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中国の宇宙開発の技術力は凄い? 歴史と今後の展望も解説!

投稿日:2016年10月21日 更新日:

先日中国で有人宇宙船の神舟11号が打ち上げに成功しました。神舟11号は地球の周回軌道上にある中国の無人宇宙実験室とのドッキングに成功し、2人の男性宇宙飛行士が長期滞在実験に入ります。

 
中国の有人宇宙飛行は2003年に世界で3番目に実現したことから、近年では中国独自の宇宙開発に精力的に取り組んでいます。

 
なぜここまで宇宙開発を精力的に行っているのか、中国の宇宙開発の技術力の凄さを歴史や今後の方針なども合わせて解説していきます。

 


 

1.中国の宇宙開発の歴史

中国の宇宙開発の歴史を紐解くとその原点は、毛沢東の統治時代にまで遡ります。当時は冷戦の真っ最中であり、アメリカとソ連が宇宙開発の競争に明け暮れていました。

 
ソ連が人類初の人工衛星を打ち上げ、さらにアメリカは人類で初めて月に行くなどの偉業を成し遂げましたが、当時の共産党主席の毛沢東は超大国に遅れを取るべきではなく、中国独自でも宇宙開発を進めるべきだと主張し、

1970年の4月には中国初の人工衛星東方紅1号の打ち上げに成功します。既に核兵器開発にも成功していて自信をつけた中国は、1973年までに2名の宇宙飛行士を目標とした有人宇宙計画を承認していましたが、当時の政治状況が混乱(文化大革命)していたのですぐに中止になりました。

1976年に毛沢東が死去したこともあって、中国の宇宙開発はその後しばらくは大きな変化がない状態が続きます。

神舟5号

 
そして冷戦が終結した1990年代後半になると再び宇宙開発が活発化します。

2003年には神舟5号で中国初の有人宇宙飛行に成功、当時の共産党の胡錦涛総書記が就任直後であったため、この就任に合わせようと周到に計画されたものでした。

ソ連、アメリカに次いで3番目に有人宇宙飛行に成功したということでその後も何度か有人宇宙飛行に成功しており、2008年には船外での宇宙遊泳にも成功、着々と宇宙開発の実績を固めつつ、遂には独自の宇宙ステーションの開発にも取り組み、2020年までの完成を目指しています。

 
ただしこの間にも人工衛星やロケットなどはかなりの数が打ち上げに失敗しており、技術力が不足しているのではないかと囁かれているのも事実です。

 


 

2.月や火星探査にも挑戦

宇宙ステーションの開発だけでなく、月探査や火星探査も精力的に行っています。

2004年2月に中国は公式として初めて月探査計画に入りました。その後何度か月に対して衛星を打ち上げ、2013年には月探査機嫦娥3号が月面への軟着陸に成功しました、これもソ連アメリカに次いで3番目の快挙です。

嫦娥3号

 
また火星探査についてですが、こちらは残念ながらまだ中国独自の探査機は火星には辿りつけてはいません。2011年に中国初の火星探査機「蛍火1号」がカザフスタンにあるバイコヌール宇宙基地から発射されましたが、残念ながら地球軌道からの離脱に失敗しています。

しかしそれでも火星探査は諦めておらず、火星への有人探査も2040年ごろを目途に実現させるという目標を立てています。

 
その他にも中国の宇宙計画の目標には、独自の衛星測位システムの配置、商業衛星打ち上げ事業の提供、リモートセンシング技術の確立、など様々あります。

 

3.宇宙強国を目指す中国の目論見とは?

中国は宇宙計画に年間60億ドルも費やしていると見積もられています。これはロシアをも追い抜いてアメリカに次ぐ世界第2位の規模です。

 
なぜ中国は近年これほど宇宙開発や宇宙科学に力を入れているのでしょうか?

その最大の理由は宇宙開発技術を上げれば軍事的に有利になれるからです。アメリカやロシア、ヨーロッパなども軍事衛星を打ち上げていますが、何といっても宇宙から地球全体を監視できるというのは魅力的です。

相手の国の状況を空の上から監視することで、その国の軍事力、戦闘機や空母がどのように配備されているか、そしてどこにどういった軍事基地が設置されているか、そういった情報が筒抜けになるのです。

北朝鮮が人工衛星と称して軍事衛星を打ち上げているのもこれが理由です。いつまでも相手に監視されてばかりではこっちが不利になる一方なので、そうならないために互いに監視することで軍事的にけん制できるのです。

 
また宇宙開発の技術力を高めれば、それだけで国力の誇示だけではなく、「人類の知的財産を自ら創造できた! 人類の科学技術の発展への貢献だ!」という強いメッセージを内外に示すことで多くの国から評価され、いろんな国から宇宙開発や探査に関してのオファーがもらえます。

これだけで多額の利益が見込めるので、投資する価値は十分にあると言えるのです。

 
いずれにせよこの中国の宇宙開発の技術はアメリカも警戒していて、宇宙開発分野では両国は協力しない姿勢を貫いていますが、今後もNASA、そして日本もかなり気が抜けない宇宙開発競争になりそうです。

 

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