてしまうのでは?と懸念しているのが大きいです。
さらにバブルの真っ只中は知識も禄にない人がただ単に儲けたいからという安直な理由で多額の投資をする可能性もありえます。
そういった面ではギャンブルと同じなので、ある程度の規制はやむを得ないでしょう。
早ければ年内にもビットコインのバブルは崩壊すると思われます。
仮想通貨自体は廃れない?
ただここで注目すべきは仮想通貨自体は規制を強めてもブロックチェーンという技術そのものへの評価は下がらないということです。
仮想通貨の信頼性を保証するのがブロックチェーン技術ですが、仕組み上データを改ざんされにくい上に、中央管理サーバーを保有する手間が省けてコスト削減もできるので、今後は株式や銀行間の取引上でも利用が期待されています。
また仮想通貨そのものは国境がなく誰もが世界共通で利用できるお金です。ましてや今の世の中インターネットで買い物することが当たり前になってきているので容易に廃れたりはしないでしょう。
ITバブルの時と同じで、バブルが崩壊した後でもインターネット自体がなくなったわけではないですよね?
もしかしたら近い将来仮想通貨の取引相場も株と為替と同じような感じでニュース番組の最後の方に紹介される日が来るかもしれません。
世界各国の規制次第ですが、仮想通貨はまだまだ発展途上です。
バブルが崩壊する前に投資しようと安易に考えている人も多いでしょうが、正しい知識を身に付けてから投資してください!
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