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太陽光発電がドイツで普及した原因は? 買取価格が高い?

投稿日:2017年6月25日 更新日:

太陽光発電のメリットなど

今では多くの住宅の屋根に太陽光パネルが取り付けられるようになってきて昔よりも普及してきています。太陽光発電が温室効果ガスを出さないクリーンな再生可能エネルギーとして注目されて久しいですが、実は日本で注目され始めたのはオイルショックが起きた1970年以降で、2005年に住宅用太陽光発電システム導入のための補助金制度が廃止されるまでは導入量・生産量ともに世界一でした。

その日本に代わって導入量・発電量の世界一の座に躍り出たのがEUの最大の経済大国ドイツです!ドイツでは日本よりも遥かに再生可能エネルギーが普及していますが、その背景にあるのはどういった政策なのでしょうか?

調べてみると最大の要因は固定買取制度にあったようです。今回はその政策や、太陽光発電のメリット・デメリットなどについても改めて解説していきます!




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太陽光発電のメリット・デメリットについて

太陽光発電は無限に降り注ぐ太陽光を太陽電池を用いることで直接的に電気エネルギーに変える再生可能エネルギーです。温室効果ガスを出さないクリーンなエネルギーとして住宅用のみならず、メガソーラーと言う巨大な発電所の建設も近年進んでいますが、その太陽光発電にはどういったメリットとデメリットがあるのでしょうか?

技術面やコスト面、環境面など総合的な観点でまとめてみました。
 

メリット
  • 温室効果ガスを排出しないため環境に優しい
  • 太陽エネルギーは無限であるため枯渇する心配はない
  • 発電時に廃棄物・騒音・振動などが発生しない
  • 需要地に近い場所に設置できるため送電コストを低くできる
  • 蓄電池としても利用できるので停電した時の非常用電源としても役立つ
  • 化石燃料と違い輸入する必要がない、どこの国でもエネルギー自給率は安定する

 

デメリット
  • 昼間にしか発電できない、天候の良し悪しに左右されやすい
  • 火山灰や降雪などが多い地域でも太陽光が当たりにくいので効率が下がる
  • 送配電系統へ連携する時に交流への変換が必要となる
  • 集中型発電方式に比べて設置面積当たりの発電量が低い
  • 太陽電池のエネルギー変換効率が低い、現在の高性能な太陽電池でもせいぜい20%程度
  • 高温時に出力が落ちる
  • 住宅用で設置する場合の初期費用は1kWあたりで数十万円かかる、維持費や管理費も考慮するとかなり高額に!

ご覧のようなメリット・デメリットがあります、最近では低炭素社会の実現に向けて住宅用太陽光発電も普及に向けて拡大していますが、それでもかなりの高額であるには変わりありません。

現在は日本国内の住宅用の平均システム価格は40.5万円/kW、これでも大昔に比べればかなりコストは安くなった方ですが、ベースロード発電(原子力や火力)の約10円/kWhに比べたらはるかに高額です!このことが普及の妨げの要因ともいえますね。




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ドイツで太陽光バブルが起きたのはなぜ?

ドイツの太陽光発電

かつて日本は太陽光発電による発電量・導入量も世界一でした。

しかし2005年にそれまで実施されてきた補助金が打ち切られたこともあって、そのシェアをドイツに明け渡してしまいました。太陽光業界では2005年は忘れられない年になったでしょうが、なぜドイツで日本を越すほど太陽光が普及したのでしょうか?

ドイツは現在では原子力発電はもちろんのこと、化石燃料を燃やす火力発電も縮小の方針を取っています。また日本と違って国内に急峻な山地や大きな河川もないため水力発電も期待できません。

そこで期待されたのが水力以外の再生可能エネルギーです。まず力を入れたのが風力発電でしたが、この風力発電の発電量が2004年に水力を追い抜き、さらに2007年にはバイオマス発電も水力を追い抜きました。現在では再生可能エネルギーの発電量が約30%にまで成長しています。

 
これほどまでに再生可能エネルギーが普及した最大の理由は、フィード・イン・タリフ制度と言う電力の買取制度にあります。

フィード・イン・タリフ、通称FIT制度は2004年にドイツとスペインが導入した仕組みで、再生可能エネルギーによって発電した電力の全量を、電力会社が電力コストの約3倍近くの値段で買い取ることを支援する制度のことです。

このFIT制度の利点は10年足らずで確実に投資した分が回収できることにあります。この制度発足を機にドイツでは約60~80円/kWhで20年間、電力会社に電力の全量買い取りを義務付けたわけですが、 結果として太陽電池セルの需要も爆発的に伸びました。

 
ところがこの政策も昨年の6月に見直されることになりました。発電設備が急速に増えた結果、電力の買取にかかる費用が電気料金に上乗せされて料金が高騰したことと、天候次第で大量の電力が余ってしまうといったことが原因で、今年から固定価格買取制度を原則的に廃止しより市場価格に近い価格で買い取ることになりました。

 

今後の展望とまとめ

メガソーラー発電

最後になりますが改めて太陽光発電の凄さについて語りますと、太陽から放射されるエネルギー量は177PW(ペタワット)とされていて、これは世界の電力需要の15TWの約1万倍とされています。

つまりたった1万分の1の太陽エネルギーで世界のエネルギー需要量に匹敵します、しかも温室効果ガスも一切気にする必要はありません。こう考えますと原子力や火力に依存する現代人のエネルギー事情がなんだか馬鹿らしく思えますね。

もちろん技術やコストの問題も山積だと思いますが、今後はコスト低減や市場競争がより加速化し、国際間での貿易摩擦に発展したり、価格競争で倒産する企業が多くなると予想されます。実際日本でも2012年7月に再生可能エネルギーの固定買取制度が導入されて新規事業者の参入も相次ぎましたが、倒産件数がかなり多かったようです。

 
またメガソーラーという数MW級の発電量を誇る施設の建設も進んでいます、北海道の稚内市や山梨県の北杜市など経済産業省の推進事業で様々なメガソーラーが建設されていて着実に発電量が伸びています。

太陽光発電は確かに伸びしろがある分野で今後も着実に普及は伸びていくでしょうが、それ以前に節電の意識を向上させて省エネに力を注ぐ取り組みも忘れてはいけません。

 

こちらの記事もどうぞ!

実用化断念か? 高速増殖炉もんじゅ廃炉へ方針転換

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