先日白猫プロジェクトという人気スマートフォンゲームでガチャの確率表記が出たことがユーザーの間で話題になっています。
現在最高レア度のキャラは星4か5で排出されますが、星5のキャラは1%、星4のキャラは10%という確率になっています。
実際に自分が白猫をやっていた時期も確かにこんな感じでしたが、出ないときはとことん出ないのがこのゲームの特徴でした(;^^)
一方、日本の2大スマートフォンゲームとしてすっかり定着しているパズドラとモンストではありますが、実はこの2大スマホゲームは未だにガチャの確率表記がされていないそうです。
この対応には問題は果たしてないのでしょうか、また今後確率を表記する見込みがあるのかどうかも合わせて考察していきます。
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ガチャの確率表記の動きは広まっている!
今や多くのスマホゲームにはガチャは当たり前のように実装されています。
特に任天堂も今年になってリリースした『ファイヤーエムブレム ヒーローズ』というゲームが、買い切り型の『スーパーマリオラン』の売り上げを上回っているそうです。ダウンロード数はマリオランの方が10倍以上も上だそうですが、ファイヤーエムブレムの方はガチャが実装されていて、そのガチャによる収益がかなり大きいと言えます。
このように日本のスマホゲームではもはやガチャ商法はなくてはならない存在みたいですね。もちろん過度な課金額にならないよう1日あたりの課金額には制限が設けられていますが、ほとんどのスマホゲームではガチャによる収益で運営されていると言っても過言ではないです。
特に効果的なのは季節限定系のガチャイベントでその時期にしか排出されないキャラやアイテムを実装したり、別の人気のあるアニメやゲームなどとコラボしてその作品に登場するキャラクターをガチャに実装することです。
いずれのガチャも期間が定められていて、限定色を強く出すことでユーザーのガチャへの意識を高める狙いがあります。特に自分が好きなアニメのキャラクターがそのゲームで登場すると、欲しくなるというのは多くのユーザーに共通しているのでなおさらです。
これまではガチャで個々のアイテムやキャラごとに確率表記をしているゲームはほとんどありませんでした。細かい数字を設定して表示すると、ゲームの世界観やイメージが損なわれたり、低すぎる数字で絶望してガチャを引くのをためらう人が出てくるのを避けるという理由があります。
ところが2016年の正月に起きたいわゆるグランブルーファンタジーのアンチラ騒動で、改めてスマホゲームのガチャ商法の闇の部分が浮き彫りになって大きくニュースに取り上げられました。
日本のスマホゲームのガチャ商法がマジキチすぎ
数十万円を払っても目当てのキャラが出ないという利用者が出たというのは衝撃的でしたね。
もちろんここまで課金する方にも問題があると思いますが、それ以上に確率をかなり低く設定している運営側への不信感が広がるきっかけとなりました。
こうした背景があって昨年の4月に多くのゲーム会社が加盟する業界団体コンピュータエンターテインメント協会(通称:CESA)が4月に発表したガイドラインでは、全てのガチャアイテムの提供割合がわかる表示を定めました。
要は排出率を表示するよう心がけるということですが、これを機に人気のゲーム会社(カプコンやセガ、スクエニなど)は次々と出現確率の公表を決めました。
ただしガチャの確率を表記しても、最終的にはユーザー自身のモラル次第なのは承知の通りです。
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パズドラとモンストではどうなっている?
未だにガチャの確率表記をしていないパズドラとモンストは一体どのような対応をとっているのでしょうか?
実は日本オンラインゲーム協会(JOGA)が定めているガチャのガイドラインでは、以下のような取り決めもあります。
- ガチャレアアイテムの取得にかかる推定金額は有料ガチャ1回当たりの額の100倍以内とし、これを超える場合はその推定金額や倍率を表示する
- 同金額の上限は5万円以内とし、これを超える場合はページ内に推定金額や倍率を表示する
実はJOGAが定めたガイドラインでは、必ずしも確率の表記を義務付けているわけではなく、上記の条件を満たしていてもOKだというのがミソです。
これは2012年頃に策定されていたガイドラインでしたが、パズドラやモンストを先駆けるガンホーやミクシィは業界で先駆けて上記のような自主規制を設けて人気を高めてきた背景があります。
しかし人気のあるスマホゲームは運営期間が長くなりますが、会社としては利益を出さなければいけない訳なので、また新たにユーザーが欲しがるような最高レア度のキャラを定期的に実装しなければいけません。
そうすると必然的に実装されるキャラの数も増えていきます。キャラの数が増えてくるとそのキャラごとに確率を定義して表示するという作業は非常に大変になります。
最高レア度全体なのかもしくは一体ごとなのか?
