アメリカ大統領選挙は大方の予想を裏切って、まさかのトランプ氏が当選してしまうという結果になりましたね、本当に驚きです!

トランプ氏なんか政治経験も公務経験も一切ない人間で、不動産でバリバリ儲けて億万長者になった実績があるだけというイメージくらいしかないのですが大丈夫なんでしょうか、正直不安です。それほど今のアメリカの国民の政治に対しての不信が高いと言えますね、

クリントンさんもかなり嫌われていたということでしょうか?

いずれにしろ後2カ月もすればホワイトハウスの主はオバマ大統領からトランプ氏へ代わります。

2009年に黒人として初めて大統領となったオバマ氏ですが、今回はオバマ大統領が担ってきた8年間の政治実績を振り返って見ます。




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1.1期目の軌跡 核廃絶でノーベル平和賞

オバマ政権8年の実績

2008年11月の大統領選挙で黒人として米国史上初めて当選しました。

『Yes, we can!』や『チェンジ』といったフレーズで変革を望んだ大衆の心をつかむ演説の効果もあり、対立候補の共和党のマケイン氏と大差をつけて勝利しました、アメリカにとってまさに歴史的な選挙となりました。


就任1年目となった2009年の4月にチェコの首都プラハで「アメリカは国際的な核兵器禁止を起こす道義的な責任がある」と演説を行い、またロシアとの間で戦略兵器削減条約を結ぶなど非核化に向けた努力が評価されてノーベル平和賞を受賞しました。

現職のアメリカ大統領がノーベル平和賞を受賞するのは、1919年のウィルソン大統領以来3人目です。

就任2年目の2010年は、自身が公約に掲げていた国民皆保険の実現を図るための医療保険制度改革法案を3月に成立させました。


同時多発テロから10年目となった2011年5月には、国際テロ組織のアルカイダの指導者であるウサーマ・ビン・ラーディンを殺害したと発表し、国内の多くの人が歓喜したり、また議会では共和党議員からも拍手で迎えられるなど評価されました。

また同年には反政府デモを発端としたリビア国内での紛争(リビア内戦)が過激化したことから、ヨーロッパ各国と共にリビア国内への空爆を行いましたが、世論の支持も半数を割っていました。


2012年、就任から4年目となり大統領選挙で2期目を狙うオバマ氏でしたが、共和党のロムニー候補と激しく接戦するなど大苦戦、しかし11月の選挙投票日の直前の時期に襲ったハリケーン・サンディの災害対応が高く評価されて結果的にオバマ氏が再選されることになりました。




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2.2期目の軌跡、キューバ国交回復や広島訪問

2期目となった2013年、この年からオバマ政権は国交が断絶していたキューバとの間で国交回復を模索する動きに着手してきました。

2013年12月にはネルソン・マンデラ元大統領の追悼式でキューバのラウル・カストロ国家評議会議長と会談、翌2014年の12月には遂に国交正常化交渉の開始を電撃的に発表し、数カ月以内に大使館を開設し、銀行や通商関係の正常化を話し合うことで合意しました。

オバマ政権で実現した最大の外交成果だと評価されていますが、共和党系議員を中心に根強い慎重論もあります。


2016年3月20日には現職のアメリカ大統領として88年ぶりのキューバ訪問し、また同年5月には同じく現職の大統領として初めて被爆地の広島を訪問しました。改めて「核兵器なき世界」に向けた所感を述べて、広島市長や核兵器廃絶を訴える団体からも高く評価されまさに歴史的意義のある訪問となりました。


以上がオバマ大統領の8年間の主な軌跡と実績です。

こうしてみると思った以上に功績を残しています。特に歴代の大統領が示さなかった核廃絶に初めて明確に取り組んだり、現職の大統領として初めて広島を訪問するなどの功績も残しました。

次の大統領がこういった姿勢を引き継ぐとは考えられないので、退任に関しては惜しむ声が多くあります。現在の憲法上2期目までしか大統領が務められないのが本当に残念ですが、退任した後も核廃絶に全力で取り組んでほしいところです。




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