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113番目の元素の名称がニホニウムに決定! 森田教授のゲン担ぎとは?

投稿日:2016年12月2日 更新日:

科学の分野で日本人科学者がまた偉業を達成しました。理化学研究所の森田浩介教授らが率いる研究チームで新たに113番目の元素として、『ニホニウム』という名称が正式に決まりました。日本の科学者によって新元素に名称が付与されるのは初めての快挙になります。

 
基本的に原子番号92のウランより重い元素は全て超ウラン元素と呼ばれており、今回のニホニウムという元素もその部類に属します。

ニホニウムとは何か、そして超ウラン元素とは何か、発見までの経緯も含めて詳しく解説していきます。




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1.超ウラン元素とは何か?

ニホニウムと言う元素について説明する前に、まず超ウラン元素について解説していきます。

 
超ウラン元素とは原子番号92のウランより重い元素全てを指します。

基本的に自然界に存在する最も重い元素が、核兵器で有名なウランになりますが、それよりも重い元素は自然界に存在せず人工的に作成する必要があります。

しかしそれらは全て放射性で半減期(放射性同位体が、放射性崩壊によって別の核種に変化するまでの時間)が地球の年齢よりかなり短く、仮に地球誕生時に存在していたとしても、はるか昔に消滅していると考えられます。

 
今回発見されたニホニウムは原子番号113番目の超ウラン元素で元素記号はNhと書きます。化学の授業で学んだ周期表では第13族元素に属していて、超ウラン元素の中では半減期が比較的長いものとされています。

また今回の正式名称が決まるまでは、IUPAC(国際純正・応用科学連合)の系統名で”ウンウントリウム”と呼ばれていました。




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2.発見・命名までの経緯

2003年8月、ロシアとアメリカの合同研究チームによって、115番目の元素の合成が成功しましたが、その翌年の2月、α崩壊の過程で、0.48秒間と言う僅かな間に113番元素を観測したと発表したそうですが、この時点で命名権は得られませんでした。

0.48秒といったらまばたき1回より短いんじゃないでしょうかwwwさすがに短すぎるということと、裏付けも不十分だったために不承認という結果になりました。

 
しかし今度は日本の理化学研究所が113番元素の発見を目指します。

この研究の先頭に立ったのが九州大学の森田浩介氏です。理化学研究所の研究チームのリーダーになって2004年9月に線形加速器を用いた実験で113番元素の合成に成功、さらに8年後の2012年の9月には3個目の合成に成功したことが証明されてIUPACによって2015年12月に命名権が与えられました。

 
名称案に関しては、約5か月間にわたって一般からの意見を公募してパブリックレビューを受けた上で『ニホニウム』という名称が正式に決まりました。

当初は日本の英語がジャパンとなるので、ジャポニウムという名前が最有力となっていましたが、母国語である日本語にこだわったことと、英語圏での日本人への蔑称が「ジャップ(Jap)」ということから避けたようです。

 

3.森田浩介教授のゲン担ぎとは?

現在化学の周期表で発見されている元素は118番目までで、119番以降の原子番号の元素は発見されていないのが現状です。今回発見に成功した森田浩介教授は、次に119番原子の発見を目指しているそうです。

 
余談ですが113番元素の研究に尽力している最中は、神社では113円の賽銭を奉納し続けたり、新潟に出張する際は国道113号を通り続けたり、新幹線ののぞみには113号に乗るなど縁を担ぎ続けたエピソードがあります。

今後は119番、120番元素の発見を目指すとしていますが、神社での賽銭を119円や120円にしたいと述べています。果たしてその効果は出るのやら、今後の活躍に期待したいです。

 

4.新元素発見のメリットは何か?

凄い発見だと思いますが、一般人の生活には一体どんなメリットがあるのでしょうか?

原子番号が113番目ということもあり、鉄よりも5倍も重いのですが、特にこれと言って人類の生活の発展や、地球にとってのメリットはなさそうです。

 
今年のノーベル生理学・医学賞で日本人の大隅教授によるオートファジーと言う研究が見事選ばれましたが、今回の新元素発見はノーベル賞受賞と言うところまでは行かなそうです。

やはり目に見えて人類の生活や発展に目覚ましいメリットがないのが原因ですね。新元素については、自然界に存在するものは発見しつくした感じで、これから発見されるのは全て超ウラン元素になります。

何かと何かを人工的に融合しなければ新元素は作り出せず、それを世界各国で争っているのが現状です。

 
新元素を発見すればその国の研究者によって命名権が与えられるので、単純に自分の名前をつけたいという子供みたいな欲求で研究する人もいるみたいです、

それよりもiPS細胞や、核融合エネルギーなど人類の役に立つ研究をもっと発展させてくれと願いたくなりますが。科学者にとっては未知への探求や発見というのが生きがいになっていますね。

 

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