大学の講義で必ずと言っていいほど課されるのがレポート課題ですね。

筆者も大学時代は理系専攻でしたが、たくさんのレポート課題が出されてうんざりしていた記憶があります。

もちろん単位を取得するためにも書かなければいけない課題ではありますが、レポートなんてそれまでほとんど書いたことがない当時の自分にとっては何をどのように書いたらいいのかわからず頭を抱えたものです。

レポートに悩む大学生

大学の講義は基本的には試験で合格点を取るか、レポートを提出するかのいずれかで単位が取得できるかが決まります。恐らく多くの大学生が同じような悩みを抱えていると思います。

いいレポートの書き方、悪いレポートの書き方、それぞれちゃんと把握できていますか?

残念ながら大学の先生や教授はそこまで親切に教えてくれる人は少ないです。取りあえず期限内までにレポートを出してください!ということだけしか言わないのが普通です。

高校生までは参考書やプリントに載ってある問題を解くことだけが課題でしたが、大学生からはレポートと言って正しい構成で長い文章を書く課題が主流となります。

そのレポートの書き方、オススメの構成例、注意するべき点などをしっかりと解説していきます。

大学生の方でこれからレポート課題に挑戦しようとしている方は特に参考にしてみてください!




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レポートとは何か?

世界史の効率的な勉強法

そもそもレポートって何?

という根本的な疑問を抱いている方も多いでしょう。

一言で説明するならば、レポートとは調べたことをまとめた報告書という意味になります。

しかしそれを言ってしまえば、調べたことをただまとめた文章と言うのは世の中にいっぱいあります。図書館の本や新聞紙、雑誌、教科書、参考書などはそうですし、インターネットのWikipediaのサイトだってそうです。

これらのたくさんの情報をただ1つにまとめただけでは正しい意味でのレポートとは言えません。

特に大学で提出が求められるレポートと言うのは、単に事実だけではなく調べたことを基に自分の意見や主張、考察などもまとめた文章となるわけです。

 
小学校の時代でも読書感想文という宿題をやったことがあると思いますが、あれも一種のレポートと言えます。もちろんただの感想文だけでは内容が薄いので、大学のレポートとしては好ましくないですが、決して事実だけの列挙に留めないようにしてください。

週刊誌の面白い記事や新聞紙の社説の欄を見ても、事実だけではなく最後の方に必ず自分の主張や感想などがまとまっていますよね?あれと同じで、要は書き手の個性や考えが滲み出ている文章の方が読み手側に伝わりやすいと言えます。

学校の教科書だけを読んでも面白いと感じた人はあまり多くいません。それよりも漫画形式で書かれていたり、個性あふれるキャラクターが説明した参考書の方が面白いですし頭に入りやすかったはずです。




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見本となるレポートの基本的な型とは?

レポートの書き方

上手いレポートの書き方とは何なのか、正しい形式は何なのか?

多くの人は国語の授業でも学んだ起承転結の型でまとめればいいじゃん!と思うでしょう。

しかし厳密には大学のレポートでは起承転結でまとめるのは筋とは言えません。ここで改めて起承転結について説明しますと、

  • :物語のきっかけとなる事象が起こる
  • :始まりの続きが推移する
  • :流れが一転した事態となる
  • :物語の終結

という構成になりますが、見てわかる通り起承転結とは小説や脚本で物語のストーリーを考える時に使われる手法のことです。

それに対して大学のレポートは、物語を書くわけではなくあくまで事実の調査や研究が目的なので誤解しないように!

 
ではどういった形式で書くのがいいのか?

単純に考えるなら、序論→本論→結論の流れで書くのが合理的です。

  1. 序論:問題提起
  2. 本論:例や根拠などを挙げて議論していく
  3. 結論:議論から導き出される結論

大学の普通の講義などで課されるレポートなどはほぼこの流れで記述すれば問題ありません、もちろん自分の考えや考察、感想なども付け加えることも大事ですが、必ず結論の部分に入れることにしましょう!

より高度なIMRAD形式とは?

「序論・本論・結論」という構成以外にも特に学術論文で重視される型式としてIMRAD形式と呼ばれる構成があります。

IMRADとは、Introduction,Methods,Results And Discussionの略で日本語に直訳すれば「導入(I)、研究方法(M)、実験結果(R)、考察(D)」の4つの要素を順番に並べた骨格となっていて、特に自然科学、工学、医学など主に理系の分野の研究についてよく採用されています。

ただしIMRAD形式は卒業論文で使われることがほとんどで、一般の講義で課されるレポート課題ではここまで要求されることはまずありません。大学院のレベルになればもしかしたらこの型に当てはめて書くように要求される講義などがあるかもしれません。

参考文献や脚注は欠かさずに!

どの形式にも共通して言えることですが、参考文献や脚注は欠かさずに書くようにしましょう。

明らかに普遍的で誰もが知っているような事柄については記す必要がないと思いますが、例えば講義中で習った覚えがない公式や理論が何の説明もなく突然現れたら明らかに不自然ですし、それをあたかも自分で考えて導出したかのように書くというのは、他人の功績を自分の功績であると偽っているようなものです。

一昔前に話題になったSTAP細胞騒動でも別の論文や文献から脚注を一切示さずに引用していたということがありましたが、こういった行為はコピペ・盗作なので厳しく処罰されます。論文ではオリジナリティが大事になってくるのです。

将来的に科学者や教授になるつもりはない人でも、こんな手抜きで論文を書いていたということが発覚すれば社会的信用を失いますので絶対しないように!

また参考文献の一覧は文章の最後に掲載するのが一般的です、文章中に「※○○という文献から引用しました。」と記しただけでは不十分なので気をつけましょう!
 

まとめ

今回はレポートの構成の例についてお伝えしました、参考になりましたら幸いです。

レポートを分かりやすく、正しく書くというのは難しいことのように思えますが、伝えたい事を決まった型にあてはめて書いてしまえば誰にでも簡単に書けてしまいます。

もちろん最後の部分にしっかりと自分の意見や主張もまとめておくのが鉄則です、以上のルールをまとめれば十分レポートになっていると思います。

ただし理系の方は難しい理論や公式などがいっぱい出てくるので、事実の列挙だけでも大変なのにそれに自分の感想や意見なども書かなければいけないとなるとかなり大変です。

もしどうしても自分の考えが思い浮かばないとなったら妥協して教授に相談してみるのもいいかもしれません、あくまで最後の手段ですがwww
 

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