ガチャの確率表記で問題になるのが、レアキャラ及びレアアイテムの指す範囲が運営側に任せられているということです。わかりやすく言えば、最高レア度に当たるアイテムやキャラ全体でまとめて確率を定義するのか、それとも個々のアイテムやキャラごとに確率を明記するかという違いです。
目当てのアイテムとキャラを手に入れるのに1点狙いしようとすると、莫大な課金額が要求されるということです。こうなりますと上に記述したガイドラインの規定はほぼ無意味になります。
例えばパズドラであれば定期的に行われるゴッドフェスというガチャイベントで排出されるフェス限定の星6モンスターが最高レア度で有名ですが、このフェス限定モンスター自体は実は何体もいます。
仮にパズドラで「最高レア度の星6フェス限モンスターの排出率は10%です。」という確率表記がされても、星6フェス限モンスターは何体もいるので、その中の1体だけを狙うと実質的な確率は1%未満になったりします。(赤オーディン、闇カーリー、イルム、スクルド、青ソニア、緑ソニアなど)
筆者も長い間パズドラをやっていましたが、これらの星6フェス限モンスターは本当に当たりにくかったです。
最高レア度=当たり ということには必ずしもならないというのがミソです。同じ星6フェス限モンスターでも、前回引いて既に持っているモンスターではなく、新しく実装された星6フェス限モンスターが出てきてくれないことにはあまり意味がないのです。
どうしても狙いのモンスターを当てるため1点狙いしたり、「運が良ければあっさり当たるかも?」という淡い期待を抱いて軽い気持ちでガチャを回すユーザーはたくさんいます。
しかし確率を表記してしまうと「回しても出ないから。」という諦めの感情を強くしてガチャを回すユーザーを減らしてしまうという可能性があります、これが確率を表記しないもう一つの理由でしょうか?
パズドラ、モンストでも確率表記は目前?
冒頭でも紹介しましたが、パズドラ、モンストに並ぶ人気スマホゲームの白猫プロジェクトで確率表記されたことが話題となりました。
このゲームも長らく確率表記については「対応時期は未定」という姿勢でしたが、今回3周年記念イベントと言うこともあってかついに確率の公開に踏み切ったようです、今更感ありますが。
もし消費者庁への苦情が今後も増え続けるということになると、国・政府が何らかの対応として新たな法律を策定することにもなります。「スマートフォンゲームは原則としてガチャの確率を表記する、違反したら罰則を与える。」などという内容が盛り込まれた法律が成立することになるのもそう遠くない未来にやってきそうです。
ただし仮にそうなったとしてもパズドラもモンストもユーザー数が非常に多く、売り上げも数年間上位をキープしている人気ゲームなのであまり関係ないかなと思います。
むしろ法律で制定される前に自主的に確率の表記を決定した方がユーザーからの信頼も得やすいですが、同時に離れていくユーザーも少なからず出てくるという懸念があるんですかね。
そもそもガチャ自体無くせばこんな問題はさらさら起きないんですが、それができないのが今のゲーム業界の辛い所ですね(-_-)
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MMORPGってどんなゲーム? 人間関係のトラブルも問題に!
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記事内に「www.」ってつけないほうがいいですよ?
せっかくいいこと書いても、馬鹿にしか見えなくなりますよ?
「何が面白いの?」「自分で言って笑ってる…。面白いと思ってんのかな?スベってますけど」と思います。
コメントありがとうございます。当ブログ管理人のヒデオです。
別の記事でもご指摘を受けている点でございますが、本日修正いたしました。
稚拙な表現であり大変申し訳ありませんでした、以後気をつけます。